あなたの常識は非常識かも?
こんにちは。しんしん心理研究所の心理師Shingo(しんしん)です。
あなたが普段、当たり前だと思っていることが、実は他の人から見たら変だと思われるかもしれません。
これは、私たちの「常識」が自分の経験や文化によって作られているからです。でも、この常識が誤解やケンカの原因になることもあります。今回の記事では、常識がどのように作られて、なぜ問題になるのか、そして柔軟な考え方を身につける方法について詳しく説明します。
常識って何?
常識とは、多くの人が「あたりまえ」と思っていることです。でも、同じ国や文化でも、時代や地域、年齢が違うと「あたりまえ」も変わります。たとえば、こんなことがあります。
食べ物の違い
ある国ではカエルを高級料理として食べますが、他の国では考えられません。逆に、他の国では普通に食べられている食材が、日本では不思議がられることもあります。例えば、東南アジアでは虫をおやつとして食べる習慣がありますが、日本では多くの人が驚くでしょう。しかし、日本の寿司や刺身も、海外では「マジで生魚を食べるの?」と不思議がられることがあります。仕事のルール
日本では名刺交換が大事とされますが、外国ではそこまで重視されないこともあります。たとえば、日本では名刺交換のときに相手の名刺を両手で受け取り、丁寧に扱うのが礼儀とされています。しかし、アメリカでは名刺交換そのものが簡素で、自己紹介の一環として渡されるだけの場合もあります。この違いに驚いた日本人が、アメリカのビジネス会議で「名刺をぞんざいに扱われた」と感じることがある一方、アメリカ人は「名刺にそこまで意味があるとは知らなかった」と思うこともあるのです。こうした価値観の違いは、文化の背景を理解することでよりスムーズな関係を築けるようになります。家庭の習慣
ある家では夜遅くまでテレビを見るのが普通でも、別の家では寝る前に必ず本を読むのが普通だったりします。例えば、家族全員で夕食を食べるのが習慣の家もあれば、それぞれが好きな時間に食べるのが当たり前の家もあります。また、休日には家族で遠出することが普通の家庭もあれば、家でのんびり過ごすのが一般的な家庭もあります。これらの違いは、家庭ごとのルールや価値観から生まれ、個々のライフスタイルに深く関わっています。
こういう例を見ると、常識が人それぞれ違うことが分かりますよね。そしてその違いに気づくことが、理解を深める第一歩となります。
常識が問題を生むこともある
常識は便利ですが、時には誤解や偏見を生むこともあります。どんな問題があるのか見てみましょう。
1. 思い込みを作る
たとえば「女の人は感情的」と思い込むと、本当のその人の性格をちゃんと見ることができません。逆に「男性は強くあるべき」といった固定観念も、男性自身を苦しめる原因になることがあります。
2. ケンカの原因になる
自分の常識と他の人の常識がぶつかると、トラブルになることがあります。たとえば、「時間に遅れちゃダメ!」と思う人が、遅刻を気にしない人と一緒にいるとイライラするかもしれません。このような違いを理解しないままだと、小さなズレが大きな対立につながることもあります。
3. 新しいことを受け入れにくくなる
常識にこだわりすぎると、新しいアイデアや技術を「おかしい」と思ってしまい、チャンスを逃すこともあります。たとえば、インターネットが普及し始めたころ、「顔を見ないで買い物をするなんて信じられない」と思っていた人も多かったはずです。しかし、今ではオンラインショッピングが当たり前になっています。
柔軟な考え方を身につける3つの方法
常識にとらわれず、柔軟に考えることができると、人間関係も良くなり、毎日がもっと楽しくなります。次の3つの方法を試してみましょう。
1. 「本当にそうかな?」と考える
自分の常識を疑ってみることが大事です。「なぜこれが当たり前だと思うのか?」「他の人はどう考えるのか?」と自分に質問してみましょう。たとえば、「挨拶は必ず敬語で」という常識も、友達同士や国際的な場面では柔らかい言葉のほうが好まれる場合があります。
2. いろんな価値観を学ぶ
旅行や本、違う業種の人との話などを通して、いろんな考え方を知ることができます。他の文化や考え方に触れると、自分の常識がちっぽけに思えるかもしれません。たとえば、海外旅行で異文化を体験すると、「これが普通だと思っていたけれど、実はそうでもないんだ」と気づくことがよくあります。
3. 他の人の意見を聞く
他の人が何を考えているかを聞くことも大切です。「自分の当たり前が相手の当たり前と違うかもしれない」と考えると、もっと素直に意見を受け入れられるようになります。他の人との対話を通じて、新しい視点を得ることができます。
常識の外に出てみよう
常識にとらわれないことは、新しい可能性を見つけるきっかけになります。たとえば、常識を疑うことで世界を変えた人たちがいます。
スティーブ・ジョブズ
普通の考え方を疑い、iPhoneやMacintosh、iPadなどの革新的な製品を作りました。彼は「ユーザーが何を求めているのかは、ユーザー自身も分からないことがある」と考え、直感的なデザインや使いやすさを追求しました。これにより、テクノロジーの利用方法を根本から変えることに成功しました。マハトマ・ガンジー
暴力に頼らないという当時では珍しい方法で歴史を動かしました。例えば、イギリスの植民地支配に抗議するために行われた「塩の行進」は、民衆を平和的に動かしながら、強いメッセージを世界に発信しました。その姿勢は多くの人に影響を与え、平和的な社会運動のモデルとなりました。マリー・キュリー
女性が科学の世界で活躍することが非常識だった時代に、新しい常識を作り上げた科学者です。彼女はラジウムとポロニウムを発見し、その研究で放射線の理解を深めました。また、史上初めて異なる分野で2度のノーベル賞を受賞するという偉業を成し遂げました。この成果は科学界だけでなく、女性の社会進出にも大きな影響を与えました。
このように、常識を超えた考え方が新しい道を開くことがあります。自分の考えを広げることで、思いもよらないチャンスが訪れるかもしれません。
まとめ
「あなたの常識は非常識かも?」という問いかけは、自分や他の人をもっと深く知るチャンスです。常識に縛られないで、柔軟な考え方や受け入れる心を持つことで、より広い世界が見えてきます。
常識を見直すことは少し勇気がいるかもしれません。でも、その一歩を踏み出すことで、自分自身の成長や新しい出会いが待っています。非常識を受け入れることで、あなたの世界はきっともっと豊かになるでしょう。自分の常識を見直して、少しずつ変えてみませんか?それが自分の未来を明るくする第一歩になるはずです。
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