【体験談】コーチングを受けてみた。⑥
さてコーチング5回目。
この日は早いもので3月中旬。
コーチングを始めたからなのか、期末の商戦期だからなのか?業績は好調だった。子供にも「一緒にいる時間を楽しむ」ことを意識したことで、イライラよりも幸せな気持ちで向き合えることが増えていた。
またありのままの自分を受け入れる感覚も広がってきた。
一方で前回のコーチングを踏まえて「母も寂しいんだよな、優しくしよう」という気持ちが芽生えた矢先、母から衝撃のLINEメッセージが。
まずGWの帰省予定を聞かれたので(隣県だが高速で2時間かかる)、この日からこの日まで帰って、この日には戻らないといけないので、もし母の仕事の休みが合わなければ、別の機会に帰省するのでむりはしなくていい、と伝えた。
しかし。
「娘なんていらない気分だよ」と送ってこられた。
…わけが分からなかった。ただ予定を伝えただけなのに。あまりにも理不尽に思い、電話を掛けるが出ない。立て続けに送ってこられたのは、「自分の周囲(近所の人や妹)は近くに娘が住んでいて毎日孫に会えて羨ましいということだった。
いやいやそう言われましても…
せっかく優しく接しようと思っていた中だったので、「二度と連絡するな」と言ってやりたい気持ちもあったがぐっと抑えて母の置かれた状態を想像してみた。母は今、祖母(母の母)と同居して介護をしている。育児以上に介護はストレスが貯まるだろう。とりあえず電話に出ないので、「毎日介護大変だよね。あまり無理しないでね」とだけ送るのが精一杯だった。(どうしても「寂しい気持ちをさせてごめん」とは言えず。)
ということを冒頭シェアしたこの週のコーチング。
Hiroさんは「嫌なお気持ちになったんですね。これは感情開放しましたか?」と聞かれたが、「いや…子供もいてなかなか時間を取ろうという奮起ができず…(エネルギー使いますし)」「ぜひやってください!」と言われ、今後はこういうことがあれば適宜感情開放することになった。(できるかはさておき)
この週はなんと義理妹についての深堀り。
これは実はもやもやしていたけれど、決して人に言うことができない感情だった。
一言でいうと「羨ましい。」
性格もよく真っ直ぐで、みんなから愛される義理妹(義理弟の妻)は、今まで比較されるという経験をあまり持たなかった(少なくとも近い関係で)、私にほぼ初めてというくらいネガティブな感情を引き出してくれた。(※実兄弟も弟だけでタイプがぜんぜん違うのであまり比較されなかった)
実家の家族関係も良好。義理両親からも愛されている。仕事も金融系の事務職で安定している(※私も正社員ではあるが数字と時間に追われるし、超労働集約型なので成果を出さなければ給与は上がらない)。そして夫家系では初めて、娘が生まれた。
と、ことごとく私の持っていないものを持って私の人生に登場したのだ。(おまけに同学年)
正直彼女が嫁いでこなければ、自分の人生をここまで否定することはなかったのでは?という思いすらある。
実際20代の頃は、職場とその関係者くらいしか世界がなかったこともあり、少々気になることがあっても、人間関係に恵まれながら自己成長もできる自身の環境を「私はラッキだー!」と思いながら生きてきていた。
一変して子供が生まれ、現在の仕事が両立に不向きであることに気づき、
そんな中現れた義理妹…
あれ??この選択間違ってた???
こんなヒューマンスキル低めの私はもっと「コツコツやっとけばオッケイ」みたいな仕事につけばよかったのでは?と悶々とする日々が続いた。
といった話をした。Hiroさんはいつもどおり、否定もせず、出てきた言葉一つ一つを掘り下げてくれた。
そして
「今の仕事を選んだからこそ得られたものはありますか?」と聞かれた。
少し考えて、「・・経験や人間関係ですかね?」と答えた。
社会に出る前の私では考えられないような経験や多くの人との出会い、つながりが生まれた。それはやっぱりかけがえのないものだったと思う。
そんなふうに話すとHiroさんは一つの画像を画面共有で見せてくれた。
「これを見てどっちの円が気になりますか?」
「…右側の円ですかね?」
「人間の脳は無意識だと『足りていないもの』『かけているもの』『不足しているもの』に意識が向きます。一種の生存本能に近いです。そのため『得ているもの』にフォーカスする癖をつけないといつも自分は足りないという欠乏感ばかりを感じてしまうんです。」
「あぁ…なるほど」
「今後嫌なことがあったときにも『そのおかげでえられたものはなにかな?』という視点で物事を見られてください。かならず何かあるはずです」
ふむふむ、たしかに。一方で前述の通り、20代の頃は苦しいながらも(今より精神負荷大きかったようにすら思う)自分はラッキーだと思いながら日々過ごしていた。それってなんでなんだろう。改めて考えてみようと思った。
この日はそんな振り返りを話してコーチングは終了。
次回やることは以下。
自分の本質的な弱さを洗い出すワークをやります。事前準備は不要です。
とのこと。さて、それでは次回!