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ボードゲーム:アクワイア(ACQUIRE)用非公式拡張【アワード】【好景気!!】【アナリスト&アンカリング】

初めまして!siro_masaruです。

ボードゲーム:アクワイア(ACQUIRE)に新たな楽しみを提供したい。

今回は4つの非公式拡張ルールをご紹介。



❶アクワイア(ACQUIRE):アワード ルール

導入

この世界ではホテル王が時代を制しましたが、突如引退してしまいました。
ホテル市場は混乱し、破壊され、新たなホテルが産まれてきます。

引退したホテル王から市場の活性化を目的として、ホテル運用を優秀な成績で運用した者には褒賞金を出すと宣言しました。

ホテル王の意図はわかりませんが…もらえるものは頂きましょう!

ゲームの準備

このアレンジは4枚のカードのうち、1枚をランダムで選びます。
そして、テキストに書かれた効果は全プレイヤーに適用されます。

・選択ルールその1
アワードカードはゲーム最後の清算まで選ばず、ランダムで2枚適用する。

・選択ルールその2
手番中、アワードカードを$2,000を銀行に支払い1枚開放する。
自分にとって見込みがある条件を選ぶことができる。
早い者勝ちで2枚までしか公開できない。

ゲームの終了時

アワードカードはゲーム終了宣言をされた際に機能します。
ボード上のホテルの清算をする前に行い、順番に応じて褒賞金を得ます。

タイクーンモードであれば、3位まで発生します。

図解でおさらい

アワードカードの一覧

❶高利回り

効果:ゲーム終了の清算前に手持ちの株券を数えます。
※ボード上に無いホテルの株券は含みません。
合計株券が少ない順に褒賞金を得ます。

4種のカードの中で最も褒賞金が高いです。
1枚差で勝ち取れれば大きなアドバンテージになります。

❷ホールディングス

効果:サクソンとタワー(別バージョンの際は低級ホテル2種)を合計した株数が最も多い順に褒賞金を得ます。
こちらはボード上にホテルが無くても計算する。

❸辺境伯

効果:ボード上のホテルで1A、1I、12A、12Iの建物コマを含んだホテルの株券を合計する。
最も多い順に褒賞金を得ます。
角のホテルはゲーム終盤まで残留するので油断できません。

❹リッチマン

効果:ゲーム終了の清算前に手持ちの現金を数えます。
合計金額が多い順に褒賞金を得ます。
この褒賞金はゲーム終盤1位の手助けとなるかどうかは最後まで判断できなかった。

このルールのポイント

こちらもアレンジとしては非常にシンプルです。
もちろん、4種全てを適用しても良いですが、元々アクワイアは慣れたプレイヤー同士だと$10,000~$5,000の範囲で競り合うゲームバランスです。

他のアレンジと組み合わせたり、正規ルールにちょい足しして楽しみましょう。

コンセプト(アワード)

久しぶりにマリオパーティを遊んだ時、ゲーム最後のボーナスにやられたのを思い出したのが始まりです。

疑いようもなくテラフォーミングマーズの要素をパクっ…リスペクトしています。


❷アクワイア(ACQUIRE):好景気!! ルール

導入

この世界では現金よりも株券の方が信頼性の高い金融商品となってきました。
そこで政府は現金を大量に刷ってでも、株券を買ってもらおうと躍起です。
その結果、1つの法案が通り、施行されました。

労働者層や知識層からは「税金の使い方が明らかにおかしい」と信じられないほどの反対意見が出ていますが、政府を選んだのは国民なので、文句をいくら言ったところでシステムは稼働し続けます。

政府の意図はわかりませんが…今はただ、好景気の波に乗りましょう!

ゲームの準備

このアレンジは4枚のカードのうち、1枚をランダムで選びます。
そして、テキストに書かれた効果は全プレイヤーに適用されます。

ゲームの流れと手番

ゲーム中は、施行されたカードはボードの横に置き、状況に応じて効果に従いましょう。
カードによっては、自手番の初めに確認、株券購入時、吸収合併発生時に効果がありますので、間違えないようにしましょう。

図解でおさらい

好景気カードの一覧

❶配当金ホテルの税制優遇

効果:自手番が来るたび、ボード上で株価が最も高いホテルの株券を1枚でも所持していれば、$500を得ます。
仮に、ボード上で株価が最も高いホテルが3種類あってそのうちのどれか1種の株券を持っていれば$500を得ます。
逆に、何枚保有していようが、3種類保有していようが、獲得できるのは$500までです。

❷スポンサーの資金援助

効果:初期資金を$6,000ではなく、$8,000で全プレイヤースタート。
その他にルール変更は無し。シンプルであるがゆえにその効果は強い。
調査はできていないが、ハウスルールで誰かは試していたと思う。

❸証券会社のポイント還元

効果:株券購入時、合計金額が$400以下なら無償で獲得できる。
ただし、手持ち資金が$400もない場合は不可能。(名目上はキャッシュバックなので…。)
テラフォーミングマーズの「企業:クレディコー」と言えばわかる人はわかるかもしれない。

要は、低級ホテルなら相場が最安値で2枚獲得できることになります。
それ以上なら現金の支払いが必要で値引きはありません。

例:合計購入金額が$600を買うなら$600必要だし、$1,000なら$1,000必要。
合計購入金額が$400の場合、手持ち資金が$400以上あれば効果を適用します。 
手持ち資金が$300以下だと、無償で獲得できないので残金に注意しましょう。

❹M&A推奨法

効果:ボード上のホテルが吸収合併が発生するたびに、全プレイヤーは給付金として$1,000を獲得する。
※株券の処理が終わった後に行う。なお、政府の財源や他国の非難は無視するものとする。
これは吸収合併された株券を持っていないプレイヤーも恩恵を受けます。
ある意味最低保証と言えるでしょう。

このルールのポイント

アレンジとしては非常にシンプルです。
もちろん、4種全てを適用しても良いですが、スポンサーの資金援助(初期資金アップ)と何かを組み合わせるのがちょうど良いと思います。

他のアレンジと組み合わせたり、正規ルールにちょい足しして楽しみましょう。

コンセプト(好景気!!)

「明日は今日よりも良くなると感じられるアクワイア(ACQUIRE)を目指す。」

ということで、アクワイアの中だけでも、大規模な金融緩和しようというのが今回のコンセプトです。

前回は株券に注目しましたが、純粋にお金を増やして遊ぶのも面白いだろうという結論に至りました。
単純なことほど、思いつかなくなるものです。
カード枚数が4枚しかないのは、別のコンポーネントを用意するアレンジの初級者向けを意識しました。

おそらく何人ものアクワイアプレイヤーが既にやっているとは思いますが、とりあえず形にしました。
ボードゲームのテラフォーミング・マーズ:プレリュードを意識しています。

アクワイアはどうしても救済措置が少ないので、多少は恩恵を得られると思います。

少なくとも「資金の停滞」を感じさせづらくはなったかと思います。

アクワイア(ACQUIRE):アナリスト&アンカリング ルール

A4の紙に印刷してお楽しみください!

半分に切れば、別々のボードとして遊ぶことができます。 白黒印刷なら安く済みます。

必要なもの

プレイ人数分のマーカーを用意してください。色分けされているものが望ましいです。
<アンカリング>の場合はホテル7種分を用意してください。

サイコロ、おはじき、キューブ、コマでも何でも構いません。
各プレイヤーがわかるもので良いでしょう。「モノポリー」の駒とかも良さそうです。


❸アクワイア(ACQUIRE):アナリストルール

導入

あなたは吸収合併のアナリスト。
つまり、「株価の評価や金融の将来予測を行うスペシャリスト」です。
ご安心を。外したところで、あなたが被る被害は何もありません。

この世界では、株式を分析・評価する立場にあっても、株式に関する制限はほとんどありません!
当たれば儲けもの。あることないことを予想しましょう。

しかし、気を付けてください。
吸収合併を的中させた際、あなたがその銘柄の「筆頭」か「次席株主」であれば的中ボーナスは獲得できません。
あまりにも関係が直接的では、逮捕されかねませんから。

ゲームの準備

ロンデルトラックじゃないよ(笑)

このアレンジは次に吸収されるホテルを予想します。

当たった場合は吸収合併時に追加で資金を獲得ができます。

ゲーム開始時、スタートプレイヤーから順にいづれかのホテル銘柄ポケットに1つマーカーを置きます。

ゲームの流れ

ゲーム中吸収合併が発生したら以下の処理を行います。

配当金処理の前に通常同じく、全員の株券枚数を確認します。

銘柄を的中させた場合にボーナスが発生します。
的中(ヒット)は$2,000、その両隣(ニアピン)の場合は$500を獲得します。

ただし、該当銘柄の筆頭と次席株主であれば的中ボーナスは獲得できません。
つまり、タイクーンモードの第3株主は的中ボーナスを獲得できます。

ニアピンの場合は、筆頭と次席でもボーナスを受け取れます。

例:”アメリカン”が吸収されました。プレイヤーはA,B,C,Dの4人で遊んでいます。
ルールはタイクーンモードで行っています。
筆頭株主はA、次席株主はB、第3位はCです。
アナリストのホテル銘柄ポケットを確認します。
“アメリカン”の位置にB,C、隣の”サクソン”にA、隣の”ワールドワイド”にDでした。
Bは次席株主なので、的中ボーナスは獲得できません。
Cはヒットボーナスの$2,000を獲得します。
Aは筆頭株主ですが、AとDはニアピンボーナスの$500を獲得します。

アナリストボーナスの処理後、通常の配当金処理を行います。
処理完了後、改めてマーカーを配置してください。
配置する順番は吸収合併させたプレイヤーからです。

注意点:複数の合併が1度に行われた場合は無効となります。
その場合も配当金処理完了後、改めてマーカーを配置してください。

また、ゲーム終了時は吸収合併の処理ではないのでアナリストルールは適用されません。

コンセプト(アナリストルール)

なぜ、アナリストの予想が無難になるのか、これでわかるかもしれません。
ほとんどの予想が現時点での数値をベースにしていること。
現時点でのトレンドに沿った予想になっていること。
株価は感情で動きやすいこと。

現実では一種の職業ですから、適当なことをいうことはできません。実に大変なお仕事です。
正月のちょっと話題になるニトリ・似鳥昭雄会長の株価予想ぐらいが良いのかも。

立場によって得られる情報の質は変化し、言語化できない脳の回路が繋がった結果。
経験や情報に基づく論理的思考が瞬時に行われるようなものが「直感」と呼ぶのか。
誰が言ったか。「直感の七割は正しい」と。(羽生善治さんだったかな?)

このアレンジは外しても損が無いので、予告、牽制、保険として機能するでしょう。
適当に宣言しても7種のうち3種は当たりになります。
複数同時に合併した際は無意味ですが、それどころではないでしょう(笑)

ゲーム的にはただのルーレットですが…。


❹アクワイア(ACQUIRE):アンカリングルール

導入

昨今の吸収合併は何もホテルの規模だけで決められるものではありません。
人気な著名人が愛しているホテルが隣よりも、たった1区画だけ小さいからと消滅するのはナンセンスです。著名人の影響度は決して経営陣は無視することができません。

影響力はどうすれば変化するでしょうか?簡単です。
著名人にあなたが今買ったばかりの株券をプレゼントすればよいのです。
きっと高らかにホテルの良さをSNSで宣言してくれるでしょう。
エコーチェンバー現象も今や戦略の1つです。
(意味:常に同じ意見を見聞きしていることによって、それ以外の認識が間違っていると思えてくること)

なお、影響度がいくら強くても実際の株価には何の影響もないので注意しましょう。
独立(安定)したホテルも揺らぐことはありません。
大型ファンドたちにとっては、小さな揺らぎに過ぎませんので。

よりテクニカルな策謀に身を投じることにしましょう…。
現実だったら逮捕待ったなしでしょうが…。

ゲームの準備

このアレンジは吸収合併時の判定にタイル分だけ足し(プラス)引き(マイナス)させることができます。

ゲーム開始時、適当なマーカーを各ホテル銘柄の±0位置へ置きます。
これを銘柄レーンと呼びます。

ゲームの流れ

株券購入後

手番中の株券購入後、1枚株券を返却します。著名人に譲渡したと考えてください。
返却した株券の銘柄レーンのマーカーを1段階上げ下げできます。
ただし、上限は±2までなのでそれ以上、以下にはなりません。
もちろん、この行動は任意です。不要な場合は通常のルールに従って処理します。

例:”フェスティバル”を3枚購入した後、すぐに”フェスティバル”を1枚銀行に返却しました。
そして、”フェスティバル”レーンのマーカーを1段階上げ下げできます。
ただし、”フェスティバル”の銘柄レーンは既に+2なので、+1に下げることしかできません。

お金をそのまま銀行に返すのでも良いですが、間違え防止のために上記の方法を推奨します。

注意点①:すでに保有している株券を使用することはできません。その手番中の株券だけです。
また、株価には一切影響しません。

注意点②:11枚以上の独立したホテルが仮に、マイナスの評価を受けていても吸収されることはありません。9~10枚で構成されているホテルがプラスの評価でも同様です。
全プレイヤーが同意した場合はその限りではありませんが。

注意点③:ゲーム終了時も特に処理は発生しません。無関係です。

吸収合併時の判定

プレイヤーが建物コマを置いて、吸収合併が発生したら、該当するホテルレーンを参照します。
実際のホテルサイズに合算して吸収の判定を行います。

例:”フェスティバル”と”アメリカン”が吸収合併されました。
それぞれフェスティバル:4枚アメリカン:3枚で構成されています。
銘柄レーンを参照すると”フェスティバル”は±0 ”アメリカン”は+1でした。
これにより、”フェスティバル:4枚”と”アメリカン:3枚+1″と、同数のタイルで構成されていると判断します。
この場合、吸収合併させたプレイヤーが吸収されるホテルを選ぶことができます。

それ以外は通常版のアクワイアとルールは同じです。

図解でおさらい

コンセプト(アンカリングルール)

「アンカリング効果」とは“与えられた数字に影響を受けてしまう”こと。
このアレンジでは株価には何の影響も与えませんが、吸収合併の操作に介入できる機会を与えます。
しかも、株券を購入した後に…です。

上手く扱えれば、建物タイルが無くても相手への牽制ができます。
普段ではありえない、大きいホテル側で儲けることもできます。

しかし、ただではできません。お金が必要です。しかも株を買わないといけません。
大きいホテルは握らせるお金も増えるわけです。
このルールは資金が明確に減る要素を含んでいます。テクニカルです。

また、圧倒的なタイル差は覆せませんし、あなたの足跡は全員に知られます。
ホワイダニット(Why done it?)「なぜ行ったのか」を悟られないようにしましょう。

安いうちならコスパが良いので序盤の小競り合いを中心で考えています。
独立したホテルがマイナス評価でも消えることはありません。
株価=疑似タイルの値段とも言えそうです。

アワード(Award)はゲーム最後にボーナスを。
以下の二つ(AnalystAnchoring)はゲーム中をより活性化させるヴァリアントです。
Aaa(トリプルエー)な組み合わせとなるでしょうか?


アクワイア(ACQUIRE)でのタイル運は伝統であり、受け継がれた「しきたり」でもあります。


もっともっと、アクワイア(ACQUIRE)を頻繁に取り出しちゃいましょう!

是非、皆様のより良い人生の選択肢が増えますように!

見ていただきありがとうございました!

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