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11月4日(月曜日)1999年、寿町フェスの思い出

一度だけ、フェスに参加したことがある。1999年の夏、横浜の寿町。場所は、ハローワークなんて上品なものじゃない、職業安定所の広場だ。

駅を降りて会場に向かう道々には木製の長椅子がおかれ酔っ払いがたむろしていた。簡易宿泊所の看板も目立つ。

寿町は日雇い労働者の街。朝になると職業安定所に「張り紙」や、驚くなかれ「木札」が並び、それを見た労働者たちが我先にと木札を奪い合う。

ステージが広場に組まれ、若者が音に合わせて集まるけれど、一升瓶を抱え、後頭部にでっかい三日月の傷があるホームレスの人が踊っていたり、トイレを探して裏に回ると、地べたに布団を敷いて寝ている方がいた。

黒塗りのベンツが交差点のド真ん中で急停止し
「おう、〇〇ちゃん、最近どうだー」とヤクザのおじさんがホームレスのおじさんに話かけたりしていた。

それが私のフェスの思い出。
フェスも様変わりしましたね。

今日読んだ本
燃え殻「ボクたちはみんな大人になれなかった」
村上春樹「1973年のピンボール」
三田誠広「天気の好い日は小説を書こう」

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