【マスターデュエル】 幻奏の展開ルートを模索します(※全20通り)
出張パーツとして活用する目的で【幻奏】のカードを揃えたのですが、純構築の動きが想像以上に面白かったので、ついつい展開ルートを考えてしまいました。しらつちです。
オスティナートがバグレベルのパワーカードであることはもちろん、ルフランがとにかく面白いカードなので使っていて飽きません。
モンスター効果でサーチ、ペンデュラム効果で墓地落としをするので実質2サーチとなるだけでなく、「融合モンスターを出す」というゆるい条件でPゾーンに戻ってきてくれるので、ペンデュラム召喚も簡単に行えます。詰まるところ1枚で2~3アド取ってくれるので、使っていてかなり気持ちが良いのですよね。
ルフランのサーチ先となるクープレも非常に優秀です。融合召喚を確定させてくれることに加えて、ルフランと同じ条件でPゾーンに戻ってきてくれますし、さらには「手札に加わった場合」というゆるい条件から他の幻奏モンスターを手札から吐き出せる―疑似的なポプルスとしても働いてくれます。
また墓地にクープレ&ソプラノを揃えておくと、フランソワでクープレ回収からのクープレでソプラノ蘇生、さらに回収したクープレをP召喚する、という疑似的な2枚蘇生が実現します。ルフラン同様、クープレも2~3アド取ってくれるカードなので、この2枚が絡むだけで【幻奏】の展開力が跳ね上がるわけです。
なおバッハとハーモニストで計3枚リクルートできることも相まって、【幻奏】は安定感、誘発貫通力ともに高く、使っていてストレスがありません。戦闘耐性&対象耐性で相手を詰ませるという戦略も相まって、どこか【粛声】を彷彿とさせるデッキタイプだと感じました。
妨害数は1.5妨害といったところですが、アリア&エレジーによる耐性付与がとにかく偉く、妨害数の割には安心感があります。ジーランティスやアーゼウスといった危険なモンスターを出させないように立ち回れば、相手を完封することも夢ではありません。
戦略が決まり切っている以上、あとは展開ルートを覚えるばかりです。というわけで色々と探ってみたのですが、このデッキは想像以上に奥が深く、固定ルートだけで扱える類のデッキではありませんでした…。
たとえば融合召喚する手順は主に2パターンあります。
・ルフランとクープレを揃えて協奏曲を打つ
・ハーモニストからソプラノを出して融合効果を起動
この2つを駆使して盤面を作っていくことになるのですが、どちらから入ったとしても結局は同じ盤面にたどり着くため、どちらを優先すべきなのか判断が難しいのですよね…。
あるいは「盤面にモンスターをたくさん並べること」を優先するのか、「手札を温存すること」を優先するのかによってもルートは異なるでしょうし、プレイスタイルに左右されそうな気配もあります。
またフランソワの制約に頭を抱えることも…。フランソワはメインデッキに入るモンスターでありながら「音姫」名称を持つため、採用しておくとエトワールが出しやすくなります。
しかも名称ターン1がない墓地回収によってパーツを集めてくれるので、展開ルートに組み込むことも容易です。これも相まって、できれば採用しておきたいカードなわけです。
ただフランソワは制約が非常に重く、「光属性ではないモンスター」、つまりドロバやうららを投げると効果が発動できなくなります。フランソワありきでルートを組んでいた場合、Gに対してうららを投げたが最期、ルート変更に頭を悩ませることになるわけです…。
状況次第でいかほどにもルートが変化していくため、【幻奏】の展開ルートは実践で学ぶのが一番なのでしょう。
とはいえ基礎的なルートを覚えておかなければ、応用ルートを見つけることも適いません。融合手段、墓地回収、墓地蘇生…。基本的なルートさえ身に着けておけば、制約に困らされた際にも対処しやすくなります。
というわけで今回は「最大盤面を目指しつつ、手札消費をなるべく抑えること」をコンセプトにして展開ルートを考えてみました。
「これが正解!」とは言えないのがもどかしいところではありますが、何か参考になるところがあれば幸いです。
ルフラン+α
〇ルフラン
場:エトワール アリア エレジー
Pゾーン:ルフラン クープレ
手札:1ドロー
※うららやドロバを投げる(光属性ではないモンスターの効果を発動する)とフランソワ①が使えなくなります。つまりアリアを拾って手札コストにする動きができなくなるため、手札−1となります。
※ルフランのP効果でアリアを落とし、それをフランソワで回収してP召喚してからハーモニストをリンク召喚すると、ハーモニストに対する無限泡影がケアできます。
ただしルフランのペンデュラム効果も対象を取れなくなるので、アドバンテージを失う(手札を1枚損する)点は留意しておきましょう。
〇ルフラン+ルフラン
場:エトワール シューベルト アリア エレジー
Pゾーン:ルフラン クープレ
手札:1ドロー
※ルフランに加えて下級幻奏を1枚でも引けていれば、ルフラン1枚初動の盤面にシューベルトが追加されます。
〇ルフラン+クープレ
場:エトワール シューベルト アリア エレジー
Pゾーン:ルフラン クープレ
手札:1ドロー
※ソプラノの融合効果には名称ターン1制限がないため、ソプラノを出せば出すほど融合回数も増えていきます。特にフランソワでソプラノ回収からのP召喚…という流れはよく使うので覚えておきましょう。
※ソプラノは旧時代のカードなので、チェーン2以降に特殊召喚させるとタイミングを逃します。ソプラノをSSする際は、チェーン1で出すように心がけましょう…。
※フランソワも名称ターン1がないので、バッハ①と③で2回出してあげれば、墓地回収を2回行うことができます。
ソプラノによる融合回数を増すのはもちろん、ソナタを回収してそのまま自己SSさせたり、クープレを拾ってそのまま蘇生効果を誘発させたり、様々な手段で展開をサポートしてくれます。ぜひ悪用してあげましょう。
〇ルフラン+クープレ(ハーモニストに対する無限泡影をケア)
場:エトワール シューベルト アリア エレジー
Pゾーン:ルフラン クープレ
手札:1ドロー 1ディス
※手札枚数は減りますが、早期にアリアを出すことで安心感を得ながら展開できます。
なおアリアはルフランのP効果も邪魔してしまうので、先出しが正しいとは限りません。こうした判断に悩まされるのも、【幻奏】を使っていて面白く感じるところですね。
〇ルフラン+クープレ(バッハに無限泡影)
場:エトワール シューベルト アリア
Pゾーン:ルフラン クープレ
手札:1ドロー 1ディス
※エレジーを用意できませんが、シューベルトは出ます。
〇ルフラン+クープレ(ルフランにうらら)
〇ルフラン+クープレ(クープレにうらら)
場:エトワール アリア エレジー フランソワ
Pゾーン:ルフラン クープレ
手札:1ディス
※協奏曲を止められても展開できるように、ソナタ(カノン)を手札に抱えています。たとえ協奏曲を打てずとも、フランソワを絡めてソプラノを連打すればエトワールまでつながります。
※バッハもハーモニストもチェーンを組んでうららを回避できるので、クープレに投げ損ねるとうららが腐ってしまいます。一応ルフランのP効果にも打てますが、これに打つくらいならば温存して返しのターンにGをケアしたほうがマシです…。
というわけで手札にうららしか誘発がない場合は、割り切って初動に投げましょう。
※うさぎを投げられた場合も同じ展開ルートとなります。
クープレに対するうさぎは明確な打ちどころなのですが、ソプラノにアクセスできる場合は致命傷になりません。ソプラノで融合してあげればEXからPスケールに戻ってくるため、そのままP召喚につながります。
〇ルフラン+クープレ(ルフランにドロバ)
場:エトワール アリア エレジー フランソワ
Pゾーン:ルフラン クープレ
手札:消費なし
※幻奏におけるサーチはルフラン①とクープレP②だけなので、ドロバの影響がほとんどありません。なんなら自分からドロバを投げてGを対策しても良さそうです。
〇ルフラン+クープレ(二ビル警戒)
場:エトワール アリア ソプラノ
Pゾーン:ルフラン クープレ
手札:1ドロー
※召喚5回目までにエトワールを出しておけば、二ビルを投げられても盤面から逃がして不発にさせられます。
「エトワール+アリア」だけでも最低限の固さは約束されるので、二ビル警戒でハーモニストを出さない選択肢もアリなのでしょう。
〇ルフラン+ソプラノ
場:エトワール シューベルト アリア エレジー
Pゾーン:ルフラン クープレ
手札:1ドロー 1ディス ソナタ
※「ルフラン+ルフラン」と同じルートも通れます(そちらでは手札コストを抑えられる)。ただしこちらのルートでは二ビル前にエトワールを立てられるので、二ビルを投げられても1妨害は残ります。
〇ルフラン+アリア
場:エトワール シューベルト アリア エレジー
Pゾーン:ルフラン クープレ
手札:1ドロー
※「ルフラン+エレジー」も同様
※安定を取るならば、クープレの手札効果でアリアを盤面に置いておきましょう。最終盤面からシューベルトがいなくなりますが、バッハやハーモニストに対する無限泡影をケアできます。
〇ルフラン+フランソワ
場:エトワール シューベルト アリア エレジー
Pゾーン:ルフラン クープレ
手札:1ドロー
※チェーン1ハーモニストでフランソワを捨て、チェーン2バッハで捨てたフランソワを対象に取ります。この流れを辿るためにも、チェーンの順番には注意しましょう。
※クープレは基本的に墓地へ送れませんが、協奏曲で手札から融合素材にしたり、ルフランのP効果でデッキから落としたりすれば墓地に用意できます。
これを利用すれば、フランソワでクープレ墓地回収からのクープレでソプラノ蘇生、クープレをP召喚してソプラノで3体融合…というルートが成立するので、エトワールを融合召喚しやすくなります。
クープレ+α
※誘発ケアを考え出すとキリがないので、これ以降は平常運転(最大盤面を目指すルート)のみ取り扱います。ご了承ください。
〇クープレ+クープレ
場:エトワール シューベルト アリア エレジー
Pゾーン:ルフラン クープレ
手札:1ドロー
※「クープレ+ソプラノ」「クープレ+アリア」「クープレ+エレジー」「クープレ+フランソワ」でも同盤面を作れます。
以下の点を意識しておくと、上手く回せるようになります。
・バッハ⇒シューベルト⇒エトワールの順番で融合召喚する
・ルフランのP効果で足りないパーツを落とす
・バッハでソプラノ(フランソワ)を蘇生させる
・ソプラノでアリア(エレジー)を回収する
・フランソワでクープレ回収からのクープレでソプラノ蘇生
・墓地回収した2枚をP召喚からのソプラノ融合
〇クープレ+ソナタ
クープレをセット⇒クープレ②⇒協奏曲を手札
協奏曲①⇒クープレ+ソナタ=バッハ
バッハ①&クープレ②⇒ルフランSS&クープレをセット
ルフラン①⇒アリア手札
アリア召喚
ルフラン+アリア=ハーモニスト⇒手札1枚捨てる⇒フランソワとソプラノをSS
ソプラノ①⇒アリア墓地回収
ソプラノ②⇒ソプラノ+ハーモニスト=シューベルト
ルフラン②⇒ルフランをセット
ルフランP①⇒エレジー墓地&シューベルト攻撃力UP
フランソワ①⇒ソプラノ墓地回収
P召喚⇒アリア ソプラノ
ソプラノ②⇒ソプラノ+バッハ+フランソワ=エトワール
バッハ③&協奏曲②⇒エレジー蘇生&協奏曲をデッキに戻して1ドロー
場:エトワール シューベルト アリア エレジー
Pゾーン:ルフラン クープレ
手札:1ドロー 1ディス
〇ソナタ+ソナタ
場:エトワール シューベルト アリア エレジー
Pゾーン:ルフラン クープレ
手札:1ドロー 1ディス
※ハーモニストでルフランをリクルートした場合でも同盤面を作れますが、その場合はドロバやうさぎを投げられると融合召喚できなくなります…。
〇ソナタ+アリア
場:エトワール シューベルト アリア エレジー フランソワ
Pゾーン:ルフラン クープレ
手札:1ドロー 1ディス
〇ソナタ+ソプラノ
場:エトワール シューベルト アリア エレジー
Pゾーン:ルフラン クープレ
手札:1ドロー
オスティナート
〇オスティナート(幻奏)
場:フランソワ シューベルト シューベルト アリア エレジー
Pゾーン:ルフラン クープレ
手札:1ドロー 1ディス
※オスティナートはやはり壊れカードでした…。召喚権を使用せずにモンスターを3~4枚供給してくれます。通れば最期、【幻奏】ではその勢いのまま最大盤面を築くことができます。しかもなぜかシューベルトが2枚出るというオマケ付き。意味がわかりません。
※オスティナートは召喚方法に縛りが付かないため、融合だけでなくリンク召喚やエクシーズ召喚にも利用できてしまいます。
出張枚数が多いという弱点はあるものの、ルフランを準初動として扱えるテーマや素引きした幻奏を手札コストとして活用できるテーマ…オスティナートを引けずとも幻奏ギミックを活用できるテーマであれば、今後も採用候補に挙がってくるのでしょう。
〇オスティナート(出張)
場:バッハ ソプラノ ルフラン カノン
手札:クープレ
召喚権:未使用
※協奏曲は採用せず、オスティナートのみを目当てとした出張例となります。EX・メインともかなり枠を食いますが、召喚権を使わずにモンスターが4枚並ぶのは魅力的です。むしろモンスター供給が過剰気味なので、カノン不採用という択も取れそうです。
幻奏モンスター素引きが嬉しくないとはいえ、4エクシーズを主軸とするテーマでは、オスティナート出張にも光が当たるかもしれません。
〇オスティナート(P出張)
場:2ウーサ バッハ バッハ ルフラン ルフラン クープレ
墓地:クープレ 協奏曲
手札:1ドロー
召喚権:未使用
※4エクシーズも7エクシーズも自由自在。召喚権も残っていますし、なんならバッハ③で展開をさらに伸ばすこともできます。
※ペンデュラムテーマであればルフランも1枚初動としてカウントできます。また光属性を軸とするテーマであれば、クープレも高スケールとして活躍してくれるでしょう。
幻奏モンスター素引きが手札事故になりづらいのはありがたいことです。出張させるハードルを下げられますから。
とはいえペンデュラムテーマは基本的にEX枠がカツカツなので、バッハ2枚の枠を捻出するのは大変です…。いくらか妨害札を削ぎ落すことになるので、盤面を伸ばそうにもEXが足りなくなり、オスティナートのパワーを持て余してしまいます。
初手に幻奏ギミックを引けなければバッハ2枚は死に札と化すわけですし、【幻奏】は手放しに採用できる出張ギミックではなさそうに感じました。
以上、【幻奏】の展開ルートと、ささやかながらオスティナート出張にも触れていきました。
ルフラン&クープレ、バッハ&ハーモニストのパワーがあまりにも高いので、雑に回しても理想盤面を築けるのが偉いですね。それゆえに展開が迷子になることもあるわけですが…。
なお今回は簡略化のためにフランソワ効果を使える前提でルートを考えていきましたが、Gをうららで弾いた場合―フランソワを使用できない場合のルートも考えてみたいですね。
あるいは手札コストを抑えずに、盤面をより強固にする術がないのかも探ってみたいところです。「エトワール+アリア」さえ成立すれば突破困難な状況を押し付けることができるので、エレジー不採用に踏み切って、展開ルートを簡略化してみるのも面白そうです。
その場合はハーモニストを出さずに汎用リンクモンスターを出してみたり、バッハ下ではエトワール効果が無力化されないことを利用してバグースカを添えてみたり、別の戦略を試してみるのも一興でしょうか。
いずれにせよ、まだまだルート考察の余地が残されているので、しばらくは【幻奏】と戯れたいと思う次第なのでした。