イキリ所作ラー
ヨンマ店で独特の所作でクネクネと模打する初老の方がおりまして、お歳を召してるのに珍しいよな、と感じつつも自分も歳をとってこういう方にも耐性がついたよねと思っておりました
後日に同エリアにあるサンマ店舗でこういうひとがいたんだよとメンバーに話しかけると
「それ◯◯さんでしょ、昔うちがヨンマ店だったころにめちゃくちゃ嫌そうにしてましたよ、所作きもちわるい、手シャミひどいとか言って」
なんと…たしかに◯◯と呼ばれてた…
みるみる当時の記憶がよみがえってきまして、くぅー!元号かわってんのにうざさ変わってない!てなりました
でもイキリ所作ラーもめっきり減りましたよね、絶滅するまえにおもしろかったのをまとめたいと思います
その1 円弧を描くツモ所作
いきなり派手なタイプですがこの流派の人は何人かみました
絵に描かないと分かりにくいよなと思いつつ面倒なので文でお伝えします。わかれ。
下家の山からツモるとしましょう
まずツモ牌をつまみます
そのまま戻ってこずになぜか対面の河上空まで腕が伸びます
下家方面から対面への滑らかかつスピーディーな移動でもはや遠心力が働いています
したがって対面付近にあるツモ牌はそのまま直線で戻ってくることはなく遠心力のため上家方面に向かいます
上家方面から自分の手もとにやっと着陸しそうです
と思いきや、手もと付近から急上昇をはじめます、ぐんぐんと
これだけ時間をつかっても何の牌かわからないため視認する必要があったんですね
牌はため息とともに手もとに下降し、長かった空の旅は終わりです
これが毎巡くりひろげられます
こういう無駄なエネルギーをあつめたらグレタさんも喜ぶでしょうね
ちなみに初見の同卓者は腕が目前に伸びてくるので100%のけぞってます、それほど。
その2 和了時にキメポーズ
まじでやられるとイラつきますが、傍目に見る分には面白くてしかたないやつです
これも図解しないと難しいけどあきらめました、わかれ。
発声、倒牌まではふつうです
倒牌した瞬間、なんと放銃者の方に向けて14枚をすべらせます、これだけでもたいがいですがまだ準備段階に過ぎません
さらに上半身だけを放銃者側にスライド、これがキメポーズです
ここまで整ってやっと点数申告です
この方、キメポーズ以外は全くマナ悪でないので煽るつもりもなさそうなんですよね
なお対面が放銃した場合でも左右どちらかの方向に手牌、上半身ともスライドしていました
自分はこれ本当に笑いを堪えられなくて、放銃者がピキッてる中でふきだすわけにもいかず、後ろ向いて咳こむなどしていました
鳴きを多用するひとに多い印象をもっています、そんなマンガキャラクターでもいたのかな
その3 哭きの竜(絶滅危惧種)
マンガキャラと書いたところで思いだしました
昔は哭きの竜をかっこいいとして真似するひとが多かったですよ
ただあれほとんどが現在のマナー意識からするとアウトなんでさすがに絶滅しかけてます
一方で薄っすらとこれ哭きの竜タイプじゃね?と思うことはまだあります
高確率で哭きの竜
火のついたタバコを持った手でツモ動作、副露動作をする
常に卓に肘をついていて、手の甲ごしに卓上をやぶにらみ
劇中セリフを口にしちゃう
もしかしたら哭きの竜
倒牌を片手でし、かつ4センチでもパタパタと2度に分けて倒牌する
副露後みぎはじに寄せる時にカコーンと音がするほど勢いよくやってしまう
髪型は八二分け
裸単騎を多用する
高確率ならひとつ、もしかしたらならふたつ集まれば哭きの竜タイプです
出会った際は「な、哭きの竜〜〜!」と言うのもいいんですが、「竜〜〜〜っ、おめえの運をわしにくれや〜〜っ」が盛り上がっていいと思います
最後に
イキリ所作ラーって還暦も超えるとほとんどいなくなるというかたぶん麻雀打たなくなってるんですけど、冒頭の方のように数十年イキリ所作を続けている方もおられて、ああこれは文化保存のようなものだなと思ってます。
いろんな流派のイキリ所作がありますが、きっと世の中にはあらゆるイキリ所作をマスターしたドンのような方がいて、低レートで若者に伝授してるんだと思います。
小学校の水飲み場のエンガチョ蛇口のように世代を超えて引き継がれていくものだと思うんですよ。
ネット麻雀だとせいぜい遅ロンかけるくらいしかイキリ所作ないので、やっぱり麻雀はリアルの方が楽しいし、あらたなイキリ所作が現れるのたのしみにしてこれからも麻雀続けていきます。
おわり