日比野累

創作アカウント 映画などの感想を主に。

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思い出したくない、憧れの人

今日も無駄に過ごしたなぁと目を閉じるとき。 やるべきことをほっぽり出して、「暇だ」とネットをあさるとき。 やりたいことを成功させた人を見ているとき。 心臓がざらつく瞬間に、よく思い出す人がいる。 思い出すけれど、顔も名前も曖昧な、中学時代の部活の先輩。 今では出不精のわたしだが、中学時代はソフトボール部に所属していた。 センターから「キャッチャー兼控えピッチャ―」になって、最終的には「ショート兼控えキャッチャー兼控えピッチャー」になった。よくわからない。 背番号は「10」。

    • 【ネタバレあり】映画『キャラクター』感想

      1)結果がわかる恐怖と、わからない恐怖 山城圭吾と両角が出会う殺人現場。 予告を見ている私は、ドアを開けた相手が家人でなく両角だということも、両角を見た山城が取りつかれたように漫画を描くことも知っている。 彼らの出会いに期待しながら、残虐な光景が待っている目の前のシーンに、背筋が凍る思いをするのである。 その後の事件も同じく、知っているから恐ろしい。 家族4人の車が両角の前で止まった時、両角が笑顔になった時、徐々に恐怖が増幅していく。 「この人怪しいな」という疑いの目で見

      • 【ネタバレ】ヤクザと家族 The Family 考察 山本の人生・翼という語り手

        映画に心を抉られた。そんな経験は初めてだった。 愛はどんな出来事や感情とも同居できるのだと、教えられた気がした。 1. あらすじ 19歳の山本賢治は、覚せい剤が原因で唯一の家族であった父を亡くす。チンピラの襲撃から救ったのをきっかけに柴咲組組長・柴咲博に拾われてヤクザの世界に足を踏み入れた。 ヤクザの世界で地位を築きつつあった山本は、ホステスの由香と距離を縮めていく。しかし、敵対組織である侠葉会に仲間を殺され、報復の末に逮捕されてしまう。 14年後に出所すると、暴対法の影響

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