買取専門店の営業で他者と差別化する方法 グレードの見分け方【買取・下取りに強くなる④】
グレードの見分け方がわからない営業マン「グレードの見分け方って難しいな。そもそも、グレードが多すぎるし、装備が違うっていうけど良くわからないよ。グレードが特定できないと、正確に査定額をお客さんに伝えられないので、商談が上手くいかないよ…。グレードを簡単に見分ける方法、コツなどを教えてください」
こういった疑問に答えます。
本記事の内容
【買取専門店の営業】グレードを見分ける2つの手順
【買取専門店の営業】グレードを特定するときの注意点
グレードを確認できるサイトなど
この記事を書いている私は、業界最大手 車買取店で2年、大手ディーラーで3年でトータル車営業歴は5年ほど。
買取台数 30台/月
新車販売台数 10台/月を達成し、
年間新車販売台数のトップで社内で表彰されました。
車買取店の新人営業マンのよくある悩みとして、下取り車の「グレード」が特定ができないという点があると思います。
私も新人の頃は「グレード」の見分け方が良くわからず、インターネットでいろいろと調べ、査定中に長い時間を費やしていましたので、査定額を提示する前にお客さんが待ちくたびれて帰ってしまった、、、なんて苦い経験がありました。
とはいえ、1年くらい査定を続けていたら、「グレードを見分けるコツ」みたいなものが分かってきました。
そこで今回は「グレードを見分ける手順や注意点」などを解説していこうと思います。
【買取専門店の営業】 グレードを見分ける2つの手順
手順は下記のとおり。
・手順①:ベースグレードを知る
・手順②:ベースグレードになく標準装備しているモノはなにかを見る
ここでは アルファード10系 後期型(2005年式~)を例に挙げて解説していきます。
大体、他の車種でも同じ感じで見分けられますので安心してください。
手順①:ベースグレードを知る
アルファードには3つのベースグレードがある
1.ベーシックグレードとなる「X」
2.「X」にエアロパーツと17インチアルミホイールが付いたスポーティーモデル「S」
3.「X」に両側電動スライドドアやクルーズコントロール・パワーシート・電動カーテンなど豪華装備を追加した「Z」
このように「X」「S」「Z」と3つのグレードがあります。
さらにアルファード10系には2400ccモデルと3000ccモデルがあり、2400ccは「A」、3000ccは「z」と表現されます。
例えば2400ccのスポーティーモデルなら「A」と「S」を合わせて「AS」、3000ccの豪華装備モデルなら「M」と「Z」を合わせて「MZ」、という感じでグレード名が決定されます。
(Zは3000ccモデルのみ)
ベーシックグレード「AX」・「MX」の外観は、フロントバンパー・リアバンパー・サイドガーニッシュの形状は「MZ」と同じとなり、ホイールは「MZ」が16インチアルミホイールに対し「MX」・「AX」は16インチホイールキャップ付スチールホイールとなります。
3.0L2.4L16インチ SW16インチAW17インチAW純正エアロ両側電動
スライドドアMXAX○ MSAS ○○ MZ– ○ ○
※SW=スチールホイール
AW=アルミホイール
手順②:ベースグレードになく標準装備しているモノはなにかを見る
ベースグレードを確認したら、ベーシックグレード「X」との違いを見ていきます。
・2400ccでアルミホイールをはいてなく16インチの純正ホイールキャップがついていたら「AX」
・2400ccで純正エアロパーツ、純正17インチアルミホイールを履いていたら「AS」
こんな感じで、ほぼグレードの特定ができます。
上記の基本グレードをベースに設定された派生グレードもありますね。
特別バージョン(リミテット)
「AX Lエディション」(2.4L)
「MX Lエディション」(3.0L)
最も価格が安い「X」にクリアランスソナーと助手席側パワースライドドア・16インチアルミホイール・オプティトロン(自発光式)アナログメーターを装備。
ここでのリミテッドバージョンを見るポイントはベースグレード「X」にさらにクリアランスソナー+助手席側パワースライドドア+純正16インチアルミホイールがついていたらL エディションとなります。
【買取専門店の営業】グレードを特定するときの注意点
注意点は以下となります。
・メーカーオプションかディーラーオプションかを見極める
・最終的にはメーカーに問い合わせる。
・メーカーオプションかディーラーオプションかを見極める
極端な話をすると、上記のアルファードで17インチのアルミホイールを履いていて、エアロがついているから「X」とするのは危ないです。
「メーカーオプション」のエアロか、「ディーラーオプション」のエアロかの形状の違いを把握しておかなくてはいけません。
アルミホイールも「メーカーオプション」のはオプションパーツカタログ(ディーラーオプション)にはなく、「メーカーオプション」でしか選べないことがありますので、それは一つの判断材料になります。
カーナビもトヨタ純正品でも「メーカーオプション」と「ディーラーオプション」とでは査定額にも影響してきますので、注意して見る必要があります。
最終的にはメーカーに問い合わせる
結論は、「メーカーに問い合わせる」です。
現行モデルである、30系のトヨタ・アルファード(2015年~)は17種類のグレードがあり、さらに数多くのディーラーオプションが装備してあると、グレード特定が非常に困難になってきています。
グレード間違いをすると査定額が何十万円と違いがでて、大きな損益を生じることにもなりますので、最終的にはメーカーに問い合わせグレードを特定しましょう。
グレードを確認できるサイトなど
各メーカーのグレード問い合わせ先を一覧したサイト
引用:サイト「自動車のグレードを調べる方法を紹介しています」
各メーカーの問い合わせ先の一覧があり、とても便利に利用できます。
グレードを特定するのに役立つサイト
グーネットの自動車カタログ
グレードを特定したいときや、車の勉強などでよく使いました。グレードごとの標準装備が載っているので、ある程度のグレードの特定が可能になります。
各メーカーのWEBサイトからダウンロードできます。
まとめ
車のグレードを特定できるようになると、車を見るのも、査定をするのも楽しくなります。
グレードが特定できずに査定時間がかかり、お客さんが帰ってしまうなんてことにならないように、普段から上記のサイトでカタログを見たりして勉強するのが大事ですね。
このnoteを見ていただき、少しでも買取り向上の力になれれば嬉しいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
次回またお会いしましょう。
でわっ!
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