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【 落語の雑則 36】 ひと息で長く

息継ぎは危険
間となって
興味を切断する

息継ぎを感じさせないためにも
ひと息で長くしゃべる
笑えるところで減速するが
止まらない
走っているのに例えると
止まっても
その場で
脚は動かし続ける

時折
面白くしようとして
退かれてしまうことがある
それは
笑ってくれと
強要しているような時
笑い声はあっても
腹から笑っていないのが解る

状況が自然と笑いを生む
心配しなくていい
面白い状況は必ず笑える
確認しなくていい
面白さには人それぞれ時間差がある

笑いの強要
笑いの心配
笑いの確認

しないためには
ひと息を長くして
状況を一つの塊のように
伝えること
すると
その塊に対しての反応として
笑いが生まれる

途中で笑う隙を与えない方が
笑いは大きくなる

どぉっと話すと
どぉっと笑いが来る

そんな落語を追求したい

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しんりょう
落語を考える事は限りなく深い森の姿を探求する旅のようなものです。森の中にいる私には、森の外から見ての意見で、見えないものが見えてくると思います。そして、一人より二人、二人より三人と、誰かと一緒に考えて行きたいです。スキ、コメント、サポート、みんな大歓迎です。よろしくお願いします。