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外来看護師のひとりごと23

みなさんこんにちは。
こうりです。

今日は傷の処置について綴らせていただきます。


洗う?ばい菌入るじゃないの!


今はだいぶん浸透されてきたと思いますが、「傷は洗う」が主流です。
転んだ、ひっかけた、切った、はたまたペットにかまれた。
体に傷ができる原因はいろいろあると思いますが、その場合はまず、洗う、です。
流水で石鹸などもつけていいです。
やさしくやさしく洗います。
日本の水は大変きれいです。
心配しないで洗ってください。

昔は洗わないで消毒薬をつけたり、そのまま絆創膏を貼ったりしませんでしたか?
水につけるとさらにばい菌がつくという時代もあったと思います。
でも今は洗ってばい菌を流す、消毒薬は傷の治りをかえって遅くする、というのがわかり推奨されていません。

そして乾燥させないことで傷が早く、きれいに治ると言われています。
あえて、じゅくじゅくさせておくんですね。
かさぶたを作らないことです。
今は市販でも浸潤被覆材が売ってますのでそれで保護するといいと思います。

しかし医療は日進月歩です。
昨日の常識は今日の非常識。
私も今こんなことを書いてますが、「傷は洗わないほうがいい」と学会で発表されたら、明日には非常識となるかもしれないです(笑)


ちなみに手術後の傷もそうです。
医師から許可が出た時点で洗っていいです。
医師も洗っていいからねと、患者に説明しますが、頑として洗わない患者もいます。
その患者のセリフが上記の見出しです(笑)

傷に触るのが怖いという気持ちはわかりますが、洗わないで絆創膏を貼りっぱなしで、結局創部感染をおこした患者もいます。
そうなると時間もお金もかかります。
傷の状態によっては再度切って縫い直す、なんてこともあります。
特に糖尿病を罹患している患者は要注意です。
糖尿病の患者は傷が治りづらいんですね。

いかがでしたか?

では、今日はこれで失礼します。

また読んでいただけると嬉しいです。

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