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【 落語の雑則 35】 お客のせいにしない

お客と落語家の関係は
対等では無い
かといって
ハッキリとした
上下関係でも無い

それは
契約と信頼の関係

客の信頼に応える契約を結んだ関係

有料でも無料でも
プロでもアマチュアでも
なんら変わりはない

落語の責任は全て落語家

笑えなければ
それは一方的な契約不履行
お客に責任はない

共演の演者のお客で
自分を無視しても
お客に責任はない

携帯電話や
世間話でうるさくても
お客に責任はない

いや
そもそも
責任を考えてはいけない
責任は
明らかに自分にあるのだから

だからと言って
考えないことはできないが
別のことを考える事で
考えの方向を変えることは
できる

そこで
どうしたら解決するかの
対策を考えよう

責任から対策へ

そして
ついには
なによりの対策とは
いい落語をする事と
気付いてしまう

ラグビーの先輩から
「ラフプレーが気になるのは
プレーに集中してないからだ」
と教えてもらった

善し悪しを決めるのは
レフリー
自分では無い

殴られようが
蹴られようが
気にせず
すぐに対策し
走り抜けるのが
本物のプレー

ならば

どんなお客でも
オッ
と息を呑んで
魅入ってしまうに
違いない

それが本物だろう

そんな落語を追求したい


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しんりょう
落語を考える事は限りなく深い森の姿を探求する旅のようなものです。森の中にいる私には、森の外から見ての意見で、見えないものが見えてくると思います。そして、一人より二人、二人より三人と、誰かと一緒に考えて行きたいです。スキ、コメント、サポート、みんな大歓迎です。よろしくお願いします。