#1 トイレの水飲み場
幼少期から9歳くらいまでは、俗にいう健康優良児だった。
大きな病気もせず、「すくすく」育っていたように思う。
特定の仲の良い友人もいたし、嫌なやつも少なかった。(異性には嫌な思いをさせられたことがあったが、関係ないので割愛)
今思えば人とのご縁には恵まれていた方だと思う。
9歳のときだった。
あるクラブに所属することになった。
このクラブへの参加が、発症の引き金になっているのではないかと、私の母は今も言う。
週4〜5の活動で、16時から19時までと小学生にとってはなかなかハードなものだった。
帰り際に缶入りの某スポーツ飲料500ml(当時500mlの缶があった)をがぶ飲みし、お腹をチャポンチャポン鳴らして帰っていたのを思い出す。
活動自体は非常に活発にできて楽しかった記憶もある。
しかし、ミスをすると太ももや頭を強く叩かれたり、監督から散々罵声を浴びせられたり、真夏の練習では水分補給をさせてくれなかったりと、「平成」なのにやってることは「ザ・昭和」であった。
笑い話であるが、真夏の練習時、メンバー全員がトイレ休憩の名の下に、体育館のトイレで水分補給をした。
誤解はないとは思うが、飲んだのは便器の水でなく、手洗い場の水である。
学校の水道場の水が飲めない子どももいるという話を聞くが、この話を子どもたちにしたら引かれると思う。
閑話休題
ハードな練習を乗り越え、私たちはある程度大きな大会に参加することができた。
今なら絶対にできないが、がんばってやっていてよかったなと思う。
ただ私の母親からすれば、辞めさせたかったとも思う。
この活動を私は中学まで続けることになる。
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