私は霊障というものを知らなかった。
私は自分で霊感はあると思っていても、それは少しくらいで、
決して強いとは思っていなかった。
あと一歩遅ければ私はこの世に存在していなかったかもしれない。
今回は私が体験した霊障のお話をしたいと思います。
幼少期から健康優良児。
それが、20歳を境に身体の不調を感じ始めました。
金縛りやこの世のものでないものを目にしはじめたのも20歳前後からでした。
テレビの番組で幽霊系を観ていて、身体に寒気が走った瞬間に顔にはみみずばれ。。そんなこともあったな。
今思えば、
この頃から私の強霊媒体質の障りが始まっていたのだと思います。
20歳を境にある日から胸が苦しくて、脈拍が飛ぶ。
体力も続かない。
そのうちに仕事にも支障が出始めて、
病院で検査を受けても原因が分からない。
いつしか、『体調が悪くて当たり前』になっていった私。
そんな中で結婚や出産も迎えました。
二人目を出産後頃から症状が酷く出始めてきました。
身体が辛い。
少し動けば座ったり、横になりたくなる。
車の運転中に居眠りをしてしまうことも…
ずっとずっと悩んでいました。
そのうち、
不整脈と合わせて胸の圧迫感とめまい、船酔いをしているかのような地面の揺れ、血の気が下がって手足が震えることも増えていきました。
そして徐々に人付き合いや出かけることも億劫に。
現実逃避をするかのように、一日何もせずにぼーっとテレビの前に座っている自分が居ました。
この頃、
背中が痛くて肩甲骨の左右を自分でツボ押し棒を使ってよく押していたので青あざができてしまう程でした。
何かがおかしい。
思考も鈍く、脳に靄がかかるような感覚もありました。
病院へ行くと『自律神経失調症』と言われて薬を処方されましたが改善はみられず、
最初の診断から情緒が崩れていくまでには左程の時間はかかりませんでした。
遠い遠い、もう忘れて克服したはずの幼少期に受けた虐待と暴言の記憶。
それがフラッシュバックとなって現れだしたのです。
私は必要のない人間。
消えてしまいたい。
夜通し泣き明かす日々が始まっていきました。
再度病院で受けた診断は『鬱病』
私は霊障というものを知らなかった。
霊障は薬を飲んでも効果はありません。
処方された薬を飲んでも私の身体の辛さや苦しみは消えないのです。
そして、
身体を動かさせなくなり、声も感情も失い、私は寝たきりになったのでした。
(つづく)