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【 落語の雑則 10】 主人公から話に入る

例外は多い
けれど
最初の発話は
主人公にしたい

それは
この話はこの人物の話だと
知らせるため

落語は短時間の勝負
その落語が誰の話なのかを
最初に示す事が有効

客は最初に見た人物から
人間関係を見ていく
だから
真ん中に来る人物を
最初に示す

そうならない話でも
主人公の話題から始める

「明烏」では最初の発話は父親だが
その内容は全て主人公の話である

分かりやすく
話に入りやすい落語

そのためには
主人公を明確にし
主人公との絡みで進行していく

そんな落語を追求したい

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しんりょう
落語を考える事は限りなく深い森の姿を探求する旅のようなものです。森の中にいる私には、森の外から見ての意見で、見えないものが見えてくると思います。そして、一人より二人、二人より三人と、誰かと一緒に考えて行きたいです。スキ、コメント、サポート、みんな大歓迎です。よろしくお願いします。