アミューズハンドレビューそのX
アミューズの1ハンド。例によってうろ覚え。
0.4-1-1(ante), rake 10% 6bb cap
スタックはやや深くて180bbくらい。
6人テーブルのHJの3bbオープンにBTNからAcKcで3bet、COがコールしてHU。
フロップKsJc3cでトップヒットナッツフラドロ。安いCBを打ってコールされる。ターンラグが落ちて中サイズ(50%)ベットにリレイズされてコール。
リバーでc落ちてナッツフラッシュ。ドンクベットにリレイズオールイン、コール。
MP raises 3 BB, BTN raises 10 BB,, MP calls 10 BB
22.2 BB
♣︎J♠︎K♣︎3
MP checks, BTN raises 7 BB, MP calls
39. 2 BB
6♥︎
MP checks, BTN raises 20 BB, MP raises 60 BB, BTN calls
159.2 BB
T♣︎
MP raises 60 BB, BTN goes all-in 100BB, MP calls
359. 2 BB
MP A♠︎Q♥︎
BTN A♣︎K♣︎
villainは例の雀ゴロ(勝手に名付けただけ、以前のハンドレビュー参照)、タフでブラフも多いタイトアグレッシブなプレーヤー。その日は結構長く打っていて、雀ゴロはハンドが入らない中で、じっくりpatientに打っている感じだった。heroはいつも通り固く打っていたが、一度ティルトして大きな期待値と実際のスタックを失っていた(3wayの3bet potでフロップで硬いIPからのベットに横コールが入っている中、バックドア+ガットでレイズオールインという愚行。)。ただ、直近ではやや3betが多くなっていて、少しレンジを広げていると思われていたかもしれない。実際にT9sやA4sなどのハンドでの3betをショーしていた。
heroはvillainから見るとパッシブに見えていたと思う。先日のハンドレビューの日以来の再戦だったが、その時も彼のブラフに自分がフォールドさせられている印象で、彼から見て自分はフォールドに追い込みやすい印象を持たれていた気がする。一方で、自分がアグレッサーの時はCBを広く打っていると思われていたと思う。villainは自分相手以外にも簡単には降りず、CBにも頻繁にフロートしているのが確認できていた。
こちらのアクションは難しいところはあまりなかったと思う。ベットサイズには問題があったかもしれない。フロップはこちらに有利なボードトップヒットフラドロで安いベット、ターンラグで継続して50%betにレイズが飛んできてコール。リバーでナッツを引いて全部入れただけ。どちらかというと相手がミスをしているように見えた。
ちょっとディープスタックの均衡は今の自分のウィザード先生との契約では確認できないが、ベットサイズを変えて、またanteなしでの均衡を参考にEff 100bb で振り返ってみる。
<プリフロップ>
プリフロップAKsは3bet。AXsはだいたい3betできて、K9s-KQs のほかK5sやK6sも有名なブラフ3bet候補。ブロードウェイスーテッドはだいたい3betできる。ポケットは22までレイズ頻度があり、小さいカードほどレイズ頻度が低い。ただし、77以下はEVはなくて、ボードカバレッジのためにレイズ頻度を確保する。スーコネも同様で基本的にはEVはなくて、低頻度3bet。
オフスートはAQo, AJo, KQoくらいで、AQoにEVがあるくらい。
BTNの3betに対してオリジナルはポジションがなく、コールよりレイズが好まれる。(SBやBBの3betの場合と比べ、レイズ:コール頻度が逆になる。)また全体で半分以上のハンドをフォールドする。具体的にはオフスートハンドにはほとんどコール頻度はなく、AQoも混合戦略であるもののほとんど4betに回している。実際に、オフスートで大きいスタックを戦うのは本当に難しく感じる。
均衡でのコールレンジは、ポケット、A8-AQs,A3-A5, KT-KQs, QT-QJs, スーコネ。
ただ、相手がタフにコールする相手であること、こちらがブラフ3betをしていることがみられていること、相手から見て自分はポストフロップでエッジがある(こちらの方が下手)と思われているであろうことから、均衡よりやや広いレンジが想定された。実際に、結果としてAQoでコールされている。相手から見たこちらのレンジ想定は均衡通りくらいのイメージだと思う。
<フロップ>
KJ3ttはややドライで、ブロードウェイ2種のボードはだいたい3bet側がレンジベットできる。これに対してディフェンス側は均衡では安いベットにも関わらず、ミドル以下のポケットも含めてほとんどフォールドしなければならない。コールレンジはKヒット、Jヒット、ガット、ヒットドロー、フラドロ。
レイズは3やJのセットがバリューで、フラドロ・ヒットドロー、コンボドローなどの一部をセミブラフに回す。
実戦では相手のコールレンジは均衡よりやや広かったかもしれない。そもそもプリフロップでやや広めにコールされている印象で、具体的にはスーコネなんかが均衡より多く入っていたであろう。
<ターン>
ラグが落ちて、レンジはこちらが強い。引き続きベット頻度は高く、リバーオールインに向けて高めのサイズが好まれるようだ。バランスという観点ではナッツフラドロも一部チェックに回す。
ベットに対してレイズが帰ってきた。実戦ではリリレイズするかコールするかで、ポジションもありEQも十分にあり、なにより相手がアグレッシブで、リバーでも継続して打ってきそうなことから、ここはコールで問題ないと思った。ただ、レイズレンジのうちAc, Kcをブロックしてしまっているため、通常であれば相手のリレイズはバリューによりそうである。具体的には?というと現実的にはほとんどJJかAKしかない、ということになる。しかし、相手がアグレッシブであることから、たとえば下のフラドロや本譜のようなストドロが含まれていた可能性があったと思う。
<リバー>
ナッツを引いて特に考えることもないが、ドンクを受けた時に何も考えずナッツをコールに止める凡ミスを散見する。落ち着いて、少しだけ時間をかけてナッツであることを確認してオールインする。
今回はイージーなボードとハンドで助かったが、より悩ましいハンドであったときにどのようにプレイしていたか、考えてみたい。
まず、リバーでc以外のTが落ちた場合を考えてみる。AcKcはただのTPTKになる。均衡ではインディファレントになっている。相手の挙動を考えるとコールした方がよさそうに思う(結果本譜では負けていたが、それは結果論だと思う。7d8cなどでもドンクベットしてきたように思う。)
AKoを持っていた場合のターンのアクションは?ターンのリレイズに対して、AcやKc持ちはコール、持たない場合にはレイズが推奨されている。AcやKcを持っていない場合に相手のブラフ(ドローハンド)比率が上がり、これに対してオッズの合わないようにリリレイズを仕掛ける、ということだと思う。一方でAcやKcを抑えている場合には相手のバリューハンド比率が上がりそうであるが、とはいえAKoはフォールドするハンドではない、ということか。
AAを持っている場合は?やはりターンではAc持ちはリレイズにコール止め、Acなしの場合にはリリレイズオールインが推奨されている。理由は上の通りだと思う。
KJsのトップ2pは?均衡ではリリレイズオールインがピュアに推奨されている。理由は上記とほぼ同様で、フラドロのオッズを合わせないというところではないかと思う。
QQの場合は?フロップはレンジベットとして打つのは良い。ターンはフロップでコールされていることでQQは結構難しいと思う。相手のストドロもブロックしていて、相手のレンジにKヒット、Jヒットが少しずつと、フラドロが同等の頻度で含まれているようだ。均衡ではQc持ちのQQはベット優位になっていて、相手のフラドロ・ストドロの両方をブロックしているQcでベットが優位になるのはなんでだろうか。
ちょっとキリがなさそうで、一旦〆。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?