見出し画像

田舎者です

どんな仕事がしたいとかは特になく、“とりあえず東京に行くこと”が中学生の頃からの将来の第一目標でした。
お笑いも好きだったので東京の制作会社だけに絞って就活しました。
渋谷・原宿・新宿・銀座・六本木などの「ザ・東京」の地名はいまだに興奮します。
「俺、今東京にいるな〜」って。

井の中の蛙大海を知らず

初めまして、大分県出身の村崎です。
小中高はずっとサッカーをしていました。

ずっとボランチというポジションをやっていた自分は、自分で点を取らずに周りが点を取れるように真ん中でパスを出しまくるポジションでした。
いいパスを出したシーンはたまに思い出して未だに自分で惚れ惚れしています。
当時からお笑いが好きで、番組をたくさん予約してテレビばかり見ていました。
エンタの神様やイッテQ、アメトーークやリンカーンなど、好きな番組はたくさんありましたが、何せ大分は地上波が3局しかありません。
1局で日テレとフジテレビの番組が放送される仕組みなので、「はねるのトびら」「めちゃイケ」「ピカルの定理」など同世代の人が通ったと思われる主な番組は、大抵見たことがありませんし、「ぐるナイ」も大分では放送されておらず、昼間の変な時間帯に再放送されているので「最下位が食事代を払うゴチという企画をやってるらしい」くらいの知識しかなく、ルールも知りませんでした。そんな番組に配属されてます。

東京では全ての番組が見られるということも大分を出たかった理由の一つなくらいテレビが好きでした。

テレビからラジオも

大学受験の時期になると勉強のお供としてラジオを聴き始めました。
始まりはオードリーのオールナイトニッポン。
普段テレビで話さない同級生ならではの身内ネタや下ネタトーク、2人がテレビに出る上で実は感じている不満などが新鮮で毎週欠かさず聞いていました。
その中で特に一番好きなのは若林さんの内面が聞ける回です。
若林さんの自分の苦悩や考え方を言語化したエピソードが大好きで、エッセイ本も全部買いました。先日東京ドームであった20周年ライブにも行き、ラジオを聞いた人にしか分からないここに至るまでの苦労トークを思い出して泣いちゃいました。

福岡の4年間

大学こそ東京に行きたかったのですが、なんやかんやで福岡に落ち着きました。
コロナとドン被りしていましたが、学生時代しかできないことがそこそこできていたと思います。
大阪に旅行に行き、その足で東京に行ってそのままノリで韓国に行った1週間や夜通し2徹で麻雀をしたり、暇さえあればどんな時間からでも九州中の温泉に行ったりしていました。

その場のノリで雪の中、車で10時間かけて福岡から京都へ行ったこともありました。この時の帰りの車でみんな疲れて寝ていたのでほとんどの距離1人で運転していました。その時聞いていたオードリーのラジオが若林さんの子供が生まれた回で夜の高速道路を1人車内で爆笑しながら陽気に運転していたので、あっという間に福岡に着いたことを覚えています。僕の中の神回です!

九州から東京に来た人間として僕の感じた大きな違いが1個あります!
それは九州のご飯はうまい!
九州で人生のほとんどを過ごした身として今まで適当な居酒屋やラーメン屋などの飲食店に入ったとき残念なとこでも「まぁこんなもんか」くらいです。
ところが東京のお店でふらっと入るとちゃんと「まずっ!もう出よ!」ってなることがたまにあります。しかもちゃんとぼったくられる!リサーチ大事!

ぐるナイという番組

ぐるナイの先輩ADの皆さんは、パワーのある楽しい人ばかりです。
収録が終わって飲みに行く時も、仕事が少し遅めに終わって飲みに行く時もみんな割と高い確率で朝までいきます。
その割に平気な顔をして、朝からめちゃくちゃ仕事してます。みんなムキムキのパワーマッチョです。そんなマッチョな皆さんにお力添えいただき1年半ほど楽しく頑張れています。

テレビならではの変な買い物

番組の特性上、変な買い物やお願いをする機会があることも楽しくやれている一つかなと思います。

楽しいお買い物「ちょうどいいパンスト探し」

テレビの往年ゲーム「パンスト相撲」を番組でやることになりました。
まずはドンキホーテで普通のパンストを買ったのですが、パンストが緩いせいか相撲をするとすぐに顔からパンストが外れてしまいました。サイズを小さくしてもダメだったので、本格的な締め付けのいいパンストを求めて、渋谷にある女性と子ども用しか売られていない下着屋さんに何食わぬ顔で入りました。
そこで、「一番締め付けのいいパンストはありますか?」と店員さんに尋ね、最高着圧のパンストを手に入れました。

これは先輩に着圧度合いを伝えるため、トイレで被ってみた時の写真です。
これだけ引っ張っても脱げない最高のパンストでした。
かなり探してやっと見つけたので、他の番組は何のパンスト使ってるのか気になります。

拝啓 大分のみなさま
僕は東京で楽しくやれてます。
東京は都会です。トイレで1人パンスト相撲をするようないろんな人がいます。
これからも頑張ります。

株式会社シオン
アシスタントディレクター
村崎 竜一


この記事が参加している募集