絡まった思考をほどく「2つに分ける」考え方
今回も「マッキンゼーで学んだ感情コントロールの技術」を読んで学んだことを共有させていただきます。
前回は「問題解決能力が感情をコントロールするために重要」ということや、「感情をコントロールするために重要なマインドセット」などを紹介させていただきました。
今回はタイトルの通り、「2つに分ける考え方」を紹介します。 読み進めていくことで、分けることは無駄に悩まなくなるために重要だと感じるかと思います。
自他の問題を分ける
多くの人は自他を分けずに悩んでいるのではないでしょうか。 例えば、上司の顔色をうかがい、機嫌が悪そうだと判断した際に「もしかして自分のことで機嫌が悪いのかも」と考えてしまうことです。
これは実に無駄な事だと思います。自分に対してのあからさまな態度は除き人の機嫌に合わせて自分の感情を動かす(感情労働)のはもったいない。
また、「相手に○○と思われたらどうしよう」と悩むのも無駄です。 例え自分がミスをした場合でも、それは自分の問題です。相手がそれによって感情が動いたとしても、それは相手がどう思うかという他者の問題です。
こう考えることで、自分の問題に集中することができます
自分の問題と他者の問題を分けることで、悩むことが減るので実践してみてください。
コントロール可能な事と不可能な事を分ける
「コントロールできないことを考える」 これもまた無駄に悩んでしまう原因の一つです。
例えば、同じ部署に合わない同僚がいたとして、「違う部署に行ってくれないかな~」と考えるなどです。
同僚が違う部署に行くかどうかは、上司の判断により決まりますので 自分ではコントロールできません。 そんなことに時間を使うのはもったいないと感じませんか?
この問題があったときにやるべきは、「自分が違う部署に行くために相談し、アドバイスをもとに努力する」や「その人の良さを見つけて関係を円滑にする」などのコントロールできることではないでしょうか。
このようにコントロールできること、できないことを明確に分けることで楽になるかと思います。
優先順位が高いものとそうではないものを分ける
優先順位をつけずにタスクを進めたり、考えたりすることは良くあることだと思います。
例えば、仕事中なのにプライベートであったことを思い出して悩んだり、取り組むべきタスクは分かっているけれど、不安なタスクに時間をかけたり。
このような問題は「優先順位をつけて、高いものから集中して取り組む」ことで解決できます。
そのためには、まずは優先順位の高いものと低いものを分けて可視化することが重要です。そうすることで、やるべきことが明確になり悩むことが減ります。
上記の表を用いることで分けやすくなると思うので、これも含めて参考にしてみてください。
問題と感情を分ける
これも良くある「無駄な悩み」です。 例えば、あなたが「友人が遅刻をしてきて腹が立っている」としましょう。 多くの方は問題と感情をごちゃまぜにして、ただ感情労働しているのではないでしょうか。実は自分もそうでした。
この場合は問題と感情を分けることで、やるべきことが明確になり悩まなくなります。
「友人が遅刻してきた」という問題と、「腹が立っている」という感情に分けます。
こうすることで、問題である「友人が遅刻してきた」を改善するためにできることを考えられます。感情が混ざるから問題を正しく認識できずに悩んでしまうのです。
ぜひ問題と感情を分けることを意識してみてください。
以上で著書の紹介を終わります。3つほど感情コントロールの記事を投稿させていただきましたので、ぜひそちらも読んでみてください。
無駄な悩みを「感情コントロールの技術」で減らし、より良い毎日を過ごしましょう!!