26才の夏休み

20代の夏の中だと22才と23才の夏をよく覚えている。何の因果か知らないが、敬愛する神聖かまってちゃんの曲の○○才の夏休みの中に当てはまる年齢だ。23才の夏休みに関しては23才の頃、一番聴いたのは日本で僕と言ってもいいくらい聴き倒した。22才の夏は「孤独の楽しみ」を23才の夏は「人との関わることの楽しみ」をそれぞれ教えてくれたように思う。

去年の夏は最悪だった。職場はキツく、お盆の期間にはコロナにかかり、とても夏を楽しめるようなメンタルではなかった。

そして今年。26才。正直、20代で最も完璧な夏を過ごせたのかもしれない。やりたいことをやって、ストレスもほぼかからず夏も終わりを迎えようとしている。

そう実感できたのは先週、木曜に行った福山市のあしだ川花火大会のフィナーレを見た時だ。この花火大会はプログラム制で組まれており、プログラムNo.〇〇とアナウンスがかかってから花火が打ち上げられる。
このラストが本当に圧巻だった。バックグラウンドに「戦場のメリークリスマス」が流れ始めたとき、自然と涙が出そうになったことを覚えている。26年間生きてきた中で最も美しく、そして盛大な花火だった。久しぶりに心が動いたような気がした。これまでの苦しみを乗り越えて今、花火をみている自分を盛大に祝ってくれているようにも感じた。
花火は桜と同じくらい好きだ。花火は一瞬で人の心を掴み、掴んだ瞬間にはもう消えて、死んでいる。その儚さが、言いようもないくらい美しい。フィナーレの際、これでもかと無数に打ち上がって消えていく花火と「戦場のメリークリスマス」も相まって、この情景だけで十年は生きられると感じた。

「若者のすべて」の若者に僕はまだ含まれているのだろうか? 青春のモラトリウムもまもなく本格的に終焉がやってくるだろう。しかしながら今年、最後の花火を最高の形で迎えることができた。車を出してくれた友人に感謝したい。
 
そして来年こそは大切だと思える人と花火を見たい。

23才の夏の記事にも書いたけれど「26才の夏休み」のような夏にはならなかったかもしれない。だけど夏の終わりを締める曲はこの曲にしようと決めている。
今年の夏はとても暑く、とても熱かった。
他にも地元大社高校の甲子園の躍進や、乃木坂46の掛橋沙耶香についても記事を書きたかったが、花火の動画をのせて筆をおこうと思う。

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