見出し画像

はじめての街歩き#1 目白・椎名町|マンガと洋画をめぐる文化おさんぽ

「感性を磨くためにやりたい8つのこと」のひとつ、「月1回は初めての町を歩く」第1弾。目白・椎名町の街歩きをしてきたのでレポートします。

今回のおさんぽコース

今回のコースは、「さんたつ by 散歩の達人」のこちら(↓)を参考にしました。

本来は目白駅からスタートして椎名町に向かうコースですが、お昼を先に食べたかったため逆周りにしています。

【今回のおさんぽコース】所要時間:3時間半、歩数:約8000歩
スタート:西武池袋線「椎名町」駅
→おひるごはん:キッチン彩
→豊島区トキワ荘通りお休み処
→トキワ荘通り昭和レトロ館
→豊島区立トキワ荘マンガミュージアム
→佐伯祐三アトリエ記念館
→中村彝アトリエ記念館
→おやつ:目白志むら 喫茶室
ゴール:JR山手線「目白」駅

12:30 昭和レトロな椎名町

昔ながらの商店街

西武池袋線椎名町駅からスタート。初めて降りる駅です。「さんたつ」で紹介されていたお食事処「赤門テラス なゆた」は満席だったため、駅チカ商店街へ。

「キッチン彩」でザ・洋食をいただく

エビフライ、カニクリームコロッケ、ハンバーグのB定食

やや年季の入った洋食屋さんを見つけたので入ってみました。マスター1人で切り盛りされている様子。笑顔で迎えてくださって、とても気持ちよく食事ができました。

この日の日替わりは「カキフライ+ハンバーグ定食」で、常連さんらしき方はそちらを注文されていました。私は「洋食といえばカニクリームコロッケ!」なのでB定食。豪華でとってもおいしい!!! 特にデミグラスソースが最高でした。

13:00 トキワ荘通りをおさんぽ

トキワ荘の跡地

さて、椎名町といえば「トキワ荘」があったことで知られています。手塚治虫をはじめ、藤子不二雄(藤子・F・不二雄、藤子不二雄(A))、石ノ森章太郎、赤塚不二夫など、レジェンド的な漫画家たちが同じアパートで暮らしていました。

跡地には全く別の会社が建っていますが、トキワ荘があった通りに関連施設が点在しており、当時の面影を探すことができます。

漫画家たちに愛され、漫画にも登場したラーメン店「松葉」

昭和の街並みを再現したジオラマなどを展示しているトキワ荘通り昭和レトロ館、漫画関連グッズなどが手に入るトキワ荘通りお休み処に立ち寄りました。

レトロ館の企画展には「トキワ荘マンガミュージアム」のチケットで入ることができます。

13:45 トキワ荘マンガミュージアム

当時のトキワ荘を再現した外観

トキワ荘通りを抜けて、今回の街歩き最大の見どころトキワ荘マンガミュージアムに到着。実際にトキワ荘があった場所とは少し違いますが、建物が再現されています。古めかしい雰囲気でタイムスリップしたみたい! なんと、2階へ上がる階段の「きしみ」まで再現されているとか。

予約優先ですが、運よく空きがあったのですぐに入れました。入場料は500円。外国からの観光客らしき方もちらほら。

共同炊事場。奥のシンクをお風呂代わりにもしていた!

トイレやキッチンは共用です。キャプションの解説によると、漫画家たちはなけなしのお金を映画などに使ったため、ガス代が払えないこともあったとか。

よこたとくお先生の部屋

何人かの先生の作業部屋が再現されていました。原稿だけでなく、こだわっていそうなオーディオ機器があったり、映画のフィルムが積んであったりと、細部まで見ごたえがあります。

各部屋は3畳ほどで、かなり圧迫感がありました。この何の変哲もないアパートで数々の名作が生み出されていたとは・・・! 手塚先生は居住時『リボンの騎士』を描いていたそうです。読み返してみようかな。

14:30 洋画家のアトリエを巡る

佐伯祐三のアトリエに続く小道

目白駅方面に歩いていくと、「で、でかい・・・個人宅?」というような一軒家がずらり。高級住宅が立ち並んでいました。

ここは新宿区下落合。新宿区ですが雑然とした印象はなく、閑静で緑豊かな住宅街です。椎名町の下町感も消えて、ハイソな感じが漂っていました。古くから公家や華族が住んでいたエリアで、文化人にも愛されてきたとのこと。

このあたりで洋画家のアトリエ2軒に立ち寄りました。佐伯祐三アトリエ記念館中村彝アトリエ記念館です。

中村彝のアトリエ前

2人とも大正時代(20世紀初頭)に活躍した洋画家です。佐伯祐三はパリの街角、中村彝は盲目のロシア詩人を描いた《エロシェンコ氏の像》などで知られています。

どちらも無料でサクッと観れる感じ。おさんぽの途中で立ち寄るのにぴったりです。閑静な住宅街の緑に囲まれたアトリエ、「いいな〜!!」とうらやましくなっちゃいました。

*「中村彝アトリエ記念館」のエロシェンコ像はレプリカで、本物は東京国立近代美術館にあります。

15:00 「目白志むら」でかき氷

定番のひとつ、いちごのかき氷

締めは、老舗の和菓子屋さん「目白志むら」の喫茶室でかき氷をいただきました。超人気店なので事前予約がおすすめです。今回は当日朝に電話したら席を確保できました。

噂どおり、崖みたい!!!

おいしいですが、正直2人で1つで十分すぎるくらいのボリューム(*1人1品注文のルールがあります)・・・最後のほうはフードアタックみたいになってしまいました。温かいお茶がありがたかったです。

晴れた秋の日にぴったりな「文化おさんぽ」

マンガミュージアムと洋画家のアトリエを巡るという、とても文化的な休日になりました。それなりに歩いたけど疲れるというほどでもなく、距離的にも「がんばらない街歩き」にちょうどいいコースです。

連休中でも混雑してはいなかったので、「人混みはイヤだけど観光スポットは見たい」という人におすすめ。晴れて気候のいい日、ふらっと行ってみてはいかがでしょうか。

いいなと思ったら応援しよう!