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また厚着してしまった

また厚着してしまった。
「暑くない?脱いだら?」と言われ慣れ、「暑いですwでも大丈夫です」と言い慣れるくらい、私は厚着ミスが多い。そのまま着続けることも多い。

春は特に、厚着ミスが起こりやすい。皆が「何着たらいいか分からない」と言うのだから、私だけでなく皆も困っている季節だろう。世間話の季語と言っていいと思う。冬用コートからの変化は、他の季節の変わり目よりも大きい。また、気温も安定しないし、朝晩はまだ寒い日も多い。

冬~春は、基本的に上着は着たままでいることが多く、よほど暑くない限りは脱がない。脱いでも暑いだろうと思える気温になって初めて、脱ぐかどうか迷う。
春過ぎからは、熱中症の心配をさせないよう、「暑くない?」と言われて暑かった時は、脱ぐようにしている。

なんでそんな脱ぐの嫌なの(笑)みたいな空気になったこともあるが、「こまめに脱ぎ着することで適温で過ごせる良さ」よりも、多少我慢して「脱ぎ着する判断をしなくていい・脱ぎ着も面倒・上着を置く場所を考えなくていい・同じ体感でいられる・風が吹いた時一瞬寒くなるのがイヤだ」などの方が勝ってしまう。

あと、「家を出る時に1ミリも「寒い」と思いたくない」という理由は大きい。扉を開けた瞬間に寒い風が吹いたら一気に寒くなってしまうし、もっというと「この装備で家を出ても大丈夫」と出る前に安心できるくらい、その日の最低気温予報に耐えられる服装を目指している。そうすると、昼間には絶対に要らないマフラーや上着を多めに着ることになる。

今日は早朝から外に出たため、マフラーや上着など3月頃のような格好で行った。日中も外にいる予定で、暖かくなる予報は知っていたが、なんだかんだ風が強そうとか、じっとしていることによって寒くなりそうとか、3月の格好をしてもそこまで変に見えなさそうな要素もあった。

しかし、今日は「かなり暖かい日」だった。風は強いが冷たくなく、空は雲一つなかった。皆も「今日は暑いね」「今時期でこんなに暑いのは珍しい」と言いながら上着を脱いで、Tシャツの人も半分くらいいた。
そんな中3月の格好ではと思い、マフラーを取り、前チャックを開けた。風も通るので、まだ我慢できる範囲内ではあったが、暑い日だなとは正直ずっと思ってた。「暑そう」と心配してくれた人には申し訳なかったが、最後まで前開けスタイルで強行突破した。さすがに間違えたなと思った。

日中、冬用ジャンバーを後悔しながら、なんで春秋用ジャンパーを着てこなかったのか考えて思い出した。春秋用ジャンパーはもう7~8年程着ているお気に入りで、去年ポケットの角に穴が開いてしまったのだ。加えて、肩のリュック跡の部分だけ色あせていて、それも恥ずかしく「今年は買い替えよう」と思ってそのままにしていたから、目につく場所に無かったのだ。

これで夕方帰る時に強風が吹いたりして、少しでも寒ければ、「ほら朝晩は寒いのを見越したのさ」と報われたかもしれないが、全然「昼より涼しいだけ」で、寒くはなかった。すれ違う人達は、パーカーだけとか、上着すら着ていない人もいた。
きっと「上着暑そうなの着てるな」と思われてるんだろうな~と思いつつ、なるべく「朝晩寒いんで。」ということにして春服の人達とすれ違い、私のリュックの中にはさらに朝外したマフラーも入っているという事実を思い出し、すれ違った人には見えていないのに恥ずかしかった。

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