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【22歳、女の日本放浪旅】もののけ姫の舞台になった苔むすの森へ
前回までのお話↓
下山は頂上でたまたま落ち合った全員ですることに。
稀に見るアホ3人
下山仲間を紹介する。前話でも少し触れたが、合流したのは5人だった。一人は屋久島生まれ屋久島育ちのスーパーガイド、そしてその連れのみーちゃん、残りの3人は弾丸で屋久島に来た23歳の男組だった。
男3人組は、屋久島へ行こうと思い立った当日に弾丸でフェリーに乗ったという。そして、弾丸で縄文杉を目指すことにしたのだが、到着した頃には日が沈み、元旦ということもあって店はどこも空いてなく(屋久島にはコンビニがない)、終バスの時間はすぎていた。タクシーやレンタカー屋も捕まらず途方に暮れたらしい。落ち込んでいても仕方ない。できることはやってみようと、宮之浦港から白谷雲水峡まで徒歩で進み、入山したようだ。
ちなみに屋久島へまだ来たことがない方はピンとこないだろうが、宮之浦港から白谷雲水峡の登山口まではめちゃくちゃ遠い。歩くと3時間は余裕でかかる。何しろ街灯はなく暗い傾斜の急な山道を3時間も歩くのはかなりの重労働だ。しかも、お腹が空いた状態であれば尚更。
無装備の彼らは登山口に着くと、スマホのライトだけで、地図なしに入山した。エアフォースにコンバース。盛りなしに自殺行為である。
だけど彼らは山頂に着いた。途中スーパーガイドに拾われて、なんとか安全に登頂できたという。
登山口まで3時間半歩いた後、登頂まで2時間半、合計6時間強ぶっ通しで歩いた彼らは下山道中、明らかに疲れ果て顔面蒼白だった。わたし達は持っていた食料を全部渡し、持っていた防寒グッズで暖をとってもらった。
カップラーメンをそれぞれに渡し、「絶対にそのラーメンの味忘れるなよ!!」「もう2度とこんな無謀なことはするなよ」と釘を刺した。
きっと元旦から人の命を救った2025年は素敵な一年になることを願って。
そしてスーパガイドが率いるわたし達は屋久島で一番素敵な下山ツアーを経て、登山口に戻った。
苔むすの谷・白谷雲水峡ツアー
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ここの場所はこの映画の舞台になっただとか、もののけ姫のおっことぬしのモデルの木はこれだとか、トトロのお腹のフワフワはこの苔から来ているとか、植物の名前、森の情報、どんどんと知らない知識を一気に与えられたわたしは、全くインプットできないまま新しい情報が流れ込み、流れ落ちていった。でもすごくすごく楽しくて「すごい」「そうなんだ」「知らなかった」のオンパレードだった。