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外来看護師のひとりごと8


みなさんこんにちは。
こうりです。


今日は困った事例について綴らせていただきます。


患者が行方不明に!必死の大捜索。


わりとあるのがこれです。
行方不明になるのは大抵、高齢で認知症の患者です。家族と一緒に来てるのですが、家族がちょっと目を離した隙にいなくなるパターンです。


家族に聞くと、トイレに行っていた、会計をしていた、車を置きに行っていた、車をとりに行っていた、など目を離した隙にいなくなってしまったと話されます。


認知症ですから、もちろん全館放送をかけても名乗り出ません。どこかで転んで怪我してるかもしれない。看護師で見つけるしかないのです。
家族から今日の服装や特徴を聞いて探しに行ける看護師で捜索します。


しかし、見つからない…。


私は認知症の方の思考はわかりませんが、長年この仕事をしていてなんとなく、こういう事かなあと思うことがあります。


家族はちょっと待っててねと声をかける。
家族が何を言ってたかはよくわからないが、気づいたら家族がいない。
そして、知らない所に連れてこられている。


家に帰らなきゃ。
家族と会わなきゃ。
と思い外にでる。見慣れない景色だけど他人に道を聞くのが怖い。しかも家の住所がわからない。
そこを曲がったら家かもしれない。
…違った。次曲がったところかもしれない。
…違った。その次、曲がったところかもしれない。
そして、どんどん歩いて行く…。


あくまでも私の考えですが、大抵、患者は外にいます。病院内で見つかったことはほとんどないです。
そして、まっすぐの見通しの良い道沿いにはいません。


すごいことに隣の市で発見された患者もいました。
一体、何キロ歩いたんでしょう。
その後脱水で入院しましたが。


いかがでしたか?

今日はこれで失礼します。

また読んでいただけると嬉しいです。

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