付け焼き刃じゃブルーオーシャンをものにできやしない。
1. 青い海が見たい、けがれの知らない透き通った海が。あまりに恋いこがれて会社の色までブルーに染めてしまった…。
これは決して妄言ではない(笑)。ブルーオーシャン。経営者なら誰もが憧れる未開領域。
2. なぜそのような未開領域に憧れるかといえば、十分すぎるほどの先発の優位性が得られるから。
先発の優位性とは超過利潤やブランディングなど競争相手よりもいち早く市場に参入することで得られる優位性のことをいう。
そのメリットは
①価格よりも新しさや面白さといった要素を大切にするイノベーター層を早く取り込むことによる利益の確保。
②優良な人材やモノといった経営資源を先取りできること。
③いち早く参入することにより有利なポジション取りが出来き、製品規格を決定しやすい立場に立てること。
④消費者の心の中に「参入障壁」を作ることにより生じるスイッチングコストの発生を利用できる。
である。
3. この先発の優位性が得られるかどうかのKSF(Key Success Factor 事業の成功要因)はブルーオーシャンを見つけてから、参入し、有利なポジションをとるまでのスピードにある。
警備業の場合、サービスの主体は人である。
なので警備の場合、先発の優位性を得られるためには、教育による質の向上が図れる体制が出来ているかという問題もある。
しかしなにより大切なのはそれ以前にまずは人が会社にいること。もっといえば人がいたい、入りたいと思える会社にしていくこと。
そのためには今いる人の定着を図る事、つまりは定着率の維持・向上。そして定期的に確保できる体制、つまりは採用戦略の策定・実行がしっかりとできている必要がある。
それらのことができて初めて、上記のようなブルーオーシャン発見から有利なポジション取りまでのスピードが確保できると思うのである。
結局、付け焼き刃のテクニックじゃなく、本質が大事だと言う事。