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生まれてくること

入院を前に、今の素直な思いを残しておきたい気持ちで書いた前回の記事。
思いがけず多くの人に読んでもらえて、私が逆に勇気をもらっていました。

不安とたくさんの涙に彩られてしまった妊娠までの道のりでしたが、43歳の誕生日を迎えた10日後、無事に赤ちゃんが生まれてきてくれました。予定日より1週間と3日早い誕生でしたが、元気に3000gを越えた体で出てきてくれました。
元気な産声を聞いた時、これまで感じたことがないくらいの感謝と安堵で、涙が溢れました。

妊娠してからも、喜ぶタイミングを見つけられず、心から安心して喜ぶには至っていなかった10か月。妊娠期間を終えた夜、初めて心からほっとして眠ることができました。

流産のトラウマも、高齢による不安感も最後までまとわりついていましたが、お腹の赤ちゃんが力強く乗り越えてくれました。

泣いてばかりいた私のところに来てくれたこの命を思うと、本当に生まれてきてくれただけで全ての親孝行を終えてると思います。

ありがとう。

励まし続けてくれた人、同じく辛い思いをした経験を伝えてくれた人、街で優しく声をかけてくれた人…たくさんの人の優しさを知ることのできた妊娠でした。
うまくいかなかった妊活も流産も、本当に辛かったけれど、そのお陰で得られた家族への大きな感謝、自分の体と向き合った時間、人生を選択する勇気を、これからの人生でもずっと大切にしていきます。

皆さんの妊活や様々な苦労も悲しみも、必ず意味ある経験となりますように。
妊娠が全てではないけれど、一人でも多くの人が希望を諦めずに人生を進んでいけますように!!

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