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フロムからみた浮気や不倫の原因とは

最初に、フロムが言っていることは、浮気や不倫をしてしまう一つの原因であり、これがすべてというわけではないので、そちらだけご了承ください。

さて芸能人などの有名な方に限らず、どのような人でも、というと語弊があるかもしれませんが、誰でもしてしまう可能性のある浮気や不倫。
これらは生理的に抗えない者であるのでしょうか?人によっては抗うことができないから諦めるしかないと考えている人も一定数いるのかもしれませんが、私自身はそういう風には考えていません。
これは教育学、犯罪心理学でも言われていることですが、浮気や不倫などは、案外家庭環境に左右されてしまうことが分かってきています。
そこで、今回エーリヒ・フロムの「愛するということ」という本を思いっきり参考にして浮気や不倫について考えていきたいと思います。

ではフロムは何故浮気や不倫をしてしまうと考えたのでしょうか?
結論から言うと恋に落ちる=愛する人とともに生きるという持続的な状況という勘違いから起こっていると指摘しています。
つまりこの二つはイコールではないわけです。
これだとまだピンときていない人もいるかと思いますので、この二つを詳しく見ていきます。

・恋に落ちる
恋に落ちる、とは言いますが、言い換えると単純に恋ととらえてもいいかもしれません。
恋とは相手を知りたいという欲求です。
この人のことを知って恋を深めたいという段階だといってもいいかもしれません。
そのためこの段階ではその人のことを知ることが大切になりますので、理解すればするほど恋の感情を大きくすることができます。
ですがここで問題になるのが、「知ることには限界があるという点です」
相手のことを完璧に理解できないよね、という考えもできますが、レパートリーだって無限にあるわけではありません。
つまり恋には限界があります。
そして必ず一定の恋愛感情から大きくなることはありません。

・愛する人とともに生きる持続的な状況
言い換えると愛ととらえてもいいかもしれません。
愛とは相手を理解することです。
恋と違う部分は、知ることではなく知ってそれを理解し許容して愛に変換する、つまり恋の先に愛がある状況になります。
つまり愛するためには恋をしなければいけませんが、恋から愛に変換できなければ、それは愛を深めたということはできないわけです。

つまり永遠に恋の状態だと、お金を貯めこんでいる状態とほぼ同義お言ってもいいかもしれません。
恋はお金は得ることで、お金を使用することが愛と変換してみてください
お金は貯まるけどほしいものに変換できない。
でもお金が欲しいからよりもらえるように努力する。
でもお金だけでは満たされない。
ではどうするか?もっとお金を得られるように、多くの人たちからお金を回収しようとする。
この多くの人たちから回収しようとすることが浮気や不倫になります。

そのため、浮気や不倫をする人はお金の使い方、つまり恋の変換の仕方がわからない状態です。
だから人は浮気してしまいます。
恋という永遠に満足できないお金を、満足するまで貯蓄するために

これらを治すためには、専門知識を学ぶのと同様な姿勢が必要だとしています。
恋愛の規律を理解し、常に集中してパートナーの動きを察知する、そして忍耐強く学び続ける、一度や二度フラれても、さらに学んで恋愛技術を向上させる。すべてのものはすぐには習得できないのですから、そういう努力が必要になるわけです。

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