写真小僧
いい写真て言うのはさ、
「さようなら」と「こんにちは」の
両方が入ってないとダメだって
アタシは思うから、、、
樹木希林さんの最後のポートレイトを撮影したときの
天才「アラーキー」の名言です。
写真についてはいろんな考え方があります。
記録性や情報伝達、芸術性など、理屈を考えればきりがありません。
一般的に報道写真は、シャッターチャンスで時間と社会を切り取る臨場感。
風景写真は、光や風など自然との空気感。
ポートレイトは、カメラマンとモデルさんとの呼吸、間合いの生命感。
などとボクなりに思っています。
そして、撮った人と鑑賞する人の人生経験が加味されて、
写真は初めて完成すると言われています。
ボクが目指したのは、
むずかしい理論などではなく、ただひたすら撮る楽しみでした。
グラフジャーナリズムを目指し、写真への道を選択。
雑誌に投稿して「芸術写真」にのぼせ上がったり、
アルバイトで手に入れたカメラをぶら下げ、
毎日あちこち歩き回り、シャッターを押し続けた写真小僧時代。
いったんはまりこんだら抜け出せないのが写真の魅力。
50年以上前と同じような写真を撮っている自分に、時々恥ずかしさを覚えます。
写真小僧として、今もそしてこれからも、
「写真に対する情熱は常にちっとも変わってないぞ。」
と、自分自身に満足している毎日です。
写真って本当に面白いですよね。ワクワク。
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