見出し画像

2019東京都登販過去問解説問73~80

元ドラックストア登録販売者のシロハチ登販総合チャンネルのシロハチです。


無料で勉強できるYouTube医薬品登録販売者過去問解説製作に向け過去問研究を進めています!

宅建試験は結果は駄目でしたが登録販売者の過去問解説を僕もかつて愛用していた家坂圭一先生の過去問解説の教材の手法を登録販売者過去問解説でもやりたい!と思い取り入れました!


皆様に無料でフィードバック!今後も東京都過去問解説は120問継続投稿していきます。有料にすることはありません。

是非フォロー、スキお願いします!
またTwitterもぜひいいね!フォローよろしくお願いいたします!

Twitterではドラックストア店員時代の話やnoteやアメブロで投稿したらお知らせしています

またいろいろ考えましたが好きなTwitterでも写真活動も並行して過去問解説もしていきます。

https://twitter.com/bDJ6itvibfzjaKe?s=09


是非いいね、フォローよろしくお願いいたします❗

問73 腸の薬及びその配合成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

a トリメブチンマレイン酸塩は、消化管(胃及び腸)の平滑筋に直接作用して、消化管の運動を調整する作用があるとされている。

b 収斂(れん)成分を主体とする止瀉薬は、細菌性の下痢や食中毒のときに使用して腸の運動を鎮めると、かえって状態を悪化させるおそれがある。

c ゴバイシは、ミカン科のキハダ又はフェロデンドロン・キネンセの周皮を除いた樹皮を基原とし、腸管内の異常発酵等によって生じた有害な物質を吸着させることを目的として用いられる。

d ベルベリン塩化物、タンニン酸ベルベリンに含まれるベルベリンは、生薬のオウバクやオウレンの中に存在する物質のひとつであり、抗菌作用のほか、抗炎症作用も併せ持つとされる。

a b c d

1 誤 正 正 正 2 誤 誤 誤 正 3 正 正 正 誤 4 正 誤 正 誤 5 正 正 誤 正

正解:5

a正しい
まれに重篤な副作用として肝機能障害を生じることがあります。肝臓病の診断を受けた人では、使用する前にその適否につき、治療を行っている医師又は処方薬の調剤を行った薬剤師に相談がなされるべきです


b正しい
その通りの記述です。急性の激しい下痢又は腹痛・腹部膨満・吐きけ等の症状を伴う人では、細菌性の下痢や食中毒が疑われるため、安易な使用を避けることが望ましいとされています。

C誤り
cの選択肢はオウバク、オウレンの記述をしているため誤りです。

ゴバイシはアルブミンに含まれるタンニン酸やその類似の物質を含む生薬成分です。

ゴバイシはウルシ科のヌルデの若芽や葉上にアブラムシ科のヌルデシロアブラムシが寄生し、その刺激によって葉上に生成したのう状虫こぶを基原とする生薬です。

収斂(れん)成分で腸粘膜のタンパク質と結合して不溶性の膜を形成し、腸粘膜をひきしめる(収斂れん)ことにより、腸粘膜を保護する効果があります。タンニン酸アルブミン等に含まれるタンニン酸やタンニン酸の類似物質がゴバイシにはふくまれています。

d正しい

その通りの記述です

問74  腸の薬及びその配合成分に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

a ヒマシ油は、ヒマシ(トウダイグサ科のトウゴマの種子)を圧搾して得られた油を用いた生薬で、大腸を刺激して排便を促すことを目的として用いられる。

b ケンゴシは、ヒルガオ科のアサガオの種子を基原とする生薬で、大腸刺激による瀉しゃ下作用を期待して配合されている。

c プランタゴ・オバタの種子又は種皮は、腸管内で水分を吸収して腸内容物に浸透し、糞ふん便のかさを増やすとともに糞ふん便を柔らかくすることによる瀉しゃ下作用を期待して用いられる。

d マルツエキスは、細菌感染による下痢の症状を鎮めることを目的として用いられる。

1(a、b) 2(a、d) 3(b、c) 4(b、d) 5(c、d)

正解:3

a誤り

ヒマシ油は小腸でリパーゼの働きによって生じる分解物が、小腸を刺激することで瀉(しゃ)下作用をもたらします。 大腸を刺激して瀉下(しゃげ)すると記述してる点が誤りです。

ヒマシ油は、ヒマシ(トウダイグサ科のトウゴマの種子)を圧搾して得られた油を用いた生薬であるという記述は合っています。

ヒマシ油の注意点

日本薬局方収載のヒマシ油及び加香ヒマシ油は、腸内容物の急速な排除を目的として用いられます。急激で強い瀉下(しゃげ)作用(峻下しゅんげ作用)を示すため、激しい腹痛又は悪心・嘔おう吐の症状がある人、妊婦又は妊娠していると思われる女性、3歳未満の乳幼児では使用を避けることとされています。

主に誤食・誤飲等による中毒の場合など、腸管内の物質をすみやかに体外に排除させなければならない場合に用いられます

防虫剤や殺鼠そ剤を誤って飲み込んだ場合のような脂溶性の物質による中毒には使用を避ける必要があります

(ナフタレンやリン等がヒマシ油に溶け出して、中毒症状を増悪させるおそれがあるためです)。

吸収された成分の一部が乳汁中に移行して、乳児に下痢を引き起こすおそれがあり、母乳を与える女性では使用を避けるか、又は使用期間中の授乳を避ける必要があります。

b正しい

その通りの記述です
ケンゴシ以外の生薬成分
(生薬なら、センノシド、ダイオウ、それ以外ならカサントラノール、ビサコジル、ピコスルファートナトリウム等)やそれ以外の成分でも刺激性瀉下成分(しげきせいしゃげせいぶん)が配合された瀉下薬は、腸の急激な動きに刺激されて流産・早産を誘発するおそれがあります。特に、センナ及びセンノシドが配合された瀉(しゃ)下薬については、妊婦又は妊娠していると思われる女性では、使用を避ける必要があります。


c正しい
その通りの記述です。

腸管内で水分を吸収して腸内容物に浸透し、糞ふん便のかさを増やすとともに糞ふん便を柔らかくすることによる瀉しゃ下作用を膨潤性瀉(しゃ)下成分と言います。

d誤り

細菌感染による下痢の症状を鎮めることを目的としている、ベルベリン塩化物、タンニン酸ベルベリン、アクリノール、木もくクレオソート等が用いられる。
マルツエキスは瀉下薬である。
症状を抑えるどころかさらに悪化させてしまう記述のため誤り

マルツエキスは主成分である麦芽糖が腸内細菌によって分解(発酵)して生じるガスによって便通を促すとされている。

マルツエキスの知識、注意点など

マルツエキスは麦芽糖を60%以上含んでおり水飴あめ状で甘く、乳幼児の発育不良時の栄養補給にも用いられることがあります。

瀉しゃ下薬としては比較的作用が穏やかなため、主に乳幼児の便秘に用いられます。なお、乳児の便秘は母乳不足又は調整乳希釈方法の誤りによって起こることがありますが、水分不足に起因する便秘にはマルツエキスの効果は期待できません。

1ヶ月未満の乳児(新生児)には身体が非常に未熟であり、安易に瀉しゃ下薬を使用すると脱水症状を引き起こすおそれがあるため主な使用上の注意の記載とその対象成分で「相談すること」になっています。

問75 胃腸鎮痛鎮痙けい薬及びその配合成分に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

a パパベリン塩酸塩は、胃液分泌を抑える目的で使用される。

b オキセサゼインは、局所麻酔作用のほか、胃液分泌を抑える作用もあるとされ、胃腸鎮痛鎮痙けい薬と制酸薬の両方の目的で使用される。

c エンゴサクは、ナス科のハシリドコロの根茎及び根を基原とし、鎮痛鎮痙けい作用を期待して配合されている。

d 胃腸鎮痛鎮痙けい薬に配合されている成分は、胃腸以外に対する作用も示すものがほとんどであり、複数の胃腸鎮痛鎮痙けい薬が併用された場合、泌尿器系や循環器系、精神神経系などに対する作用(副作用)が現れやすくなる。

1(a、b) 2(a、d) 3(b、c)
4(b、d) 5(c、d)

正解:4

a誤り
消化管の平滑筋に直接働いて胃腸の痙攣(けいれん)を鎮める作用を示すとされています。抗コリン成分と異なり、胃液分泌を抑える作用は見出されないため誤りです。

抗コリン成分と異なり自律神経系を介した作用ではないですが、眼圧を上昇させる作用をがあります。緑内障の診断を受けた人では、症状の悪化を招くおそれがあります。

b正しい
その通りの記述です。その他にもにたような効果の成分でアミノ安息香酸エチルもあります。

オキセザイン、アミノ安息香酸エチルの注意点


アミノ安息香酸エチル、オキセサゼインの局所麻酔成分は いずれも痛みが感じにくくなることで重大な消化器疾患や状態の悪化等を見過ごすおそれがあり、長期間にわたって漫然と使用することは避けることとされています。


使用年齢の注意点

アミノ安息香酸エチルについては、メトヘモグロビン血症を起こすおそれがあるため、6歳未満の小児への使用は避ける必要があります。


オキセサゼインについては、局所麻酔作用のほか、胃液分泌を抑える作用もあるとされ、胃腸鎮痛鎮痙けい薬と制酸薬の両方の目的で使用される。精神神経系の副作用として、頭痛、眠気、めまい、脱力感が現れることがある。妊娠中や小児における安全性は確立されておらず、妊婦又は妊娠していると思われる女性、15歳未満の小児では、使用を避けることとされている。

c誤り

鎮痛鎮痙けい作用は正しいですが、エンゴサクは(ケシ科のエンゴサクの塊茎)の生薬成分です。


抗コリン作用を示すアルカロイド豊富に含む生薬成分として、ロートエキスの生薬成分の記述をしているため誤りです。


d正しい
その通りの記述です


問76 駆虫薬及びその配合成分に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

a 駆除した虫体や腸管内に残留する駆虫成分の排出を促すため、瀉下(しゃげやく)薬であるヒマシ油が併用される。

b 消化管から吸収されたサントニンは主に肝臓で代謝されるが、肝臓病の診断を受けた人では、肝障害を悪化させるおそれがある。

c マクリは、フジマツモ科のマクリの全藻を基原とする生薬で、回虫に痙攣(けいれん)を起こさせる作用を示し、虫体を排便とともに排出させることを目的として用いられる。

d パモ酸ピルビニウムは、アセチルコリン伝達を妨げて、回虫及び蟯(ぎょう)虫の運動筋を麻痺ひさせる作用を示し、虫体を排便とともに排出させることを目的として用いられる。

1(a、b) 2(a、c) 3(b、c)
4(b、d) 5(c、d)

正解:3

a誤り

ヒマシ油を使用すると腸管内で駆虫成分が吸収されやすくなり、副作用を生じる危険性が高まるため、ヒマシ油との併用は避ける必要があります。


b正しい
その通りの記述です。
回虫の自発運動を抑える作用を示し、虫体を排便とともに排出させることを目的として用いられます。


c正しい

その通りの記述です。カイニン酸を含む生薬成分です

d誤り
dの選択肢はピペラジンリン酸塩 の薬効を記述しているため誤りです。


パモ酸ピルビニウムは蟯虫の呼吸や栄養分の代謝を抑えて殺虫作用を示すとされています。

その他
注意点など

ピペラジンリン酸塩の注意点…

副作用として痙攣、倦怠感、眠気、食欲不振、下痢、便秘等が現れることがあります。
痙けい攣れんの症状のある人、貧血、著しい栄養障害の診断を受けた人では、それらの症状の悪化を招くおそれがあります

また、肝臓病、腎臓病の診断を受けた人では、吸収されて循環血液中に移行したピペラジンが滞留して副作用を生じやすくなるおそれがあるため、使用する前にその適否につき、治療を行っている医師又は処方薬の調剤を行った薬剤師に相談がなされるべきです。


Q、パモ酸ピルビニウムとは?

A 赤~赤褐色の成分で、尿や糞ふん便が赤く着色することがあります。水に溶けにくいため消化管からの吸収は少ないとされてますが、ヒマシ油との併用は避ける必要があります。また、空腹時に服用することとなっていないですが脂質分の多い食事やアルコール摂取はけるべきとされています。


問77 心臓などの器官や血液に作用する薬及びその配合成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

a ゴオウは、ウシ科のウシの胆嚢のう中に生じた結石を基原とする生薬で、強心作用のほか、末梢血管の拡張による血圧降下、興奮を静める等の作用があるとされる。

b シンジュは、ウグイスガイ科のアコヤガイ、シンジュガイ又はクロチョウガイ等の外套とう膜組成中に病的に形成された顆粒状物質を基原とする生薬で、鎮静作用等を期待して用いられる。

c 苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう
)は、強心作用と尿量増加(利尿)作用により、水毒(漢方の考え方で、体の水分が停滞したり偏在して、その循環が悪いことを意味する。)の排出を促す。

a b c

1 誤 誤 正 2 誤 正 正 3 正 誤 誤
4 正 正 誤
5 正 正 正

正解:4
a正しい
その通りの記述です。設問では強心薬の効果として聞かれていますがゴオウは解熱作用を期待して解熱薬に配合されることがあります

別の薬効で緊張や興奮を鎮め、また、血液の循環を促す作用等を期待して用いられることもあります

b正しい
その通りの記述です

c誤り
強心作用が期待される生薬は含まれていない点が誤っています。

体力中等度以下で、めまい、ふらつきがあり、ときにのぼせや動悸きがあるものの立ちくらみ、めまい、頭痛、耳鳴り、動悸き、息切れ、神経症、神経過敏に適すとされます。強心作用が期待される生薬は含まれず、主に尿量増加(利尿)作用により水毒(漢方の考え方で、体の水分が停滞したり偏在して、その循環が悪いことを意味する。)の排出を促すことを主眼とします。


問78 コレステロール及びリポタンパク質に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

a コレステロールは水に溶けやすい物質であるため、血液中では血漿しょうタンパク質と結合したリポタンパク質となって存在する。

b コレステロールは、胆汁酸や副腎皮質ホルモン等の生理活性物質の産生に重要な物質であり、コレステロールの産生及び代謝は、主として膵すい臓で行われる。

c 血液中の低密度リポタンパク質
(LDL)が多く、高密度リポタンパク質(HDL)が少ないと、心臓病や肥満、動脈硬化症等の生活習慣病につながる危険性が高くなる。

d 血漿しょう中のリポタンパク質のバランスの乱れは、生活習慣病を生じる以前の段階では自覚症状を伴わないことが多い。

a b c d

1 正 誤 正 正 2 正 誤 誤 誤
3 誤 正 正 誤 4 誤 正 誤 正
5 誤 誤 正 正

正解:5

a誤り
コレステロールは水に溶けにくい物質であるため、血液中では血漿しょうタンパク質と結合したリポタンパク質となって存在しています。水にとけやすいと言ってる点が誤っています。


b誤り

コレステロールの産生及び代謝は、主として肝臓で行われます。膵臓で 産生及び代謝されると記述されてる点が誤りです。

c正しい


d正しい
その通りの記述です。医療機関で測定する検査値として、LDLが140mg/dL以上、HDLが40mg/dL未満、中性脂肪が150mg/dL以上のいずれかである状態を、脂質異常症です。

問79 高コレステロール改善薬及びその配合成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

a 高コレステロール改善薬は、ウエスト周囲径(腹囲)を減少させるなどの痩そう身効果を目的とする医薬品ではない。

b リボフラビンの摂取によって尿が黄色くなった場合は、使用を中止する必要がある。

c ビタミンEは、コレステロールの生合成抑制と排泄せつ・異化促進作用、過酸化脂質分解作用を有すると言われている。

d リノール酸は、腸管におけるコレステロールの吸収を抑える効果を期待して用いられる。

a b c d

1 正 正 誤 正 2 誤 正 正 誤 3 正 誤 正 正

4 誤 誤 正 正 5 正 誤 誤 誤

正解:5

a正しい
正しい記述です。

高コレステロール改善薬は、血中コレステロール異常の改善、血中コレステロール異常に伴う末梢血行障害(手足の冷え、痺しびれ)の緩和等を目的で使用される医薬品です。

末梢組織へのコレステロールの吸収を抑えたり、肝臓におけるコレステロールの代謝を促す等により、血中コレステロール異常の改善を促す成分が配合されています

b誤り

リボフラビン(ビタミンB2)は尿が記録なることがありますが使用の中止を要する副作用等の異常ではありません

リボフラビンはコレステロールの生合成抑制と排泄せつ・異化促進作用、中性脂肪抑制作用、過酸化脂質分解作用を有すると言われています。

c誤り
リボフラビン(ビタミンB2)のコレステロールの作用を言っているので誤りです。

ビタミンEはコレステロールからの過酸化脂質の生成を抑えたり末梢血管における血行を促進する作用があります。血中コレステロール異常に伴う末梢血行障害(手足の冷え、痺しびれ)の緩和等の効果があります。


d正しい

問80 貧血用薬及びその配合成分に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

a 鉄製剤は、服用の前後30分にコーヒーを飲むと、鉄の吸収が悪くなることがある。

b 葉酸は、消化管内で鉄が吸収されやすい状態に保つことを目的として配合されている。

c コバルトは、赤血球ができる過程で必要不可欠なビタミンB12の構成成分であり、硫酸コバルトは、骨髄での造血機能を高める目的で配合されている。

d 鉄欠乏性貧血を予防するため、貧血の症状がみられる以前から継続的に鉄製剤を使用することが適当である。

1(a、b) 2(a、c) 3(b、c)
4(b、d) 5(c、d)

正解:2

選択肢の解説の前に貧血について解説します

貧血は、その原因によりビタミン欠乏性貧血、鉄欠乏性貧血等に分類されます。一般的な症状として、疲労、動悸、息切れ、血色不良、頭痛、耳鳴り、めまい、微熱、皮膚や粘膜の蒼そう白(青白くなること)、下半身のむくみ等が現れます。

鉄分をよく取りなさいと聞いたことがあると思います。

鉄分の摂取不足を生じても、初期の段階では貯蔵鉄(肝臓などに蓄えられている鉄)や血清鉄(ヘモグロビンを産生するために、貯蔵鉄が赤血球へと運ばれている状態)が減少するのみでヘモグロビン量自体は変化せず、ただちに貧血の症状は現れないです。

しかし、持続的に鉄が欠乏すると、ヘモグロビンが減少して貧血症状が現れます。
鉄分は、赤血球が酸素を運搬する上で重要なヘモグロビンの産生に不可欠なミネラルだからです。


貧血用薬(鉄製剤)は、鉄欠乏性貧血に対して不足している鉄分を補充し、造血機能の回復を図る医薬品です。

a正しい
その通りの記述です。また、
コーヒー以外のタンニン酸を含む飲食物で服用の前後30分の服用をさけたほうがよい飲料は緑茶、紅茶、、ワイン、柿等です

b誤り

葉酸は正常な赤血球の形成のために配合されています。

消化管内で鉄が吸収されやすい状態に保つことを目的として配合されているのじゃビタミンC(アスコルビン酸)です。

c正しい

その通りの記述です。

その他関連知識

コバルト以外にもマンガンが配合されている場合があります。

マンガンとは糖質・脂質・タンパク質の代謝をする際に働く酵素の構成物質であり、エネルギー合成を促進する目的で、硫酸マンガンが配合されている場合があります。


d誤り
鉄欠乏性貧血を予防するため、貧血の症状がみられる以前から継続的に鉄製剤を使用することが適当ではありません。適当であると言ってるのが誤りです。


貧血のうち鉄製剤で改善できるのは、鉄欠乏性貧血のみです。特段の基礎疾患等がなく鉄分の欠乏を生じる主な要因は、食事の偏り(鉄分の摂取不足)が考えられます。

貧血用薬(鉄製剤)の使用による対処と併せて、食生活の改善することも重要です。

その他知識

食生活を改善し、かつ鉄製剤(貧血用薬)の使用を2週間程度続けても症状の改善がみられない場合は、月経過多、消化管出血、痔じ及び子宮筋腫等、出血性の疾患による慢性的な血液の損失が原因で貧血症状が起きている可能性があります。これらの場合、基礎疾患の治療が優先されるべきであり、一般用医薬品による対処を漫然と継続することは適当でありません

以上です。

あなたの登録販売者試験合格応援しています!頑張ってください!

下記urlは問71から問72です

https://note.com/sirohachitouhan/n/n8f78f735346f

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?