見出し画像

New York reminded me something

朝、目が覚めたままインスタをスクロールしてたら、不意にあがってきたリール動画。季節はずれのクリスマスの映像で、”A merry little CHRISTMAS in New York”とタイトルに書いてある。行き交う人たちや雪が降る様子など、何気ない街の姿を映し出しているだけなのに、憧れに触れたような気持ちがとくとくと溢れてきて、流れるフランク・シナトラの”Have yourself a merry little Christmas”で、ため息にも似たような声が思わず漏れる。しばらく忘れていた感情を思い出させてくれたような、そんな朝。

夢みたいな映像を見て、でも私、”これ知ってる”って思った。夢じゃなくて、体験したことあるって思ったのです。実際に、もうちょうど10年くらい前の話にはなるんだけど、ニューヨークでクリスマスを過ごしたいという夢を叶えた。コーヒーを片手に街を歩くだけで、友人と本屋さんで待ち合わせるだけで、すべてが、「私、映画の中で生きているみたい」と思えて、一分一秒が輝きを持っていた。

でも、”これ、知ってる”となったのは、なにもこのニューヨークのことだけではなくて、「自分が居たい場所に今居られている」とを思えたことがあるという意味で、”これ、知ってる”と思ったのだ。それはいわゆるどこかの街だとかどこかの国だとか、そういう地理的なものだけでなく、環境であったり人との交流であったり、そういう自分の居場所も含めての場所。

昔から変わらず好きな場所もあれば、新しく知りたいなと思う場所もある。私、今、ちょっとつまらないんだと思う。本当に、寝て起きて仕事行って寝て、また起きるだけの毎日なんだもん。関東に越してきて、毎日電車に揺られる時間が1日4時間くらいあるから、それも大きな要因だと思う。本当にそれはキライ。でも多くの人が、中身は多少違っても、だいたい同じような生活をしているんだと思う。寝て、起きて、仕事をして、食べて。その流れが基本的には変わらないものなんだとしたら、その流れの中でどうにか楽しみを見つけるか、いっそのこと思い切りを決めて新しい世界に飛び出すか、きっと2択だ。

自分の人生を振り返れば、後者の選択をしてきたこともけっこうあるんだ、実は。そういうときって、”これ、知ってる”の気持ちになるような自分の居場所に近い気がする。上手にコトが運んでいるかと言われたらそうでないときの方が多いんだけど、結局、そういう場所にいるときの自分が好きだったりするのかな。昔よりも、もっといっぱい現実のことを考えないといけない歳にもなってきたから、知らず知らずのうちに自分で自分の可能性を狭めてしまっている気もする。だからつまんないのかも。

したいこと、どんなふうになったらもっと自分自身に納得するのか。夢みたいな居心地って、究極に自分が満たされている状態のときに感じられるものだと思うから、それに近づけるように自分がやることやるしかないんだよね、結局。どんな選択も、全部私が選んでいることにはきっと変わりないから。

あと3ヶ月もしないうちにクリスマスがやってきます。私はクリスマスソングが大大大好きなので、本当に幸せなシーズンです。私もその幸せな雰囲気に負けないように、この3ヶ月を、楽しく、めいっぱい、頑張りたい。

in 2014

いいなと思ったら応援しよう!