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日本はもはや後進国というバカにつける薬

割引あり

 このお話はJTC僻地工場で一時期海外の色んな所で工事をしたり技師として現地の人たちと働いたときの経験をもとにした思い出話です。こちらのシリーズも合わせてお楽しみいただければ幸いです。

はじめに

 数年前からX (旧ツイッター) では、「日本は最早先進国ではない、後進国だ」とか、「衰退途上国だ」とかいう言説が流行っていました。
 僕はJTC僻地工場の社畜をしていたときに本物の後進国とか発展途上国に行って、現地でものづくりのお手伝いをしたり、製品のメンテナンスをしたりした経験があるので知っていますが、そういうことを言うヤツらは大抵は 本物の発展途上国に行ったことのない途上国エアプ野郎 だと思ってます。
 もし途上国に行ったことがあったとしても、その中で先進国の金持ち、白人、或いは名誉白人みたいな観光客がたかるような、当該国のごくごく一部の近代的なビルの立ち並ぶ一角や観光地にしか行ったことがないか、または、当該国の観光関係の当局が巧妙にデザインした、一昔前なら青表紙本を持ったバックパッカー達が通過していくデザインされた下町人情ストリートを通り過ぎただけの お客様 でしかない確率がかなり高いと思ってます。

 それらの言説は日本、また、日本国民の実力、現在地を見誤らせる歪な言説であり、孫氏が言ったといわれる、「敵を知り己を知れば百戦これ危うからず」のうちの、 己を知らない ことになります。日本国民のくせに日本のことを知らないとかいう終わってる脳みそスポンジ野郎の言いたい放題にさせていいことは一切ないので、ここでそいつらが如何に愚かで、世間知らずで、世界を知らないバカなのかを証明するための一助として自分の経験をまとめておこうと思います。

 ちなみに、その言説に於いて途上国、後進国っていうのは暗黙のうちにそれらを侮蔑の対象としているように感じ取れるのですが、これこそが途上国、後進国をバカにしても差し支えないと言明しているかのような、丸出しの差別感情であり、この点からもこれらの言説は到底許されるべきものではないのは明らかです。

 ちなみに何故こんな記事を突如書き始めたかというと、製鉄所に関わるポストを見かけて、そういえば僕が行ってきた途上国にはほぼ自国に大きな製鉄書を持たない国々だったなあと思い出したからなのでした。鉄は今でも大量に生産できる安価でとても工業的に扱いやすい材料であり、産業の基板であることに変わりはありません。
 それが自分たちで作れるっていうのは、経済成長の第二段階である工業化を自ら達成できる能力を持ちうることを意味しています。この鉄の話もちょっと後でしようかなって思います。


発展途上国ってどんなとこ?

 とりあえずWikipedia的なまとめをWikipediaをまとめて引いてこようと思います。ちなみに発展途上国というのは色んな国際機関が色んなわけ方をしてるらしいので、一意にこれらの国々は発展途上国といえないらしいです。とりあえずWikipediaのリンク貼っとく。

後進国ってなあに?

 X (旧ツイッター) の投稿で、「日本は最早発展途上国ですらない、後進国だ」的なことを言うやつがいたのですが、後進国は侮蔑的な言い方だから変えていこうという議論が高度成長期になされたようです。従って、この後進国っていう言葉を使ってるのは高度成長期以前に教育を受けたお年寄りか、後進国という言い方は侮蔑的だからいわないっていう教育を受けたが、 それを覚えてない劣等生 、あるいは、 侮蔑的な言葉だと知りながら使う差別主義的な考えの持ち主 だとみなして差し支えないでしょう。

1950年代以前は、後進国[注釈 1]未開発国[注釈 2]などと呼ばれていたが、1958年に成立した第2次岸内閣において第7代経済企画庁長官を務めた世耕弘一が、官僚の作成した経済演説の草案に対し、「後進国」との表記が相手を見下す印象があったことからこれを別の語に置き換えるよう指示を出し、「低開発国」に修正された[1]

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%96%8B%E7%99%BA%E9%80%94%E4%B8%8A%E5%9B%BD

途上国ってどんな感じだった?

 さて、途上国とはどんなものか、俺が本当の途上国を教えてやりますよと言いたいところですが、僕もまだ世界の国々で行ったことがあるのはたかだか二十数カ国程度の低級海外経験者なので大したことは言えないのですが、一応OECED加盟国からそうじゃない国までまんべんなく行ったことがあると思うので、なんとなくn=1の話として読んでもらえれば嬉しいです。
 ここでは空港について、現地で用事があるところまで移動して、帰るところまでの流れで書いてみようと思います。

ビザ

 日本のパスポートは強々パスポートであり、大概は観光目的ならビザは不要です。現地の空港についたときにスタンプ押すのでOk。厳密に言うと、渡航先の空港で押されるスタンプは入国のときに発行されるarrival visaというやつで、簡略化されたものらしいです。
 ビジネスでも打ち合わせ程度なら観光と合わせてこのarrival visaってやつで行けますが、米国、カナダ、豪州はそれぞれESTA、eTA、ETASみたいなよくわからんやつをとらないといけないです。

 ビジネスの中でも僕みたいに現地での技術支援的なちょっとスペシャルな仕事内容の場合はビザが必要になります。従って、多くの場合はビザを取ってから出国してました。
 これが中々面倒なことでして、コロナ前であれば大概の国は1週間くらいでビザを出してくれるのですが、逆に一週間以内の出張はなかなか難しい状況でした。ちなみにコロナ前は中国のが一番早くて、中一日で帰ってきました。一番だるかったのがアメリカですが、あれは恐らく911の影響でしょう。

 ちなみに僕の同僚たちで強くないパスポートの国々の出身者は日本の最強パスポートのようにarrival visaで入国できる国がほぼなく、ビザの申請をしているうちに出張の期日が来てしまい出張キャンセルなんてこともありました。当然ながら彼らは途上国と分類される国の出身です。
 日本の強いパスポートの恩恵を受けながらそういうことをいって恥ずかしくないんですかねって思うのですが、餓鬼に恥もクソもないのでしょう と納得することにしてます。そしてそういう愚か者には実際の途上国に生まれた人たちのそうした有形無形の扱いの違いにより受ける悲哀なぞ想像しようもないのです。恐らく自分が可哀想な人たちだと思ってて、そういうところにまで頭が回らないのでしょう。

飛行機

 僕は日本のエアラインは慇懃すぎてちょっと苦手なので、大抵は安全そうなら渡航先のエアラインを使います。
 その場合、見栄っ張りな国のエアラインはめっちゃ綺麗な機体に、シュッとしたキャビンアテンダントがついてたりします。これは国により様々ですが、Air Franceよりかは大概の場合は芋臭いです。

空港

 現地の空港につくとまずそれらの国々独特の匂いがあります。日本はさしずめ味噌と醤油の匂いでしょうか。匂いっていうのはその国の食文化に立脚するものであることが大概なので、文句をいうのはスマートじゃありません。ただ、たまに便所とタバコの匂いが充満するようなとこがあるのも事実です。
 そして、空港で入国審査とバッゲージクレームの長い列を並ぶ必要があるのですが、その前に便所に行くとしましょう。
 大概ここで洗礼を受けるわけですが、便所が日本の便所の中で一番汚い便所の方がマシってくらいに臭くて汚いし、大体使えない便器がいくらかあります。 ある意味でその国の顔とも言えるのが空港であり、見栄を張るのが当然と思われるところですらこの体たらく 後が楽しみでなりません。

 入館職員というのは洋の東西に関わらず幾分かは非礼なやつがいるものです。
 中国や韓国は孔子という偉人のおかげで流石に礼を失しない対応をしてくれますし、欧州もたまに行き先を聞かれるくらいで普通です。ただし、途上国ではたまに凄い居丈高で非礼なやつがいて、ビザを持ってようがgdgdgdgdうるさいことを言うやつがいます。暗に賄賂を要求されてるのか疑うレベルで面倒なやつなのですが、面倒なので、面倒そうに英語で適当に俺は間違ってない、間違ってるのはお前だと言い続けるしかありません。
 もうこの時点でその国に対する印象は最悪であり、その後の道中も最悪なものであることに想像は堅くないのです。

 非礼な入館職員の洗礼を受けた後に待ち受けてるのは偽物税関職員です。

 僕がちょっとでも小綺麗な格好をしてたり、大きめの荷物を持ってると持ち物検査をされます。
 なんかよくわからない理由でものを没収されたり、全然聞き取れない、小学校3年生レベルの稚拙な語彙を並べただけの英会話で説明を求められたり、これは持ち込み禁止だから罰金を払えっていわれたりします。
 ちなみに僕は持ち込んでいいものしか持ち込んでいません。
 最悪だったのが、ハンドキャリーした部品のインボイスにほぼ免税だと注記して、代金もちゃんと書いてたやつにその国で取れるマックスレベルの関税をかけて請求してきたゴミカス税関職員に出会ったことがあります。
 ビジネスできてるので、交渉もそこそこにしてさっさと行き先にいかないといけないので、泣く泣く立て替え払いで払いました。

 さて、日本にこういうクソみたいな役人はどれくらい居るでしょうか?
 日本でも役人は色々と叩かれますが、ここまで列挙したような邪悪だったり、無知だったり、適当な役人はそうそういません。むしろ金に関しては恐るべきクリーンさであり、 日本の役人に賄賂を渡そうとするとむしろ自分の立場が危なくなるレベル です。ちなみに現地では 大概の場合は賄賂は要求されたときは払わないと面倒なことになるので涙を飲めるレベルなら払っとけ というようなことを色んな人に仄めかされます。

空港からホテルへ

 こうして邪悪な役人たちをかいくぐると、そこに待ってるのは雲霞のように観光客に群がる白タクの運ちゃんたちです。
 え、空港からホテルへ電車で行きたい?
 寝言は寝てコケで、空港からホテルまで電車で移動できるのは発展途上国の中では僕が行った限りでは中国とマレーシアだけでした。または、先進国の中でも電車でアクセスできない空港もごまんとあります。だから、羽田、成田、千歳、福岡、伊丹、関空、セントレアくらいしか使ったことのない幸せな人たちか、飛行機のったことない人たちが日本は発展途上国だっていってるんじゃないかなって思ってます。

 そういうことで、多くの場合は空港からホテルへはバスかタクシーで移動することになります。ちなみにバスは現地語しか通じないことがよくあるし、乗るときのルールがわけわからないので、ビジネスマン的にはおすすめできません。
 従って、タクシーに乗ることになるのですが、正規のタクシーと白タクの区別がつかないことがままあるので、大概の場合は現地の受け入れ先から専属のドライバーを空港まで派遣してもらうことになります。そしてそれが一番マシな方法なんじゃないかと思います。

 そうしてタヒぬ思いで空港を出ると、今度は市内が大抵の場合交通が飽和していて車が全然進みません。距離的に20kmしかないところを数時間かけて移動することもよくあります。
 その点中国は大したもので、交通渋滞もあまりないし、空港まで電車で行けるところが結構あったりします。

ホテル

 ホテルにようやく着くとチェックインするわけですが、大概の場合はホテルのフロントに拙いながらも英語ができるスタッフがいるので、あまり苦労はしません。そして部屋に荷物を持っていくわけですが、東南アジア方面だとクソみたいに冷房が強く設定されてて、布団をかぶんないと風邪をひくレベルで冷たい強風が吹き付けてきます。こいつら省エネとかSDGsとか知らんのか行ってレベルで寒いです。そしてエアコンのリモコンを探し出し冷房の設定を変えるのが最初の仕事です。その次に荷物を開けて、諸々のものの充電をするわけですが、まれによくあることで、コンセントにつないでもコンセントの配線が切れてて充電できないプラグがあったりします。

 そしてシャワーを浴びようとバスルームに行きます。蛇口からお湯が出てきたらラッキーです。そしてその温度が程よければ超ラッキーです。
 シャワーのお湯はバスタブがあればちょっと張ってみましょう。
 赤い水が出てこなかったら大当たりです。その出張で使える運を使い果たしたといってもいいかもしれません。

 さて、その次に便所をチェックしましょう。
 まず何もしない状態で水を流してみましょう。
 ちゃんと水は流れますか?
 もし流れなかったらその日以降ホテルのロビーの便所を使う必要があります。もしこのトイレチェックの前にうんこをしてしまって、しかもそのトイレが流れないトイレの場合、 フロントにうんこが流れないんだが という電話をかける羽目になります。
 水のチェックをした後は、トイレットペーパーを水に流していいやつかのチェックが必要です。なぜなら水に流せないトイレットペーパーと、便器の場合、最初は快調に水が流れててもそのうち流れなくなることがあります。もし、便器のすぐ隣にでっかい缶があり、その中にビニール袋が張ってあったらほぼほぼ ケツ拭いた紙はこのゴミ箱に捨てろのサイン です。
 滞在中うんこ流した水が逆流するのを眺めことになるかもっていうスリルと、ケツ拭いた紙と同じ部屋で一晩を過ごすなんともいえない気持ちのどっちを選ぶかの決断を迫られます。僕は大概の場合後者を選びます。

 ウォッシュレット?
 そんなもん日本と中国くらいでしか見かけないですね。
 従って、 世界の大半の国はうんこした後に紙にうんこをこすりつけてケツの穴を綺麗にする文明化されてない国々 だということが言えます。
 いや〜、日本って本当に遅れてて嫌になりますね。

まとめ

 日本オワタ\(^o^)/ってやたらという人々のことを尾張守というらしいですね。
 とても面白いと思います。
 尾張守をバカにしようと途上国ネタを書き始めましたが、文字数が6線文字に達してしまい、書き終わらすのがダルくなったので、ここで一旦切って、次回に回そうと思います。
 最後にバカにつける薬について述べようと思います。ここでは尾張守は自身が浮かばれない境遇におり、その鬱憤を晴らすために日本を叩いてる惨めな人間であると仮定しています。

バカにつける薬

 バカにつける薬はないっていうのが僕の結論でして、そのまま穏やかに恵まれない人生を送って、精々誰も殴りかかってこない日本っていうサンドバッグを殴りつけながら惨めな人生を送ってくれればいいと思ってます。日本というか、祖国というのは母ちゃんであり、そういう奴らは母ちゃんならいくら殴ってもいいって考えてる幼稚園児程度の情緒しか確立してない自我の成熟がなってない未熟な人間であり、体と脳みそがデカくなっただけの大人になりきれてないガキのようなもの、或いは大人からガキに退化したよくわからない生き物で、そいつらに何らかのレシピ (処方箋) を準備できるかというと、ちょっとよくわかりません。
 大人ですっていう顔をして世の中を渡り歩いているのならば、一人の独立した人格を持った人間として扱うのが筋でしょうから、困ったことがあったら助けを求めるか、自助努力でなんとかするのが今の日本で期待されている行動なわけですが、助けを求めることも、自分でなんとかすることもなく、ただ母ちゃん≒日本の悪口をいうだけなので、そいつらを大人とみなすことは僕にはできません。
 なにか嫌なことがあって祖国の悪口を言ってるのでしょうから、その原因を特定し排除するのが科学的な態度と思われるのですが、ただ悪口をいうだけの手合には何ら処置するものなどないのです。従って、バカにつける薬はありません。精々が福祉につながれるように期待するのみです。

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