人生

我ながら壮大なテーマだと思う。人生において何も残していない、成し遂げてもいない、貢献もしていない自分が甚だしく人生について語るなんて身の程知らずであり、愚かであり、恥ですらある。

そもそも人生に対する明確な答えなんかなく、人によって人生に対する価値観、考えは異なるだろう。特に意味もないと思う人もいれば、私はこれを人生でするために生まれてきたんだと思う人もいる。昔、面白い例えを聞いたことがある。人生なんて間違えてお金を投入してしまったクレーンゲームのようなもので100円分くらいは楽しもう。とこんな考えだ。人の数だけ無限に人生に対する考えがあると思う。

そんな中でだ。特に自分は人生において何も考えず生きてきた。しかしこれだけは言える。

よく人は必要な時期に必要な人と出会うと言われるが、個人的に必要な時期に必要な作品と出会うように思う。

この考えが意外と自分の中でしっくりきている。

十代の時にたまたま読んだおやすみプンプンにしろ、去年読んだ進撃の巨人にしろ、作品内の考えやセリフに救われてきた。 正直、自分はそういう作品内の言葉を信じないというか、人生をよくするような考えや言葉に出会っても(自己啓発本によくある)絶対に行動に移したり変わろうと思ったりしたことがなかった。

今もそこは変わっていないのかもしれない。しかし去年読んだ進撃の巨人に出てくるケニーが死ぬ間際にいったセリフが妙に心に残っている。

人は何かに酔ってないと生きていられない。それが酒にしろお金にしろ女にしろなにかに酔っ払ってないとやってられないんだ。

上記のようなセリフだった。今でもたまに反芻するたび、私は真理だと思う。ある種の諦観めいた、達観された言葉だからこそより凄みを感じる。みんな何かに酔ってないと狂ってしまう。むしろ初めから狂ってるのかもしれない。一つ言えるのはこういった言葉が自分は好きだということだ。まだ何か書こうと思っていたのだが、陽が登ってきたのでやめることにする。

結局この文章を書きながら自分はこの文章に酔うことができなかった。また駄文を書いてしまった。残りの人生、何に酔って生きたらいいのだろうか私はまだわからない。


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