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バザーで出会ったパンダのぬいぐるみ
こんにちは SIREN(さいれん)です。
今日もいつも通り布団に身を委ねBL漫画を漁っていると、幽霊が見える不思議な青年×お隣に引っ越してきたミステリアスな青年の作品に出合いました。
正直幽霊もののお話は苦手意識があります。
柔らかい物語だろうと恐怖心を煽ってくるものであろうと内容に関係なく思い出す日々があるからです。
その日々は大半がいい思い出ではなく今もなお頭を悩ませられるからです。
自分でも不思議だし時々「これ頭の病気じゃ...?」と思います。
精神科にかかって統合失調症と言われた後、お医者さんからもらったお薬を飲んだら拍車をかけて容体悪化。
「薬止めたら容体は戻ったけど...え?じゃあ私は頭の病気でも精神の異常でもない!?もう人生終わりだぁぁぁぁぁ」
そんな日々の始まりにそばにいたある一匹のパンダのお話です。
出逢い
そのパンダに出逢ったのはビルの一室で行われてたバザーでした。
何のバザーだったのか覚えてないし、家族といったのか一人でいったのか私はどんな服を着ていたのかどうして平日の昼間だったのか全てが意味不明
気づいたら私の寝床には一匹のパンダのぬいぐるみがいました。
200円で買ったことは覚えていたので私が買って帰ってきたことは確実...。
当時14歳の私はそんなことよりも目の前にある可愛いパンダのぬいぐるみにぞっこんで、毎日話しかけたり一緒に寝たり「お揃いだね!」って言いながらパンダのパジャマに身を包んではしゃいでいました。
違和感
当時の私にはおしゃれなマイブームがありまして
昼間からすきな入浴剤を入れた湯船につかりつつ、音楽を流し本を読む
なんてシャレオツな....。14歳の自分ませがきんちょすぎん?
そんなマイブームが何故誕生したのかも今度書きます。
いつも通り入浴(ほぼ沐浴)をすませ脱衣所にいくと見たことないモノがいた。
言葉で表すと ‘‘‘防犯カメラに映ったような色合いの女の子‘‘‘‘ だった。
確かにモノクロでたしかに女の子で、その子は私を見つめながら床に這いつくばっていた。
叫ぶ前に(おっと?風呂に浸かりすぎたか...?もしかして目にゴミでもはいってたかな..?)と自分を疑いその子に手を伸ばした。
伸ばした手は女の子に触れることはなく空をきった
その瞬間パニックに陥り阿鼻叫喚パラダイス
家族もつられて阿鼻叫喚。それに上乗せしてわたしも阿鼻叫喚。。。。
落ち着きを取り戻し「いやいや、ないって。少し様子見ようか」と意見がまとまり数日様子を見ることに。
どうして家族から「は?そんなのうそでしょ?疲れてるんじゃないの?」と言われなかったかというと、家系的に不思議な体験してる人が多くて幽霊や心霊現象などは身近なものであったからです。
...............翌日から様子を見ようと思っていたのに、様子見どころか
何か視える
なんかが視える。不眠症にもなり極度の不安症にもなり頭狂いそうな日々が続いた結果親族たちに相談することに。
相談結果「あーw視えてんねーwとりあえずなんかやばいの居るからそっち行くわーw」と一言いって電話を切られた。
は?やばいの居るって?電話越しで何?は?
当然頭がパニック処理落ち思考回路はショート寸前なので直ぐに追いメール
その親族を仮にAさんとします。
Aさん曰く「何か強いやばいやつがいる。古いものについてきてるっぽい。最近リサイクルショップとか古着屋とかで何か買った?とりあえず今から向かうから待ってて。見なきゃちゃんとわからないし。」とのこと。
最近買った古いものはパンダのぬいぐるみ。
私はリサイクルショップで服を買うことが多く普段 ``古いもの`` と言われれば大抵洋服だった。
でもここ最近は洋服を買う機会がなく直近で買った古いものはパンダのぬいぐるみしかなかった。
毎晩一緒に寝て、学校の愚痴や親に言えない愚痴を聞いてもらった大好きなパンダ。そんなはずはない、だって毎日一緒にいたのに。
14歳というのは案外純粋な生き物で愛着が湧いていたぬいぐるみが疑われるのは耐え難かった。不思議な事が続く日々よりも当時の私にとってはつらい事だった。
正体はアレだった。
Aさんが到着して事の顛末を話した後部屋の中を捜索し始めた。
この時パンダのことは話さず古く買ったのは洋服だけだとAさんに伝えた。
今でもはっきり覚えてるんだけどAさんが部屋の中を歩く度にうじゃうじゃいた``奴ら``が怯えるように物置の奥に逃げて行った。
(いままでこの世界?のことを知らなかったけどこの人何者なんだろう....一番怖いのはこの人だろ........)
そんなことは言えるはずもなくいつもより3倍震えながらAさんの言葉を待っていると「古いのは洋服だけ?本当に?」と言われ渋々パンダを差しだすことに........
あー。と一言はなった後「これだね」と短くわかりやすく言われた。
このぬいぐるみと出会った経緯を話すと
「きっと呼ばれたんだろうね。君がそれを感じ取って連れて帰ってきちゃったんだ。今日のところはこの部屋にいると危ないから除霊して家においで。ぬいぐるみは捨てよう」
一番聞きたくない言葉を当時14歳の私にもわかりやすく話してくれた。
そういうぬいぐるみは神社でお祓いしてもらったら?まだ一緒にいたいよ。捨てたくない。お友達なんだよ。一緒にいる方法はないの?
思いつく限り駄々をこねたけど「まだ怖い目に会いたい?」そう聞かれると何も言い返せなかった。
毎日いる女の子、金縛り、声なき声、悪夢
それと向き合うほど強くない私はその子を捨てるしかなかった。
その後
泣く泣く別れを告げ、焼却炉に放り込まれるパンダを見送ったあと少しは平和になった。
どうやらパンダが発端で不思議な奴を視やすくなってしまったらしく完全に平和はこなかった...。
不思議な奴のお話は沢山あるのでまた今度。
焼却炉に放り込んだ日の夜、夢を見た
最初に見た女の子が暗闇の中で一人立っている夢
私もその子と向き合うように立っているのに距離がすごく遠くて喋りかけることも近づいて触れることもできない
同い年くらいであろう女の子は泣きながら地面を見つめていた。
私は泣きそうになりながら無言でその子を見つめ続けた。
女の子の手元にはあのパンダが握られていた。
なんだか不思議な話ですよね~
自分でもとても不思議です。
当時はパンダに対して「救えなくてごめん」という感情を抱いていました。
後々考えてみるとパンダ=女の子ということを本能的に感じ取っていたのかも?
それ以降もぬいぐるみを買ったり(新品で、とても慎重に選びつつ)したけどあんなに話しかけるのはあのパンダが最初で最後だったな~
きっと無意識にさみしそうな何かを感じ取っていたのかもしれないですね。
今となっては悲しい体験として思い出になりました
皆さんは不思議な体験をしたことはありますか?