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原作ファンとして映画「ぐらんぶる」に言いたいこと

僕が漫画「ぐらんぶる」を愛してやまないことは言うまでも無いとは思うのですが、立派な原作厨でございます。

好きな点は300個くらいあるのですが、そのうちの1つが普段の全裸飲酒ギャグシーンと、ダイビングに対する真摯な姿勢の対比にあると思っています。

普段はちゃらんぽらんな寿先輩が、初めて海で潜る体験をする主人公・伊織が恐怖でなかなかうまく潜れない時に掛ける言葉がめちゃくちゃかっこいい。

確かに事故は存在する。だがその殆どは安全確認が不十分だった場合なんだ。安全確認はしっかりやった。ここにはお前だけじゃなくて俺もいる。大丈夫だから根性入れて潜って来い。何があろうと助けてやる。

ぐらんぶる 2巻

2巻でのこのセリフを、20巻で今度は伊織が同級生のケバ子に伝えるシーンは、サークルの文化の継承が描かれていてとっても良かった。先輩たちの引退が近づいた描写がされてから、「継承」はキーワードになっている感があって、この肴だけでも酒が飲める。

と言うことで改めて。最初は水が苦手で「ダイビングなんて…」と思っていた伊織が、先輩たちの姿を見ながらダイビングにハマっていき、陸の上ではちゃらんぽらんなもののダイビングに対しては真摯なのが「ぐらんぶる」の1つ、だけど結構根幹の魅力だと思っています。

そこへ来て、映画「ぐらんぶる」です。

女性陣は可愛いし、飲み会のシーンをミュージカル風にする演出とか、いいところもいっぱいあったんだけれども。

ストーリーが進むにつれて、ダイビングの魅力に気づいていくような描き方がされていたのだけれど、結局最後のシーンで、ダイビングを一生懸命練習していたのが、「島から脱出してサークルを抜け出すため」だったんですよ。

コミカルに描いていたものの、つまりはダイビングへの真摯さは微塵もなかったわけで、別に原作通りにやることが正義とは思わないものの、そこは改変してはいけなかったのでは!!!!!!!!!!

原作の名セリフも別の意味づけがされてしまっていて、原作ファン的には悔しい気持ちになっちまったわけですよ。

と言うことで、漫画「ぐらんぶる」は現在22巻まで発売中。10月7日に23巻が発売予定です。みんな読んでね。


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