アートライター sion

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artraveler / writer / editor 「アートで心と暮らしを豊かに」をコンセプトに、アートやカルチャーにまつわる発信をしています。

マガジン

  • #note100日書く部

    • 95本

    「#note100日書く部」でつながった皆さんのnoteをまとめました。

  • これもう行った?展覧会レビュー

    アート関連の展覧会レビューをまとめました。

  • アート沼

    アートに関するエッセイをまとめました。

最近の記事

ワタシの感覚を見つける、シェアする鑑賞ツアー|インクルーシブな心地よさ

六本木アートナイトの「ワタシの感覚を見つける、シェアする鑑賞ツアー」に参加しました。とっても素敵な体験だったので、気づきや考えたことをまとめます。 「感覚特性」って聞いたことありますか?たとえば・・・ 「大きい音が苦手」 「電気がまぶしすぎる」 「特定の味やにおいが区別できない」 など、刺激に対して過剰に反応する「感覚過敏」や、逆に反応がにぶい「感覚鈍麻」があります。 今回の企画は、「アート鑑賞をとおして、個人個人の感じ方をシェアする」というもの。ファシリテーターは感

    • 誕生日に1年を振り返って目標を立ててみた

      誕生日を迎えました。 ((うわ〜〜〜もうこんな齢?!自分の認識が追いつかないまま、いろいろ言い訳できない年齢になってしまった……))という心の声は置いておいて、せっかくなので1年の振り返りをして、新たな1年の目標を立てます。 ↓最近読んで胸がキュッと苦しくなった本 1年の振り返りこの1年は人生に大きな変化がありました。 大きなニュースは2つ。 家を買った 中古マンションを購入しました。「家を買う」は今も昔も、最大級のライフイベントといっていいでしょう。 全然きれい

      • 「宣言」と「仲間」が背中を押してくれる。#note100日書く部

        間宮まさかずさんがつくった「#note100日書く部」に、しれっと参加します。 なのですが、わたしはスタートが遅れたため、2024年の残りはあと95日となっております・・・ が、細かいことは気にせず、とにかく書きつづけるトレーニングとしてがんばります! 続けるってむずかしい「継続は力なり」と言いますが、続けるってほんとにむずかしい。わたしは飽きっぽいので、いろんなことを三日坊主にしてきました。 チャレンジまでの行動が早いのは長所だと思っています。「とりあえずやってみて

        • HERALBONY Art Prize 2024丨「異彩を、放て。」のヘラルボニーがすごい!

          丸の内の三井住友銀行東館で、ヘラルボニーの展示を見てきました。近くで用事があったからふらっと寄ったのですが、見ごたえがあって長居してしまいました! 福祉実験カンパニー「ヘラルボニー」ヘラルボニーは、異彩作家(障害を持つ表現者)がアーティストとして収入を得られるように支援している会社。 最初にヘラルボニーを知ったのは、エポスカードのデザインとして選べるから。 アート作品を服やバッグの柄に使ったアパレルブランドもやっていて、個性的でおしゃれだから気になってたんですよね〜。

        ワタシの感覚を見つける、シェアする鑑賞ツアー|インクルーシブな心地よさ

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          95本
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        • アート沼
          14本

        記事

          アート愛が爆発のOKETA COLLECTION!骨董からコンテンポラリーまで

          表参道のスパイラルヒルズで、OKETA COLLECTION 2024「Golden Memories」を観てきました。 現代アートコレクターのプライベートコレクションOKETA COLLECTIONは、桶田俊⼆・聖子夫妻のプライベートなアートコレクション展です。 長年ファッションビジネスに携わり、世界を旅しながらアートを収集してきた桶田夫妻。入り口で迎えてくれたハートが象徴しているように、情熱的なアート愛が伝わってきます。 今回で6回目の開催となるOKETA COLL

          アート愛が爆発のOKETA COLLECTION!骨董からコンテンポラリーまで

          日本初のブランクーシ展!本質に迫る彫刻は、まるくてかわいい

          東京のアーティゾン美術館で開催している展覧会『ブランクーシ 本質を象る』を訪問しました。 特設サイトによると「ブランクーシの創作活動の全体を美術館で紹介する、日本で初めての機会」とのこと。 ブランクーシの彫刻に対しては「なんかほっこりする」という漠然とした印象しか持っていませんでした。 今回の展覧会ではよく知らなかったブランクーシの作品をまとめて鑑賞することができ、大満足でした! ブランクーシといえば《接吻》ブランクーシの代表作のひとつは《接吻》。 本で見たことがある

          日本初のブランクーシ展!本質に迫る彫刻は、まるくてかわいい

          【アートの見方】作品のポーズを真似してみよう

          そんなとき試してみてほしいのが、「作品の登場人物のポーズを真似してみること」。 たとえば、東京国立近代美術館にあるこちらの彫刻、高村光太郎《手》。 どうでしょう? 「つ、つりそう……」って感じですよね。なんでこんな形にしたのか、気になりませんか? この場合は一応答えがあって、仏さまのサインのひとつ「施無畏(せむい)印」。手のひらを見せて「怖がらなくていいよ」と伝えているのです。 仏さまの手だと考えると、この彫刻が普通の人の手より大きいのも納得がいきますそれにしても、

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          バンクシーの新作がロンドンに登場!環境破壊の訴えか

          バンクシーの新作がロンドン北部で見つかり話題になっています。 発見されたのは3月17日。翌日バンクシーの公式サイトに写真が掲載され、正式な「バンクシー作品」だと判明しました。 環境破壊がテーマ?映像にあるように、裸の木の後ろに緑の絵の具をぶちまけた作品です。離れて見ると葉が生い茂った木になるという、だまし絵のような仕掛けになっています。 本来なら葉を茂らせているはずの季節に、枝がむき出しになっている木を見て、ちょっとしたイタズラというかサプライズを思いついたのでしょうか

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          アートギャラリーは無料で入れる?挨拶はするべき?

          みなさんはギャラリーを訪れたことがありますか? 美術館に比べて、「ちょっと敷居が高いな」と感じている方が多いのではないでしょうか。 でもギャラリーは誰でも無料でアートに触れられる場所なので、気負わずにどんどん行ってみましょう! アートギャラリーとは何かそもそもギャラリーって何なのか。ざっくり言えば「アート作品を展示販売しているところ」という理解でOKです。 少し細かく見ていくと、ギャラリーにはプライマリーとセカンダリーの2種類があります。 プライマリー(一次市場)は、

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          【美術館の楽しみ方】 常設展を見ないなんて損してる

          ……と思っていませんか? 「印象派展」「ゴッホ展」「ピカソ展」など、大きい展覧会には人が集まります。休日に上野や六本木の展覧会を訪れると、行列ができていてなかなか入れないこともありますよね。 伊藤若冲展(「生誕300年記念 若冲展」2022年、東京都美術館)が平日でも当日券完売になったり、ディオール展(「クリスチャン・ディオール、 夢のクチュリエ」2023年、東京都現代美術館)のオンライン予約チケットが争奪戦になったりしたのも、記憶に新しいです。 ところが、企画展だけ見

          【美術館の楽しみ方】 常設展を見ないなんて損してる

          蔵前の文房具店「カキモリ」でオーダーノートをつくってみた

          大人のお洒落タウンとして人気が高まっている下町・蔵前。レトロモダンな工房や喫茶店が並び、ハイセンスなこだわりの一品を求める人々が集っています。 自宅のインテリアもいいまいちしっくりこない私にはハードル高めかもと思いつつ、蔵前通の友人イチオシの文具店に行ってきました。 世界で1冊のノートが目の前で完成「たのしく、書く人。」のための文具店「カキモリ Kakimori」には、ペン、インク、ノートなど、書くことが楽しくなるような文具がそろっています。 ここでは世界で1冊しかない

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          美術館のチケット、チラシ、作品リストの保管をどうするか問題

          みなさん、展覧会のチケットや作品リストはどうしてますか? 最近はデジタル化が進んでいるものの、やはり多くの人が紙の作品リストとチラシを手に取りますよね。 たまに行く旅行の記念であれば問題ないのですが、美術館によく行く人は、保管に悩んだことがあるのではないでしょうか。 私はあります。 4年間で600枚以上の展覧会チラシこんなことになりました。 大学生時代に美術館愛に目覚め、展覧会に行きまくった結果、卒業する頃には600展以上の資料が集まってしまいました。チラシだけで6

          美術館のチケット、チラシ、作品リストの保管をどうするか問題

          「九段ハウス」で初のアートフェア開催!普段は一般非公開の登録有形文化財

          モナリザ、ゴッホのひまわり、ミロのヴィーナス…… 「有名な美術作品は人類共有の財産で、誰でも見れる!」と思いがちですが、実は一般公開されていないアートもたくさんあります。 東京・九段にある登録有形文化財『旧山口萬吉邸』(通称「九段ハウス」)も、普段は一般非公開。時々イベントで公開されるのですが、今回ここで展示&アートフェアが行われたので行ってきました! 会員制クラブ「九段ハウス」 旧山口萬吉邸は、会員制クラブ「九段 kudan house」の拠点となっています。この建物

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          YouTubeでアートを学ぶ!おすすめ美術系チャンネル3選

          「アートに興味はあるけど、難しそう……」 そんな人にオススメしたいのが、YouTube。エンタメ的に観られるチャンネルが増えているので、楽しみながらアートに詳しくなれます。 今回は、誰でも気軽に楽しめる美術系YouTubeチャンネルをご紹介。大人の教養として、アートの世界をのぞいてみませんか? 【初級編】こやぎ先生の美術ちゃんねる学芸員資格や添乗員としての経験を活かし、「美術をもっと楽しもう」をモットーに配信を続ける"こやぎ先生"のチャンネル。 若干関西弁の入ったこや

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          静かに鑑賞が鉄則?美術館でしゃべってもいいのか問題

          美術館は静かなイメージがありませんか? シーンとしていて、靴音にさえも気を使う。ましてや私語なんてもってのほか。友人に話しかけなければならない時は、ひそひそ小声で。 この「しゃべってはいけない」「音を立ててはいけない」という暗黙のルールがプレッシャーになって、美術館を避けてしまう人もいるようです。たしかに緊張しますよね。 でも、「会話禁止」を掲げている美術館は、基本的にありません。 海外の美術館はもっと自由欧米の美術館に行ったことのある人は、日本と比べてオープンな印象を

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          マティスの礼拝堂が六本木にやってきた|マティス 自由なフォルム

          マティスといえば、昨年(2023年)上野の東京都美術館で、大規模回顧展が開催されたばかり。 国立新美術館で開催される「マティス 自由なフォルム」では、マティスが晩年に熱心に取り組んでいた「切り絵」の大作や、マティスの芸術の集大成といわれる「ヴァンス礼拝堂」の再現があるということで、ワクワクしながら出かけました。 ヴァンス礼拝堂の1日を体感展覧会のみどころは、なんといってもヴァンス礼拝堂の再現! フランス南東の町ニースから、さらに20kmほど東のヴァンス村に、ロザリオ礼拝

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