42年間働いた親を見て、考えた話
どうもしおです。
最近仕事で疲弊しきりました。
納期が迫ると、やはりどうしても忙しくなりますね。
昔ぼくが学生の頃、親も「棚卸しの日は残業確定」というようなことを話していました。
納期も棚卸しも、それ以外でもいろいろあるでしょうが、仕事の”そういった期間”はどうしても忙しくなるものです。
さて今回は、そんな仕事を今年で42年間も働ききる親に対して考えた・思った話をしようと思います。
素直にスゴイ
ぼくはまだ仕事歴3年(4年目)ですが、60歳まで働くとするとあと35年も働くことになります。
小学生~大学生まで、16年あったわけですが
その学生生活の2倍以上を労働者として働くことになります。
いやー考えられないです。
まだぼくは社会人4年目なので、小学4年生ということ。
このあと中学、高校、大学まであり、なおかつ2周以上しなければならないなんてヤバすぎる...
それを乗り越えてきた親とか、この世の労働者とか、すごすぎる。
FIREだの、アーリーリタイアだの
最近ではFIREや、アーリーリタイアといった言葉をよく耳にするのではないでしょうか。
FIREは「Financial Independence, Retire Early」の頭文字をとった言葉で、早期リタイアという意味です。
投資などで生計をたてられたら、40代、50代ほどで仕事を辞めることを言います。要は定年前に仕事を辞めることです。
副業が流行りでもある昨今、FIREという言葉もよく使われますね。
別に早期リタイアしようが何しようが、個人の自由なので良いのですが、Twitterやアフィサイトで結構煽る人もいて、どうかと思う次第です。別に良いんですけどね。
お金の自由は大切だと思いますし、お金があれば、自分の好きなことをできるようになります。また仕事を全てやめるわけではなく、仕事を選べるようにもなるという点では、とても大事だと思います。
FIREやアーリーリタイアという言葉たちが独り歩きをして、「仕事だるいから辞めたいな...」という人が養分にされている様子は、なんだか思うところがあるなと感じますが、どうなのでしょう。
貧困になればなるほど、弱肉強食のそれは加速するそうですが、日本はそういった弱肉強食感が加速していると思います。
人生は100年時代
そんななか、人生は100年時代だとか言われてもいます。
60歳で退職するとしたら、あと40年は生きないといけない(言い回しがおかしいですが)。
とすると、働かずして40年生きのびるだけの貯蓄がいります。
月間の出費が20万円だとします。
とすると年間支出は(20万円 × 12か月=240万円)になります。
240万×40年=9600万円...およそ1億円あれば、遊んで暮らせます。
遊んで暮らせる、といっても、1か月20万円なんて家賃や光熱費、食費などの諸々の生活費でほぼ消えるので、遊べるお金もたかがしれています。
しかも高齢になれば身体も万全とはいかないでしょう。
保険によって医療費はほぼかからないとしても、大きな病気を患わないとは限らないです。
もちろん年金もありますが、年金は60歳から給付され、平均額は14万5,000円のようです。
それを加味すると14万は贅沢に使えるかもしれませんが、死んだ後の葬式費用として手元に置いておくお金も必要な気がします。まあもちろん、「葬式なんて適当でええんや!」「最悪親戚や子どもが何とかするやろっ」という方はそれでも良いと思いますが、ぼくは死んだ後もお金の面で迷惑をかけるのはなんだか気が引けます。
適当に散骨するだけで良いとは思ってますが、もしこのあとぼくが何かの間違いで結婚することになり(とても失礼)、何かの間違いで同じ墓に入ることになると(とても失礼)、とてもお金がかかるのは想像に難くありません(最後まで失礼)。
生きているだけでお金はかかり、死んだ後もお金はかかります。
今は65歳まで企業では働くことができます。70歳のところも増えているようです。
年金はなるべく68歳以上に受け取ったほうが、計算上多く受け取れるようですが、60歳で仕事を辞めたら、8年間も無収入でいられるかというと無理ゲーな気がします。
なので60歳で仕事を退職したら、低いながらも年金を受給した方が良いと思いますがが、68歳まで貯蓄でどうにかなるなら、耐え忍ぶ生活も良いかもしれません。
でも、40年ほど働いた人に対して、もう8年耐え忍ぶ生活を強いるのは酷と言うものです。
死ぬ思いで頑張った結果が、『でもまだ死ぬまで金かかるけど頑張ってね。』というのは、なんとも報われない話です。
まとめというか
ぼくの母親も、「60歳で仕事を辞める」「もうたくさん頑張ったから、家でゆっくりさせていただきます」と宣言しました。
そんなわけで年金とかも調べたのだけれど、勤労の義務というのは思った以上に重たいなと考えた話でした。
まあそんなことを考えつつ、仕事にも取り組んでいるわけだけど、仕事をしていてつくづく思うのは、労働者はみんな総じてすごいなということです。
だからと言うわけじゃないけど、あと35年ほど頑張りたい。
頑張れるのかは知らない。
ーおわりー