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アミューズメントポーカーの憂鬱

 以前に書いたように、自分はアミューズメントで馬鹿みたいに(期待値を追って)真面目にリングゲームを打っていて、それが楽しくてしょうがなかった。しかし、最近は打っていて、これはどうなのかなあ・・・と思うことも少なくなってきた。  たとえば2.55rbbオープンをしていると横コールが多く、それはオープンしたプレーヤーよりも、よりアクションの遅いプレーヤーに有利に働くことが一般的だと理解している。こういった場合にはオープン額を上げて(もちろんその分レンジは狭くなる)いくことが一つ

    • アミューズでのある行動について

       アミューズで乱数でアクションを決めている人がいたが、自分には愚行だと思える。以前にも書いたように、ライブのゲーム、それもアミューズのレベルでは最適なアクションは理論的には一意に定まるように思うし、均衡戦略を実践したいのであればウィザード先生のトレーナーモードでもやればよろしいのではないか。それとも、対戦相手の挙動、すなわち推定されるプリフロップレンジと各アクションの頻度を頭の中で整理し、そこから構築されるhero側の最適な戦略のうち特定のハンドには混合戦略が含まれる、という

      • 何と戦っているのか?

         フラッシュゲームはもうすぐ90kゲームだが、苦戦している。トータルでプラスではあるがAllin EVで少しだけマイナス。ローステークスでもなかなか難しいと感じているが、楽しんで打ち込んでる。年内にプラスまでいけるといいなあ。  戦略的なことは結構前にちょいちょい書いていたけれど、最近はとくにプリフロのBBディフェンス、ターン以降のブラフに意識してやっている。  たくさん打っていると、「何と戦っているのか?」ということを考えるようになる。もちろん画面越しにはリアルな人間がい

        • レイズに向いているドローハンドは?

          Eff 100bb 0.4-1-1(ante) 6max rale 10% 6bb cap hero=BTN with 5c6c CO raises to 3bb BTN (hero) calls, BB calls, Flop:Ts7c3c (10.4bb 3players) BB checks, CO bets 3bb, BTN raises to 10bb, BB folds, CO calls, Turn: Tc (30.4bb) CO checks, BTN

        アミューズメントポーカーの憂鬱

          前回のハンドレビュー続き

          前回のハンドをvillain側で振り返ってみる。 (再掲) 0.4-1-1(ante), rake 10% 6bb cap  スタックはやや深くて180bbくらい。  6人テーブルのHJの3bbオープンにBTNからAcKcで3bet、COがコールしてHU。  フロップKsJc3cでトップヒットナッツフラドロ。安いCBを打ってコールされる。ターンラグが落ちて中サイズ(50%)ベットにリレイズされてコール。  リバーでc落ちてナッツフラッシュ。ドンクベットにリレイズオールイン、

          前回のハンドレビュー続き

          アミューズハンドレビューそのX

           アミューズの1ハンド。例によってうろ覚え。  0.4-1-1(ante), rake 10% 6bb cap  スタックはやや深くて180bbくらい。  6人テーブルのHJの3bbオープンにBTNからAcKcで3bet、COがコールしてHU。  フロップKsJc3cでトップヒットナッツフラドロ。安いCBを打ってコールされる。ターンラグが落ちて中サイズ(50%)ベットにリレイズされてコール。  リバーでc落ちてナッツフラッシュ。ドンクベットにリレイズオールイン、コール。

          アミューズハンドレビューそのX

          JJ3ttのフロップ考察

          ***  前回考察したハンドのフロップJJ3tt、せっかくなのでこのボードについてもう少し考えてみたいと思う。  フロップJJ3ttでのCBは全レンジ混合戦略が推奨されていて、どのハンドでも概ねアクション頻度は変わらないが、全体としては60 - 70%のCB頻度になっている。またオリジナルのポジションを動かしてみると、UTG~BTNにいくにつれて、ほぼリニアにレンジEQが下がっていき、ベット頻度もそれとともに下がってくるようであった。おそらくまあまあドライなボードで素直にレ

          JJ3ttのフロップ考察

          ブラフを作りにくいスポットでのミスプレイ?

          アミューズでの1ハンド(うろ覚え) Eff 100bb 0.4-1-1(ante) 6max rale 10% 6bb cap Preflop CO KhKc raises to 3bb BB call (pot 8.4bb) Flop JdJc3d BB check, CO bet 3bb BB calls (pot 14.4bb) Turn 6h (JdJc3d6h) BB check, CO bet 11bb BB raises to 40bb, CO ca

          ブラフを作りにくいスポットでのミスプレイ?

          アミューズでの1ハンド

             先日のアミューズ。  その日はめずらしく空いていて、自分を含めて3人のテーブルだった。1人は自分は初見の方で、35前後くらいでタトゥーをしていて、見た目は少しいかつい感じだけどそれほど愛想が悪いわけでもない方(以下タトゥー)。もう1人は時々同卓する方で、見た目はメガネのおっさんという感じだけどタフでアグレッシブなプレーヤー。雀荘で同卓したらちゃんと打って強そうな雰囲気なので、多分ポーカーも上手いのだと思う(以下雀ゴロ)。  打ちはじめてすぐに、タトゥーがアグレッシブかつ

          アミューズでの1ハンド

          AJ2mtでのCB頻度

           AJ2mt SRPにおいて、フロップBB checkのときのアグレッサーのCB頻度がポジションによって結構違う?ということに気づいて、なんでだろう?と考えた。    この設定だとスーテッドハンドを持つ割合は常にディフェンス側(BB)が多いが、オリジナルのポジションによってその割合は異なる。ということで、各ポジションでのオープン毎に、オリジナルとBBのスーテッドを持つ割合の比をsuited ratioとしてcheck, bet頻度と比較してみた。  どうやらスーテッドを相手

          AJ2mtでのCB頻度

          SRP AJ2mt フロップ考察

            AJ2mtについて、二つの内容をみてみる。    一つはBB側の、CBに直面した際の均衡的反応。  AJ2mtでのCBに対するBBの反応は、さすがにAJ2rとはだいぶ違っていて、基本的にはスートがかなり重要になるようだ。ただしUTG側のCB頻度は低く安く、またUTG側のレンジの優位性もそれほど強く無いので、ある程度は守れるようだ。具体的には色持ちのローポケやAヒットは守る一方でJhitのウィークキッカーや2ヒットの弱いところは捨てる。ローポケなんかは捨ててしまいそう。

          SRP AJ2mt フロップ考察

          UTGvsBB SRP AJ2mtのフロップ

           AJ2rから前回はAJ2ttを考察したが、続いてAJ2mtを考察する。AJ2はこれで全パターン。多いようで意外に少ない。  予備知識と自力での考察で、まずはフロップ均衡戦略を予想してみる。  モノトーンボードmtのSRPは一般的に、低頻度で安いベットが推奨されることが多い。ボードが流動的過ぎる場合にはこのような傾向をとることが多いらしいが、原理はうまく説明できない。説明できるようにまでは「とりあえずそういうもの」として一旦置いておく。mtのなかでは高いカードがボードに含

          UTGvsBB SRP AJ2mtのフロップ

          AJ2tt・フロップ1

           AJ2rの均衡戦略を踏まえて、AJ2ttについて考察してみる。(UTG vs BB SRP)  まずはフロップから。  予想としては、フラッシュドローが両者に生まれることでレンジEQ差は縮小し、それに伴ってベット頻度も低くなり、大きいサイズのベットが増えそう。ただナッツアドバンテージはそこまで大きくないのでオーバーベットは少なそう。ドローハンドがフラッシュドロー優先になる分、ストレートドローのベット頻度は下がりそう。またttといってもAJ, J2, A2のそれぞれが同じ

          AJ2tt・フロップ1

          SB 3bet potとBB 3bet potの違い

           ボードAJ2rについてもう少し色々調べたかったが、ちょっと別のことが気になったのでそちらについて考えてみる。  BBの3betレンジは、SB以外のオープンにはポジションがないことで3betレンジが広がる一方、オッズコールする部分もあったりと、均衡的には特異で複雑なレンジ構成になる。全体としての3bet率は高く、均衡通り3betできているプレーヤーはマイクロレベルではかなり少ない。(*BBの3betレンジはレーキやアンティの影響も強く受けるためテーブルによってかなり異なる挙

          SB 3bet potとBB 3bet potの違い

          SRP AJ2rのターン/5

          UTG vs BB SRP フロップAJ2rで33%CBコールの状況。 ターンAJ2XrでBBチェック後のアクションについて考えている。  前回オーバーベット頻度とナッツ級のハンド割合との関連についてみてみたら、ある程度の関連がありそうだが、他の要素も関係してそう。ということで、コメントもいただいて、ストレート完成ボードかどうか?というところが関係してそうだった。実際にグラフの5と6のところ、9と10のところで大きくベット頻度が動いている。  ナッツ級ハンドがストレート完

          SRP AJ2rのターン/5

          SRP AJ2rのターン/4

          UTG vs BB SRP フロップAJ2rで33%CBコールの状況。 ターンAJ2XrでBBチェック後のアクションについて考えている。  全体のチェック率(ベット率)についてはまだわからないところがあって、ターンAが落ちた場合に極端にベット頻度が低いことが分かった。  オーバーベットの頻度について調べてみた。ナッツ級ハンドのバリューを最大化するためにオーバーベットする、と仮定してみて、EQ>90%のハンドの割合とオーバーベットの頻度について調べてみた。  傾向はありそ

          SRP AJ2rのターン/4