「セブンティーン・アゲイン」という映画が予想以上におもしろかった。という話
最近ぼくの趣味はもっぱら映画を見ることだ。
というのも、流行りのNetflix(月額性の映画ストリーミングサービスだ。もはや説明は不要だろう)に登録したいのだが、一歩踏み出せずにいる時、
「月5本以上映画を見れば元が取れる」という記事を見かけて、
「それって可能なのか? インドアとはいえ、そんなに映画見るかな?」と思って、実際にできるかを試すことにしたのだ。
しかしまあ、「試している」なんて思考を働かせているとバイアスがかかって「...ああ、今日も観なければ!」という頭になってしまうので、ほどほどに。
なお、Amazonプライムは以前から会員なので、アマプラで基本的に見ることにする。月5本以上見るようならNetflixを検討する、ということ。
前置きが長くなったが、そんな貴重な1本目(本当は4本目だが、筆をとろうと思った1本目)が「セブンティーン・アゲイン」という映画で、予想以上に面白かったので紹介したい。
結論、面白かった。観ろ。以上。
※ネタバレは「あらすじ以上のものは含まない」ようにしているので安心してほしい。
セブンティーン・アゲインの簡単すぎるあらすじ
セブンティーン・アゲインは2009年のアメリカ映画。原題は「17 Again」
超絶かんたんなあらすじは以下のような感じ
さえない中年の主人公が過去の後悔を抱えて生きている。が、ある日、ひょんなことから17歳に戻ってしまう。17歳の頃の「後悔」をやり直そうとするが――
正直、ぼくもあらすじを最初に見たときは、
「なんだ、ありきたりなストーリーだな」
と思った。
よくあるSFというか青春を取り戻す的なストーリー構成。
過去に戻って未来を変えるストーリーというのは、日本は「時をかける少女」が有名だろう。
(あらすじを見たぼくはこんな感じだった↓)
でも、そういったストーリーかというと、ちょっと違う。
ここがミソだ。
主人公は確かに17歳に戻るのだが、戻ったのは自分の年齢だけで、周りの世界は変わらないのだ。
つまり、過去改変などは行えないし(人生をもう一度やり直すという意味では可能だが)、自分と一緒に育った同級生はみんないい大人だ。
だからこそだんだんとその「意味」が解ってくるのだが、それは見てのお楽しみだ。
感想というか、思ったことというか
ネタバレを含まないように書こうと思うと、かなり抽象的な感想にはなるが、許して欲しい。
結論は先に述べた通り、おもしろい。
まず面白かったと言える要因としては、ありきたりなストーリーだと思ったのに良い意味で裏切られた点。
正直、前述した「設定」を聴いてもまだ「それでもありきたりなストーリーだな」と思ったと思う。
ぼくもそうだ。
でもだんだんとその設定の「意味」が解ってくるとツボにはまる。
おもしろいのは30代後半の主人公がそのまま17歳になって高校生になるので、妙に説教くさいというか、なのに説得力があるというか、言葉選びも秀逸なのだ(ちなみにぼくは字幕版で見たぞ。吹き替えがあるのかは知らない。)。
いや、言葉だけでなく主人公の演技力もあるだろう。
17歳の主人公マイク役のザック・エフロンの、時にはジョークを、時には真剣に語る様は、17歳の中に中年男性を感じるという、難しい演技だったと思うのだが、見事それを成している。
あとは主人公の親友、ネッド(こちらは中年男性)の恋模様も同時に描かれるのだが、こちらもコメディ多めでおもしろい。ゲームや映画が好きなぼくは、オタクなネッドの話すジョークというか、パロディも分かってなお面白かった。
そう、全体的にコメディ調でおもしろい。ここもまたミソだと思う。
主人公は最初に「イマドキ」の17歳のことが分からなくて失敗というか、ちょっとした恥をかくのだが、それを”大人の力”で解決する様も見ていて爽快だ。
全体を通して、飽きることなく見ることができた。
構成もさることながら、全体的に強弱というか、メリハリがとても素晴らしい。コメディ調であり、なおかつ前を向かせてくれる作品だ。
ぼくはいま25歳なので、主人公くらいの年になったらもう一度見ようと思った。ぼく史に残る名作としてとどめておきたい。
【まとめ】セブンティーン・アゲインを見て欲しい人
洋画のジョークやコメディが好きな人、ありきたりなストーリーだけどちょっと外れている設定が好きな人、17歳に戻りたいと思っている人、過去に後悔がある人、ちょっと後ろ向きな君におすすめの映画だ。
全体的にコメディ調でありながらも、しつこくないジョーク、飽きない構成は素晴らしいと思う。
今ならAmazonプライムで無料で見ることができるので、登録している人はぜひ見てみて欲しい。
ぼくは他の人のレビューなど正直いらないと思っているが、Amazonプライムではかなり高評価で星が5つに近い。
自他共に認めるおもしろい作品だということにしておこう。うん。
(どうやら今年2021年に日本でこの映画を原作として舞台化されるようだ。そっちの界隈でもおもしろいと有名なのかもしれないね)
――おわり――
(映画のレビュー、面白かったのでこれを機にシリーズ化しようかな...)
――改めておわり――
コーヒー代を投げてくれると、大変喜ぶ習性があります。