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福岡に移住して約1年、再度東京に戻ります

メリークリスマス!207代表取締役CEOの高柳です!

タイトルの通り、福岡に移住して約1年が経ち、再度東京に戻ることになりました。今回は、福岡での生活を振り返るとともに、東京へ戻るに至った理由を書いていきたいと思います。

【お知らせ】207ではアドベントカレンダー企画で12月はたっぷり記事を出しているので、こちらもご覧頂けると嬉しいです!!

そもそも、福岡に移住した背景

僕が福岡に移住した背景について詳しくはこちらに書いています。

理由を簡単にまとめると下記2点でした。

フルリモートカルチャーを促進する為
207は2018年の創業時からフルリモートカルチャーでした。従って、コロナ禍でも大きく働き方は変化していませんでした。一方で「207といえばフルリモート」という認知は取れておらず、その認知を取るためにも社長自らが移住を行うことでフルリモートカルチャーの浸透と広報的な効果の側面があると考えていました。

家庭の事情
内容は割愛するのですが家族の事情がありました。僕も妻もお互いに九州出身ということもあり、実家が近い九州で過ごすことを選びました。

移住後の仕事や業務の進め方

前述したように207社は元からフルリモートワークの組織であったので、福岡移住後も移住前と基本的な仕事の仕方は変わりませんでした。
一方で物理的に僕自身が完全に東京と離れているからこそ、フルリモートの組織の働きやすさについて自ら思考する時間が増え、働きやすいフルリモート組織を自然に追求するようになりました。リモートHQの導入・雑談Timeの導入・日報ひとことの導入・リモート鍋会の導入・盗み聞き推奨文化等々、207のフルリモートへの取り組みはこちらを御覧ください。

福岡の良かとこ!!

スタートアップカルチャーの充実

福岡はスタートアップカルチャーが存在します。Fukuoka Growth Next(通称FGN)という小学校をリニューアルした施設を起点に様々なスタートアップの方々が集っています。僕自身も福岡に移住した初日に西日本新聞さんのイベントでFGNを利用させてもらったのを皮切りに、多くのイベントに参加させて頂きました。
僕自身は2018年に東京で起業しましたが、起業家のつながりの作りやすさ、サポート環境の充実という観点に置いては、今では東京よりも福岡の方がスタートアップしやすいんじゃないかとも思います。

FGNでのイベント風景

移動手段の手軽さ

福岡は移動という側面においても東京を凌駕します。 一つはチャリチャリの存在です。2019年にメルカリからクララオンラインへ事業譲渡された後も、ポート数・車種・車両総数が増加しており、今では 外に出ればチャリチャリを乗ってる人を見ない日はないくらい福岡民の足として機能していると思います。僕自身もすごくお世話になりました。
そして地味に嬉しいのがGOやDiDiのタクシー迎車料金が無料なこと。
迎車料金は地域ごとのタクシー組合の取り決めによって定められているらしいのですが、福岡は迎車料金が無料なんです。気軽に呼べてサクッと移動できるのがめちゃくちゃ嬉しかった。

子育てのしやすさ

我が家は共働きということもあって、子供を保育園に預けているのですが、保育園が24時間対応でかつ、料金も東京と比較しても半額以下なのでめちゃくちゃ助かってます。忙しい時は、先に触れたタクシー迎車料金無料と組み合わせてMTGの合間に保育園の送り迎えができるのがめちゃくちゃ個人的にはストレスフリーでした。

東京に戻ることになった理由

実は福岡に移住してからも、採用・商談・取材の為に月に1回以上は東京に行く必要がありました。会社の代表という立場であるが故に社外の方との接続が遠距離だと難しいという側面は残っていました。

そして今回意思決定した最大の理由は、東京近辺の現場がある実事業にコミットするためです。ではその新事業について軽く触れたいと思います。

現場感の把握が必要な実物流事業に力を入れます

配送員や倉庫などのリアルアセットを207が保持する形で開始します。
元々207は「スキマ便」という実配送サービスを運営しておりました。スキマ便は207が集めたデータとギグワーカーのスキマ時間を使って配送するサービスを目指して提供していました。このサービスは様々な理由があり一旦2022年の頭にクローズしたのですが、その詳細はこちらのブログをご覧頂ければと思います。

実はスキマ便をクローズした後も、既存のシステム開発に「配送現場目線が必要である」という信念の元、自社で少数の配送員を抱えながら実配送事業を細々と行っていました。その配送事業に本腰を入れていこうというのが今回のチャンレンジになります。

なぜこの事業を行うのか?

207は物流ラストマイルの課題を解決しながら、世界的な物流ネットワークを創り、いつでもどこでもモノがトドク世界を実現するのがミッションです。
その過程で欠かせないキーワードが「共同配送」というキーワードです。共同配送という言葉にあまりピンとこない方もいらっしゃると思います。
2022年現在の物流ラストマイル配送は、同じ地域であっても複数の宅配会社や配送員が別々に配送しており、この部分を共同で配送する概念が207が目指している「共同配送」になります。

207はその共同配送を実現するアプローチの一つとして、トドクサポーターやトドククラウドというシステムを提供しています。このテックアプローチは共同配送を実現する上で必要不可欠なピースではありますが、それと同時にオペレーションアプローチである「実物流」を行う事によって共同配送の実現を加速できるのではないかと考えています。

この共同配送の実現が加速できると考えている所以は、消費者向け配送の現状にあります。消費者向け配送の一次請け企業は上位3社で8割以上を占める寡占状態にあります。一方で運んでいる配送員の8割以上が下請けの業務委託の企業または個人なのです。
要は、大手物流会社の消費者向け物流は、殆どが業務委託が運んでいるという状態で、制服を着ていても実は下請けの業務委託配送員というのが実態なんです。
僕自身はこの領域の実態を実物流事業を通して更に把握することで、207のプロダクト開発に活かしていきたいと思います。

現場目線が強烈に入ったプロダクト開発を進めることで、各下請け物流会社が必要な要件が搭載されているシステムの整備を目指していきたいと思っています。

最後に

既に207では、実物流事業がガンガン動いています。数百名の配送員を束ねて配送実行する実配送部隊を作るために日々奔走中です。
また初期はリアルアセットも躊躇せず持ちたいと思っていて、大規模な倉庫拠点の保持を考えています。またシステムも実配送事業をグロースするためにアップデートをかけたいと考えています。細かくは書けませんが、大胆なチャレンジを続けていきたいと思っています。
また、このチャレンジをするのに人がまったく足りていません。このチャレンジは現場を持つチャンレンジなので想定外のイレギュラーが頻繁に起こると思いますし、想像以上にハードワークな現場になると思っています。。ぜひそれでもこのチャレンジに少しでも興味を持っていただいた方はぜひお話させてください。物流現場の経験者はもちろん、物流未経験の方でも歓迎です!


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