【 落語の雑則 48】 腹に力を入れて話す
腹からの呼気は
食道を刺激する
食べながら怒っている人はいない
食道への刺激は
余裕を
落ち着きを
穏やかな心持ちを
作り出す
口先でしゃべっていても
ここはというところで
腹から声を出そう
決して大声を出すためでは無い
自分の精神安定のためである
落語を二席やると
必ず後の方が
落ち着いて滑らかに話せる
高校時代の陸上部で長距離でも
現在の社会人ラグビーチームででも
アップは最低20分
時間から一席目は
アップと捉えることも出来るが
それよりも
腹式呼吸による精神安定効果の
賜物
だって
二席、三席、四席とやればやるほど
正直気持ちいい
えっ、迷惑だって
まあまあまあ
その言葉をね
腹からの声にしてみれば
ほら、まあいいかって
気持ちになってくるでしょ、ね
そして
声を出して笑うこと
それこそ
食道を呼気で刺激していることに
他ならない
声にして笑えば笑うほど
ははは
まあいいかって
と
お客はどんどん
優しくなる
オチの後
会場が優しさに包まれる
そんな落語を追求したい
いいなと思ったら応援しよう!
落語を考える事は限りなく深い森の姿を探求する旅のようなものです。森の中にいる私には、森の外から見ての意見で、見えないものが見えてくると思います。そして、一人より二人、二人より三人と、誰かと一緒に考えて行きたいです。スキ、コメント、サポート、みんな大歓迎です。よろしくお願いします。