【日本】プラットフォームの成功要因とは?
こんにちは。インターンの原田です。
今回は日本国内のプラットフォームの事例を紹介しながら、プラットフォームの仕組みや成功要因についてより詳しく説明していこうと思います。
プラットフォームについてよく分からない方は是非こちらの記事を読んでみてくだい!
観光予報プラットフォーム
「地域の活性化」や「サービス事業者の生産性向上」を目指す自治体、観光協会、企業に対して、宿泊を基軸にした「観光」に関連、必要とされるデータを提供するプラットフォームです。
こちらのプラットフォームを利用するだけで、地域が保有しているデータを可視化することが可能となります。
例えば、神奈川県箱根町と入力すると
下記の画像のように、「今日の動向」や「観光客の属性」、「1人当たりの購入単価」について見ることができます。これらの見える化されたデータを活用することで、宿泊・観光に関するより効果的な施策立案、マーケティングを行うことが可能となります。
(出典:https://kankouyohou.com/)
こちらのプラットフォームの利用者をさらに増加させるためにはどうしたらいいのでしょうか?
利用者を増加させる1つの手段として、プラットフォームの利用価値をさらに高めることが考えられます。
具体的には、データの見える化された後で、さらに「どのような施策を立てればいいのか」「どのようなマーケティングをすればいいのか」といったようにデータの分析や予測を行ってくれる機能・サービスを付け加えることが考えられます。
そうすることで、専門的な知識がなくとも分析・予想を行うことが可能となり、プラットフォーム利用者もさらに増加することだと思います。
では、
このような機能・サービスを提供するにはどうしたらいいのでしょうか?
次の事例を紹介しながら説明します。
グルーヴノーツ
ブルーヴノーツはAIや量子コンピュータによってデータを解析し、業務を最適化させるプラットフォームです。利用者は業務に関する情報を入力することで、最適化された作業工程やスケジュールを組むことができます。
「量子コンピュータ・・・」
自分も最初何かわかりませんでしたが、ここでは従来のコンピュータとは異なる方法で「最も良い答え」を高速に探索できる最新技術と認識してもらえれば大丈夫です。
こちらの最新技術によって先ほどのプラットフォームの問題点を解決したのです。
利用者はデータを用意してこちらのサービスに落とし込むだけで、機械学習を用いた高度なデータ分析・予測を始めることが可能となります。そのため、専門的な知識不要で、分析・予測を行うことが可能となりました。
(出典:https://www.magellanic-clouds.com/blocks/quantum-computing/)
このように、最新技術のサービスによってプラットフォームの利用価値を高めることができます。
では、自社にこのような最新技術や開発力が無かった場合、プラットフォームの利用価値を高めることはできないのか?
決してそんなことはありません。
プラットフォームの利点を活用することで克服することができるのです。
どういうことなのか、次の事例を紹介しながら説明します。
Landlog
Landlogとは、土木・建設業界の関係者とソフトウェア開発者の両サイド向けのプラットフォームです。
消費者は、土木・建設現場で得られるデータをLandlogに入力することで、地形の変化量やスタッフの作業内容といった、より利用価値の高い情報を各種アプリケーションによって利用することができます。
(出典:https://www.landlog.info/about/)
ここでポイントなのが、消費者の入力でLandlogに蓄積されたデータをオープンにすることで、アプリ開発者が参入しやすい環境を提供したということです。
要するに、利用者が増加すればするほど様々なデータがLandlogに蓄積されていき、Landlogで提供されるアプリの質も向上していくということです。
これはまさに、プラットフォームのメリットを利用しているといえます。
これによって、現場での作業効率が向上するだけでなく、業種業態を超えた連携が可能となり高付加価値の新たなサービスが誕生が期待できます。
このように、データをアプリ開発者に提供することで、プラットフォームの利用価値を高めることができます。
まとめ
皆さんもお気づきだとは思いますがプラットフォームはとても奥が深いです。前回の記事で紹介したようにプラットフォームの成功要因は様々あります。利用価値を高めたからといってプラットフォームビジネスが成功するとも限りません。これがプラットフォームの面白いところでもあり、難しいところでもあります。
記事を通して、プラットフォームについての皆さんの理解が少しでも深まっていれば幸いです。
本日も読んでいただきありがとうございました。