たんぽぽ
私は、たんぽぽが好きなのだ。
特にアスファルトのヒビから、
力強く伸びた、たんぽぽが大好きだ。
その生命力の高い、たんぽぽ。
咲き終わると、
綿毛になり、遠くにタネを、撒き散らす。
そして、そこでも、力強く生き抜く。
そんな、たんぽぽ。
私はとても憧れてしまう。
踏まれても、アスファルトがあろが、
強い生命力で、咲き誇る。
そして、たんぽぽは、色んな所に、
タネを運び、また咲き誇る。
なんて、美しく、逞しいのだろう。
私はたんぽぽ。
いつも陰ながら、
あの人の側にいて、咲き誇りたい。
強い生命力が欲しい。
力強い、根が欲しい。
私と言う人間をより多くの人達に、
知って欲しい。
届くといいな。
綿毛に包まれた、私と言うタネが、
あなたのもとに、届きます様に。
そして、咲き誇れます様に…。