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センスにあふれたイメージの宇宙に飲み込まれる|上西祐理 Now Printing

銀座には、無料でふらっと立ち寄れるギャラリーがたくさんあります。「小さい画廊は入りづらい・・・」という人にもおすすめなのが、ギンザ・グラフィック・ギャラリー(ggg)。

今回は「上西祐理 Now Printing」を観てきました。


イメージの宇宙に飲み込まれそうな1階

1階が企画展。入ったとたんカッコイイ空間が広がっていました。

自ら撮影した2006年以降の日々の断片を中心に、写真とグラフィック、具象と抽象、現実と非現実、普遍と刹那、デジタルとアナログ、それらの境界を往来しビジュアルに。物質を伴った存在として再変換され生み出された、大小様々な印刷物=Printed Matterとして展示します。

ggg「上西祐理 Now Printing」

壁、床、天井・・・四方から湧き出てくるようなイメージに囲まれていたら、「もう少しで夢が終わって目覚めそうなときの感覚」を思い出しました。すぐ消えてしまう掴みきれないものが、うっかりプリントにつかまって視覚化されている感じです。

全体を眺めると、白銀色でまとまっていて宇宙みたい。会期中に約2回展示替えがあるとのこと。現在進行形で進化しつづける上西さんを表しているかのようですね。

「これも、あれも上西祐理?」が詰まった地下1階

地下1階では、上西さんの仕事のアーカイブが展示されています。デザインに詳しくない私でも「あ、見たことある!」というものがちらほら。

緊張感のあるブルーが印象的な「世界卓球2015」のポスターとか・・・

Perfumeのジャケットやグッズ・・・

AZABUDAI HILLSやNEWoManのポスター・・・

21_21 DESIGN SIGHT「2121年 Futures In-Sight」展のグラフィックデザインも上西さんでした。

展示室の隅っこに異国情緒あふれるスペースがあり、「なんだろう?」と思っていたら、旅好きな上西さんのコレクションらしいです。45ヶ国も旅したとのこと。お宝部屋みたいでワクワクします。

1987年生まれでまだ30代なのに、こんなにたくさんの有名デザインを手がけているとは!部屋に飾っておきたくなるようなスタイリッシュな作品ばかりでシビれました。

センスの良さを分けてもらえそうな展示で、おすすめです。

上西祐理 Now Printing
会期:2024年09月03日(火)~10月23日(水)
会場:ギンザ・グラフィック・ギャラリー
公式サイト:https://www.dnpfcp.jp/CGI/gallery/schedule/detail.cgi?l=1&t=1&seq=00000835

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