【 落語の雑則 47】 解りやすく単純に
正座で動くとなれば
膝から下は無いに等しい
身体の動きは腰から上だけ
の表現になる
しかし
ただ動きを再現するのでは無い
動きを抽象化した
サインのようなもので示す
それは
手と腕と頭の動き
さらには
腰と肩の動きを加えることで
動きのグルーヴ感を出す
おっと
ただやりすぎちゃ
なんにもならない
大きくなりすぎないように
例えば
歩く
登る
駆け出す
座る
立ち上がる
これらを
上半身で表現するには
脚の動きの再現が出来ない故
主に特徴ある腕の動きを使う
歩くのは上腕と肩の揺れ
登るのはそれに加えて腰と膝の動き
駆け出すのは上腕と手に肩と腰を加える
座るのは腰のひねりと床につく手
立ち上がるのは腰から胸、頭へとの連続した動き
動きは皆抽象化された
シンボルとしての動きであるから
出来るだけ解りやすい
単純な動きに
解りやすい
単純な動き
解りやすい
単純な言葉
解りやすく単純なほど
お客の思考は膨らみやすい
一を聴いて十を楽しむ
そんな落語を追求したい
いいなと思ったら応援しよう!
落語を考える事は限りなく深い森の姿を探求する旅のようなものです。森の中にいる私には、森の外から見ての意見で、見えないものが見えてくると思います。そして、一人より二人、二人より三人と、誰かと一緒に考えて行きたいです。スキ、コメント、サポート、みんな大歓迎です。よろしくお願いします。