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活版印刷時代のゲラ
「集団の中のあなた自身」(『婦人公論』1965年10月号)の校正紙の控えが出てきました。
活版印刷特有の、文字が横向いていたり、ひっくり返ったりしている誤植が見受けられます。
(写真拡大して見えますか?)
私が出版社に入った80年代半ば頃、活版印刷で本を作ることが少なくなりながらもまだあり、職人さんが一字一字、文字を組んでいく現場を見学させてもらったことを思い出します。
文字にやどる凹凸感がノスタルジーをさそいます。
写真、朱書きの文字は作田氏の筆ではないので、校正者さんのものでしょう。
加筆部分は作田氏によるもの。
ところで、講談社の原稿用紙がつかわれていますが、『婦人公論』は当時の中央公論社の雑誌ですね😄