SB 3bet potとBB 3bet potの違い

 ボードAJ2rについてもう少し色々調べたかったが、ちょっと別のことが気になったのでそちらについて考えてみる。

 BBの3betレンジは、SB以外のオープンにはポジションがないことで3betレンジが広がる一方、オッズコールする部分もあったりと、均衡的には特異で複雑なレンジ構成になる。全体としての3bet率は高く、均衡通り3betできているプレーヤーはマイクロレベルではかなり少ない。(*BBの3betレンジはレーキやアンティの影響も強く受けるためテーブルによってかなり異なる挙動であることも確か。)
 一方で、そのようにやや広いレンジを有するため、同じOOPであってもリニアで3betするSBと比べるとレンジはやや弱く、ポストフロップはSB3bet時と比べてやや消極的になる、というふうに理解している。しかし、実際どの程度SB3betとBB3betの均衡的挙動が異なるのかはあまりよくわからない。
 アミューズやマイクロレベルではBBの3betレンジはSBに近い(リニアである)ことが多いため、そのような相手にはBB相手であってもSB3betpotを参考にした方がよさそうではあるが。

 ということでとりあえずAJ2rのボードでみてみる。
 UTGのコールレンジはそれほど大きな差がないように見える。

vsBB

vsSB

フロップは?
BB

SB

なんか微差ですね・・・このボードではあまり差が出ないようだ。
BB3betには各ハンドの割合は低いもののローカードが多く含まれているため、ローボードで違いが出るのか?

972r

BB

SB

大差なし・・・

SBにブロードウェイが多く含まれているので、ブロードウェイ2種のボードで大きな違いが出るのか?

KJ2r

BB

SB

大差ないし、むしろBB3betの方がベット頻度が高い・・・・

ということで、BBが適切に3betできている場合にはUTG vs BBとUTG vs SBにはそれほどの違いはなさそう。というより、たぶん、そのようになるように均衡戦略が組まれているのであろう。

むしろSBでもBBでもスーコネやギャッパー、ローポケなんかがあまり含まれていないことが多そうなので、そういうレンジに対するアクションを調べた方が面白そう。(エリートでないしソルバーもないので現状は無理。)

 とりあえずこれ以上は突っ込まず、他の部分に焦点を当てた方がよさそう。

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