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【 落語の雑則 45】 親戚に話す気持ちで

スポーツインストラクターの中には
初対面でいきなり
十年来のチンコロの様に
話かけて来る人がいる

それはそれで嬉しいのだが
やはりどちらかというと
戸惑ってしまい
こちらが合わせる感覚になる

なんといっても初対面である

だからといって
飛び込みの営業のようなトークでは
それこそ聞き流されてしまい
すぐに
ソーシャルディスタンスみたいな距離感が
できてしまう

そう
お客との距離感は
近くても遠くてもいけない
う〜ん
程よい塩梅とはどんなもだろう

他人行儀でなく馴れ馴れしくもない
親しみを持って礼を尽くす感じか

例えれば
久しぶりに会った
親戚の優しい
親の兄に話すような

そんなオジサンは
自分を赤ん坊の頃から
知っている人
仕事熱心なマジメな人
コワイ顔して笑わない人
だけど
根は優しい人なのは分かっている

だから大丈夫
礼儀正しく甘えよう

お客を笑顔にするのではない
笑顔になってもらうのだから

上手く甘えることができれば
笑顔になってもらうことができる

そのための話し方はまさしく
久しぶりにオジサンに会った時の
話し方

それはあくまでお客を見上げながら
軽く甘える話し方

それができれば
本編にすっと入って来てくれるはず

なんだこいつ
かわいいとこあるじゃないかと
感じてもらう話し方で話し始める

そんな落語を追究したい


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しんりょう
落語を考える事は限りなく深い森の姿を探求する旅のようなものです。森の中にいる私には、森の外から見ての意見で、見えないものが見えてくると思います。そして、一人より二人、二人より三人と、誰かと一緒に考えて行きたいです。スキ、コメント、サポート、みんな大歓迎です。よろしくお願いします。