
なんもない事が幸せ。
配達の人を誉めるあの人。
年老いても
毎日
暑い日も寒い日も
重くて持てない物も配達してくれる。
本当に申し訳ないね、、
・・そやな。(来夢)
あなたはそんな人達を見て申し訳ないとか
有難いとか思わないの?
あなたの口から一度もそんな言葉を
聞いたことないけど?(あの人)
口に出してへんだけで
有難いとは思ってる。(来夢)
じゃあ、あなたは何に感謝してる?
(あの人)
今、生きてること。(来夢)
生きてること?
それは、そう言うのではなくて
生かされている。
そういう事が本当に人に感謝していると
言うことではないのか?(あの人)
・・・(黙る事で次に言う言葉を待つ俺)
生きてるなんて言ったら自分だけの事みたいになるから、
それは人への感謝ではない話になるよね?
でも、
生かされていると言う人を見ると
人に対して本当に
感謝していると誠意が伝わってくる。
やっぱり、あなたは、自分本意。(あの人)
そうか。
「生きてることの感謝」は
「人に生かされている」だけではないと思う
それは、「運」に恵まれているか、
いないか、も左右するから。
短命の人、事故に遭う人、病気に罹る人、、
「人の運」は不公平に出来てる。
そう思った結果、
自分達は生きている事に感謝。
運に恵まれたことに感謝。
多くの誰かの犠牲の上、、申し訳ない。
(来夢)
・・・(あの人)
漫画が評価されなくてもいい。
お金も入らなくてもいい。
人に支持されなくてもいい。
お金の力、人の力、頼る事やめた。
この分かり合えない関係の中でいいと、
酷い言葉、人格否定、それも人間だと、
彼女は、、言った。
それでも充分、今苦しんでいる人達より
自分達は「幸せに生かされている」と
彼女は俺に言ってくれた。
「この状態で生きている事は奇跡」
琉生としてだめでも来夢として生きれてる。
それは、「奇跡」
るい、、
なんもない。
なんもないことが、おれらで、るいやな。
しあわせやな。
らいむ