アミューズメントポーカーの憂鬱
以前に書いたように、自分はアミューズメントで馬鹿みたいに(期待値を追って)真面目にリングゲームを打っていて、それが楽しくてしょうがなかった。しかし、最近は打っていて、これはどうなのかなあ・・・と思うことも少なくなってきた。
たとえば2.5bbオープンをしていると横コールが多く、それはオープンしたプレーヤーよりも、よりアクションの遅いプレーヤーに有利に働くことが一般的だと理解している。こういった場合にはオープン額を上げて(もちろんその分レンジは狭くなる)いくことが一つの解決策になることがあるらしい。ということで、CCの多いテーブルで4bbオープンにしてみた。そうすると、当然のように横コールは減り、アンティありのゲームでもスチールで終わるケースが増えてくる。当たり前である。そのように意図してオープン額を上げたわけだし、同卓する方々も高ければ参加しづらいということは誰でもわかる。3betも同様に、レイズ額を大きくすることでスクーイズが増える。このようにして期待値を積み上げ、結果として何が起こるか?結果として、ディーラーがカードを回収し、シャッフルし、ボタンを動かし、ブラインドを確認し、カードを配る、という一連の作業を、同卓する全員がぼーっとみている時間が長くなっていく。
このような結果が嫌なのであれば、リンプを増やし、横コールを増やし、オープンレイズ額を下げ、レンジを広げ、ポストフロップも大きいサイズでベットやレイズをすることを避け、みんなでポストフロップを楽しむべきなのだろうか。しかし、「真剣に」ポーカーしにきた人たちはそれをみて、「もっと真面目にやってほしい」と思うのだろうか。多分後者のような人たちはただ単にゲームを理解していないだけで、そのようなプレーヤーからどのように最大限に期待値を積み上げるのかを考えて実践すれば良いだけなのだけれど。
というようなことを色々と考えてると、普通に打つことが難しくなってきた。じゃあプリフロップは緩く打ってポストフロップは普通に打つ?たしかにそのような条件での最大期待値を追うようなプレイを考えて実践するのは一つのゲームになるが・・・そもそもプリフロップはどの程度緩く打つ?リンプやレイズしないことによる期待値の損失を上回るようなポストフロップの戦略は存在するのか?とか、そもそもたとえばオープン以外に2人横コールがいる状況でQQで横コールしてセット引いて全弾とってしまったらそれはそれで相手は嫌な気持ちになるのかな、とか・・・
こんなのは店次第だし、あるいは同卓するプレーヤー次第と言ってはそれまでかもしれない。目をギラギラ輝かせて真剣に打っている若者相手にはしっかり打てば良いし、飲んだくれのおっさん同士だったり、初心者の女性相手だったりする場合には緩く打てばいいのかもしれない。そうやって楽しむことの期待値を追い求めることが正しい打ち方かもしれない。ただ、何となく自分自身が楽しめなくなっている気もしたので、ついつらつらと書いてしまった。痛いおっさんだなあ。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?