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ボードゲーム:アクワイア(ACQUIRE)でラストスパイクをしようvol.6

初めまして!siro_masaruです。

知ることで、人生はもっと楽しくなる!

私が普段から遊んでいる名作ボードゲーム:アクワイア(ACQUIRE)を使った別の遊び方を紹介します。


ラストスパイクとは?

画像元:コロンビアゲームズ社のホームページ

「アクワイアに似たゲームがある」

その名はラストスパイク(最後の犬釘)。

アメリカでのボードゲームアワードの1つ『MENSA SELECT(メンサセレクト)』の2016年に選ばれたゲームです。他にメンサセレクトではドミニオンやアズール、クアルト等が選ばれています。

『アクワイア』をシンプルしたような鉄道と株の60分ゲーム!
鉄道会社の経営ボードゲームで、1976年にコロンビアゲームズの前身である
Gamma Two Gamesから発売されていた同名ゲームのリメイクです。

サンセットゲームズ

公式のコロンビアゲームズ社のホームページに日本語ルールが公開されています。
様々な言語で作成されていますので、是非、原作も遊んでみてください。
短くもしっかりと悩ましいボードゲームです。
多少のタイル運はご愛敬。7並べでカードを止める人の気持ちがわかるかもしれません。

アクワイア(ACQUIRE)版:ラストホテル

プレイ人数:2~6人 プレイ時間:45分

マップを自作した。A3で印刷してみよう
A3で白黒印刷1枚。コンビニで10円で印刷できます。

アクワイアのコンポーネント用にかなり修正しています。
原作の4マスではなく、ホテルの区間が3マスか5マスになっています。

導入 

アメリカの巨大なホテル建設と増設には株券保有による権利掌握と土木工事が深く関わっています。
このゲームでは、プレイヤーたちが協力して一連の超巨大ホテル「ラスト・ホテル」を建設します。
世界最大のホテルとなるまで、各プレイヤーは配当金と株の売却益で得られる現金の額を競い合います。

必要なもの

建物タイル48枚(線路タイルの代用)
内訳が少し特殊なので数に注意してください。
1A~10A, 1C~10C, 1E~10E
1B~6B, 1D~6D, 1F~6F

ホテルマーカー7種 専用ボードの指定場所に配置します。なくても遊べます(笑)
紙幣と株券はそのままアクワイアのものを流用します。

ゲーム準備

ボードの該当する位置にホテルマーカーを置きます。
マーカー下に使用しない建物タイルを置いてもかまいません。
空き地部分にも、建物タイルを重ねても面白いでしょう。
原作は別にマーカーはないので、分かるのであれば置かなくても良いです。

ゲームの流れ

初期資金に関しては…人数に関わらず$6,000スタートでもOK。

初期資金はプレイ人数に応じて変化します。
プレイヤー2人:ひとり$6,000ずつ
プレイヤー3人:ひとり$5,000ずつ
プレイヤー4人:ひとり$4,000ずつ
プレイヤー5人:ひとり$3,500ずつ
プレイヤー6人:ひとり$3,000ずつ

順番決め48枚の建物タイルを裏向きにしてすべて混ぜます。
各プレイヤーはタイルを1枚ずつ引いてください。
最初のターンは、1Aに最も近いタイルを引いたプレイヤーからです。(3Aは1Bよりも1Aに近い)
プレイヤーが引いたタイルをすべてストックへ戻して、再度混ぜます。
そして、各プレイヤーはタイルを4枚ずつ引いていきます。
他のプレイヤーに見えないように表面を自分に向けてタイルを立てておいてください。
その後、時計回りにプレイ順が回ります。アクワイアに似てますね(笑)

2人プレイ時ルール
ゲーム開始時、表面が見えないようにストックから建物タイルを1枚引いて、それを脇に置きます。

手番の流れ

ゲームは最初のプレイヤーから開始され、時計回りにプレイ順が回ります。

①地図上に建物タイルを必ず1枚置きます。

建設コスト

地図ボード上にある個々のマスに対応する固有のアルファベットと数字がひとつずつ示されています。
その下に書かれている金額は建設コストです。

!!注意!!
ホテルか建物タイルの隣接しない区間にタイルを置く場合、2倍のコストを支払います。
例:1-Aなら$200支払いプレイします。仮に隣接していない2-Aなら倍の$400支払います。

配当金収益が発生した場合、全プレイヤーが株券を計算し、配当金と株券の処理を行います。

資金不足時のみ、株券の売却が可能

他のプレイヤーと株券の売買や交換、あるいは現金の貸借は原作通りできません。

建物タイルを配置するコストが支払えない場合、株券を半額($50未満は切り上げ)で銀行に売却しなければなりません。したがって、価格が$300の株券は$200で銀行に売ります。

株券の売却は建設コストに必要な額だけです。
もっとも、株券を途中で売却してしまうのは非常に悪手だと思いますが…。

プレイするために十分な現金を用意できなかったプレイヤーは破産します。
破産したプレイヤーは、未使用のタイル・現金・株券を銀行に返し、銀行はそれを再利用します。
資金繰りには十分ご注意を…。

無償の株券獲得

ゲーム中、最初にホテルの隣へ建物タイルを置いたプレイヤーが、その無料の株券を取得します。
なお、無料の株券を獲得したプレイヤーは、同じ手番で別の株券を購入することはできません。
無料の株券が取得されるまで、全プレイヤーはそのホテルの株券(銘柄)を購入できません。

配当金収益

2つのホテル間にある区間がすべて建設されたら、接続された両ホテルについて、その株券所有者は銀行から配当金を回収します。さらに、株保有者順に表を参照にボーナスを獲得します。
4人以上のプレイは第3位まで(タイクーンモード)ボーナスが出ます。
株券が同数の場合、処理もアクワイアの方式で行ってください。

例えば、サクソン~アメリカン経路が接続されると、これら両ホテルの株券を所有する全プレイヤーに対してサクソンとアメリカンの配当金収益が行われます。

処理するホテルの順番は発生させたプレイヤーが決めてください。
また、サクソン~空き地間の場合はサクソンのみ、配当金収益を行います。

ボーナス後、区間を完成させたプレイヤーから左回りに株券の売却か保持するかを自由に選択できます。売却する場合はその時点での株価で売却します。

アクワイアよりもホテルの吸収合併の回数が多いので保持も重要な選択肢となるでしょう。
2:1交換はありません。いづれは「ラスト・ホテル」になるからです。

②2枚の株券を購入します。(任意で種類は問わない)

購入する株券は建物タイル数に応じた相場で購入します。
例:サクソンが1-Aと1-Bが接続している場合はタイル数3つとなり、株価は$200となります。
つまり、ホテルマーカー自体もタイル1枚分となります。

ただし、ホテルが無料の株券が獲得されるまではそのホテルの株券を購入することはできません。
また、無料の株券を獲得した手番はその銘柄しか購入できません。注意しましょう。

無償の株券を獲得した際だけ、1度の手番中に3枚獲得できるということです。
通常の購入は2枚なのでアクワイアと混同しないように注意しましょう。

③新しい建物タイルを1枚引きます。

引けるうちは、手持ちが4枚になるように1枚引きましょう。
配置不可のタイルはないので安心です。置きたいかどうかは別ですが。

ゲームの終わり

「ラスト・ホテル」が完成されるとゲームは終了します。
連続した建物タイルがサクソンからコンチネンタルまたはタワーからインペリアルのどちらか対角に接続された場合の事を指します。
写真のように中央からでも良いですし、インペリアル経由でも該当します。

「ラスト・ホテル」が完成させたプレイヤーにはボーナスとして銀行から$10,000のボーナスが支払われます。
(最後の正解で勝負が決まるクイズ番組みたいにはならないとは思います…。)
その後、接続された両ホテルから配当金収益の処理を行い、現金を計算します。

所有する現金が最も多いプレイヤーがゲームに勝利します。
アクワイアに似てますね(笑)

株券は最後、現金に売却できません。
現金のみが勝利判定の対象になります。
アクワイアとは違いますね(笑)

終わりに

今回はラスト・スパイクのようでアクワイアのような何かを紹介しました。
まさに足して半分に割ったようなゲームとなっています。

原作よりも明らかに株券は多いし、金額も小さいです。
恐れ多くも、アクワイアの60年以上変わらなかった相場が変化しています。
このバランスが正しかったのかはちょっと悩んでいます。

ですが、世に出さないことには始まらないでしょう。
人類は失敗と成功の連続ですからね。

吸収合併(配当金収益)の頻度が明らかに多いので、8枚集める前に処理が発生するでしょう。
ホテルの位置が固定されることで、また違った駆け引きが産まれました。
アクワイア以上に株券の買占めは良い方向には動かないでしょう。

ワールドワイドは最大4回も配当金収益が発生します。
名前の通り、「ラスト・ホテル」はいづれ世界に広がります。

短いながらも、ジレンマもしっかりある良いボードゲームです。
タイル運に関しては、原作同様に…思うところもありますが面白いので良いでしょう!

もっともっと、アクワイア(ACQUIRE)を頻繁に取り出しちゃいましょう!

是非、皆様のより良い人生の選択肢が増えますように!

見ていただきありがとうございました!

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