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発達障害に良い食べ物

こんにちは。しんしん心理研究所の心理師Shingo(しんしん)です。
発達障害(自閉症スペクトラム障害やADHDなど)の人たちにとって、食べ物は体や心に大きな影響を与えます。正しい栄養を摂ることで、集中力が上がったり、ストレスが減ったり、気持ちが安定することがあります。今回の記事では、発達障害の人におすすめの食べ物や栄養素、避けたほうがいい食べ物について分かりやすく紹介します。
あくまでも参考であり、必ずこの食事を取り入れる必要があるということではありませんので、その前提で読んでいただけると嬉しいです。

食べ物と発達障害の関係

発達障害の特徴として、集中力が続かなかったり、気持ちが不安定になったり、衝動的に行動してしまうことがあります。これらの症状は、食べ物や栄養によって影響を受けることがあるのです。たとえば、血糖値(血液中の糖の量)が急に上がったり下がったりすると、気持ちや行動が不安定になることがあります。また、体に必要な栄養が足りないと、脳の働きが悪くなることもあります。

脳を助ける栄養素

脳を動かすためには、「神経伝達物質」と呼ばれる物質が必要です。この神経伝達物質を作るには、以下の栄養素が役立ちます。

  • タンパク質
    神経伝達物質の材料になります。

  • オメガ3脂肪酸
    脳を健康に保ち、炎症を抑えます。

  • ビタミンB群
    エネルギーを作ったり、神経を守ったりします。

  • 亜鉛や鉄
    神経伝達物質を作る手助けをします。

発達障害に良い食べ物

以下の食べ物は、発達障害の人の体や心に良いとされています。

1. 青魚(サバ、サンマ、イワシなど)

青魚には、オメガ3脂肪酸(DHAやEPA)がたくさん含まれています。この成分は、脳の働きを助け、集中力を上げたり、不安な気持ちを減らしたりする効果が期待できます。

2. ナッツ類(アーモンド、くるみ、カシューナッツなど)

ナッツには、ビタミンEやマグネシウム、亜鉛などが含まれています。これらの成分は脳を元気にし、血糖値が急に変化するのを防ぐことで、安定したエネルギーを供給します。

3. 卵

卵は、質の良いタンパク質とコリンという成分が豊富です。コリンは、記憶力や学ぶ力を高めるのに役立ちます。

4. 野菜(特に緑黄色野菜)

ほうれん草やブロッコリー、にんじんなどの緑黄色野菜には、ビタミンB群や抗酸化物質がたくさん含まれています。これらは脳を守り、神経を元気にする働きがあります。

5. 全粒穀物(玄米、オートミール、全粒パンなど)

全粒穀物は、血糖値を安定させるだけでなく、長時間エネルギーを供給します。また、ビタミンB群や食物繊維も豊富で、体全体を元気にします。

6. ヨーグルトや発酵食品

腸の調子を整えることは、脳の健康にも良い影響を与えます。ヨーグルトや納豆、キムチなどの発酵食品を食べることで、気持ちが安定しやすくなります。

7. ベリー類(ブルーベリー、いちご、ラズベリーなど)

ベリーには、脳の炎症を抑える働きを持つ抗酸化物質が含まれています。これにより、記憶力をサポートする効果が期待できます。

避けたほうがいい食べ物

一方で、以下の食べ物は発達障害の症状を悪化させることがあるので、注意が必要です。

1. 砂糖や加工食品

砂糖が多い食べ物は、血糖値を急に上げてしまい、感情の起伏や集中力の低下を引き起こすことがあります。また、加工食品には体に悪い添加物が含まれていることが多いので、控えめにしましょう。

2. トランス脂肪酸

マーガリンや揚げ物に多く含まれるトランス脂肪酸は、脳に悪影響を与える可能性があります。これらは体に炎症を引き起こし、神経の働きを邪魔することがあります。

3. カフェイン

コーヒーやエナジードリンクに含まれるカフェインは、集中力を一時的に高めますが、摂りすぎると不安感や睡眠不足を引き起こします。敏感な人は特に注意が必要です。

4. アレルギーを引き起こす食べ物

小麦や乳製品、大豆など、アレルギー反応を引き起こす可能性のある食べ物には注意しましょう。体に合わない食べ物は避けることが大切です。

食事を良くするためのポイント

1. バランスの良い食事を心がける

特定の栄養素だけに頼らず、いろいろな食べ物をバランスよく食べることが大事です。和食の「一汁三菜」などを参考にしてみましょう。

2. 食べたものを記録する

どんな食べ物が体や心に良い影響を与えるのかを知るために、食事を記録してみましょう。体の変化が分かりやすくなります。

3. 専門家に相談する

栄養士や医師に相談して、自分に合った食事プランを立てるのもおすすめです。特にアレルギーがある人や健康に不安がある人は、専門家のアドバイスを受けましょう。

まとめ

発達障害の人に良い食べ物を取り入れることは、毎日を快適に過ごすための大切な工夫です。青魚やナッツ、野菜などを積極的に食べ、砂糖や加工食品を控えることで、集中力や気持ちの安定をサポートできます。食べ物はすぐに効果が出るものではありませんが、毎日の積み重ねが体と心を支える力になります。自分に合った食べ物を見つけて、健康で楽しい生活を目指しましょう!
しんしん心理研究所では発達障害の傾向があり、一人で悩んでいる人にカウンセリングを通して様々なサポートを行なっています。一人で悩まずいつでも相談にお越しください。

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