「僕はがんばるよっ feat.ano」

あのちゃんとの子が仲がいいことは知っていた。2人ともバンドマンであり、神聖かまってちゃんの曲に何度も救われてきたと本人も言っているほどの仲だ。あのちゃんに関しては近頃メディアの露出も多く、テレビやYouTubeに引っ張りだこである。

の子の曲は神聖かまってちゃんの曲は女性が歌うと印象が変わる。最近ではフロントメモリーもfeaturingされていたがやはり、爽やかさが清涼感が洗練されていた。の子は魂を歌に込める。そこに嘘はなく、人生を懸けてロックをしている。だから好きなのだが、女性が歌うとどうもどこか万人ウケするような曲になってしまう。

あのちゃんが「僕を頑張るよっ」を選んだのは個人的には意外だった。「日々カルチャア」とか「知恵ちゃんの聖書」とか「ゲーム実況している女の子」とかそれこそ「るるちゃんの自殺配信」とかならまだわかる。

「僕は頑張るよっ」は今から12年前、東日本大震災が起こった直後に作られた曲である。
「頑張る」この言葉は彼らには似合わない。
彼らはどちらかと言えば頑張らなくていいよと伝えるタイプなはずだ。当時の震災直後の日本を励ますために作った曲なのかはわからない。いま自分に出来ることは頑張って曲を作るしかないと決心したかのように最後の歌詞の、僕は頑張るよっはまさに魂でシャウトしている。「頑張る」と言う言葉を最後の歌詞に、一回しか使ってない所に覚悟とセンスを感じた。

今日の21時にMVをYouTubeで見た。そこにはの子がいた。二人が重なって見えた。僕は歌うあのちゃんを見てそう思った。本当に幸せそうに楽しそうに歌うんだよ。ライブの時のように。リスペクト以上に曲に入り込んでいたのではないのだろうか。ラスト、僕は頑張るよっとシャウトした彼女からはこれからもアーティストとして生き、そして頑張っていくという強い意志が伝わった。
アウトロのギターも素晴らしくこれ以上ないくらい救われた。現代と合ったと言えば聞こえが悪いが2人とも現代になくてはならない必要なアーティストである。

最後に僕が好きな歌詞の一部分を添えて終わります。

子どもにも親父にも眠れない夜がある。

正直に息できる朝五時が気持ちいい。

「僕は頑張るよっ」


正直なところ、こんな小手先だけの文章を読まなくてもMVを見れば十二分に良さが伝わるはずなんだよ!


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